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64歳の母が作った初売り上げ

今年の年明けと共にはじまった、母のハンドメイド。
あれから母娘でデザインや生地を施行錯誤し、納得いくものができたので、オンラインでの販売を開始してみました!

(ハンドメイド開始のきっかけは、こちら)

戦前となりますが、元々母の家系は、台湾で新聞に載るほど大きな事業をやっていたとのことで「起業家スピリット」みたいなものが、ネイティブとして養われているのか、自然と血筋に入っているのか、私も驚くほどの母の行動力。

作品を作って、作って、とにかく作る。

孫がいるおばあちゃんとは、思えない行動力を突如発揮。

まだ現役の会社員でもあるので、平日の限られた時間と土日で、とにかくいろんなサイズや形を作って、試作を上げてきたのですね。

上がってきた試作にこっちのデザインが良いとか、ここは幅が欲しいとか、こっちの生地がいいとか。

携帯という機器を持って以来、こんなにも毎日、母と連絡をやりとりするのは、はじめてでした。

そんなこんなで2ヶ月ほど。

私の写真撮りと出品の方に遅れが出るスピード感でしたが、予定より早く出品まで辿り着いて、先日初売り上げが出ました。

母の初売り上げは、トートバッグ1つで 980円 。

とっても嬉しかったです。

自分でお仕事をされている方なら、よくわかると思うのですが、「初めての売上げ」ほど、特別なものはないと思うのです。

特にそれが、自分で生み出した商品やサービスの1つめだとしたら、尚更。そして、この一つめの売り上げがあがるまでが、結構苦労すること。

でも、まだ母はこのお金をうまく受け取れません。お金を頂いて、申し訳ないような。でも嬉しいような。

独立したての自分を見ているようで、懐かしくなってしまいました。

この母と娘で行うこのハンドメイドは、大きな利益を狙えるものではありません。材料費でマイナスにならないようにこそしてはいますが、人件費計算すると今のところ普通にマイナスです。笑

でも、やっていてすごく楽しいのですね。
何より、母が生き生きしてる。

テスターで友人に作ったバッグを、そのご友人さんが、お子さんの卒業式に出席する際のサブバッグとして持っていってくれたらしく「スーツとも合ってて、とっても素敵だったのよ〜♪」と、嬉しい様子で教えてくれました。

そして母だけでなく、私も嬉しい気持ちになることがたくさんです。

ご購入いただいた方から、頂ける感想はもちろん、イメージしたものを母に作ってもらって、自分が思う世界観で写真に撮って、友達なんかに「かわいい!!」って褒めてもらえること。

思わぬところで、新しい世界を知った感覚です。

これは、我が家の「家族事業」として、大事に大事に母と一緒に育てていきたいなと思っています。そして、その中で自分のスキルもまた成長させたいと実感しました。

遊びと仕事が、交わっているこの感じが堪らなく面白いところです。

母がどんな定年後を迎えるのか、セカンドキャリアを築くのか「64歳からの好きを仕事に」なんかと題して、記録として今後も記事にしていこうかと思っています。

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