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元UAP捜査官が今後の展開について語る。「きっと興奮するから」

これまで何度も紹介している、元ペンタゴンの国防長官府(OSD)スタッフ、UAPを調査していたAATIP(先端航空宇宙脅威識別計画)の元プログラム・マネージャー/ディレクターの、ルイス・エリゾンド氏が、
クリスティーナ・ゴメス さんの YouTue チャンネル "SHIFTING the PARADIGM" に出演し、1時間以上に渡って視聴者からの質問に答えた。

非常に意味深な回答も多いが、今後のディスクロージャー動向を知るうえで重要に違いないので、以下、気になった質問だけ、分かり易いよう順序は変えて、要約してます。

【Q】 国防総省のUAPレポートが6月25日に発表され、主要メディアで毎日のように報道され、特別な特集が組まれたりしていたのに、1週間も経たないうちに、報告書についてだけでなくUAPのトピック全体が、ほとんど報道されなくなってしまいました。

【A】 それは、まさに今、本当の仕事が行われているからです。
我々の足の下にある地殻の中で、エネルギーと動きが発生しています。そして、それが突然放出されたときに初めて、誰もがその影響を感じるのです。
ディスクロージャーも同じです。
今、カーテンの裏では様々なことが起こっています。次のレベルに引き上げるための、エキサイティングなことが沢山あります。

今週の日曜に、この話題のエピソードを再放送することになっています。
ベストなショーはオフ・シーズンでもリピートするものですが、彼らにはそうする、ある理由があります。
(訳注:米CBSが、5月に話題になった、60MINUTESのUAP特番を再放送した。)

【Q】 (エリゾンド氏が見たと主張している)23分間の高精細UAPビデオを、ニューヨーク・タイムズの一面に掲載するとか、すべての懐疑論者を黙らせるだけの、決定的な何かがありますか? 今の勢いを失うことはできません。

【A】 我々は勢いを失うわけにはいきませんが、マラソン・リレーをしているのであって、スプリントをしているわけではありません。
この3年間で、どれだけの事を成し遂げたか思い出してください。
最新の法案(訳注:上院情報特別委員会の来年度法案。)では、UAPについて、これまで議会に報告していない事も含めて、90日ごとに報告させたいという内容になっています。
沢山の情報が出てきますので、準備をしておいてください。

これらはすべて、この3年間に起こったことなのです。
この3年間で、日本のような国が、UAP関連の情報を共有することだけを目的として、アメリカ政府と二国間関係を築いています。
(訳注:米宇宙軍と宇宙作戦隊との協力の事だろうか。)
我々は今、しっかりと(ギアの)3速に入っています。
今後2、3ヶ月の間に、私自身やクリス・メロンらの同僚が関わっている仕事があり、一般の人がこれを知ったら、きっと驚くだろうし、とても興奮すると思います。

【Q】 2022年度法案は、UAPタスク・フォースが、22年度以前のUAP事件について議会に報告することも要求していますか。

【A】 90日ごとに、そして1940年代以降の過去に報告していないものは、すべて報告する法案になっています。
今年6月の報告書では、144件の事件のうち142件が、この1年半の間に海軍だけで起きたものだということでしたが、これは重要なことです。
1年半の間に、海軍だけで142件の事件が起きていて、解明できたのはそのうちの1件だけ。
さらに報告書には、ほとんどの事件が、激しいスティグマ(偏見、蔑視)と仕事上の報復的扱いのために報告されなかったと明記されています。
報告されたのが10件のうち1件とすると、米海軍は1年半だけで1400件以上の事件を経験したことになります。そのほとんどが報告されていません。
これは海軍だけです。空軍はどうですか? 陸軍はどうでしょうか? その他は?
過去1年半でなく、過去10年、30年は? この70年間はどうだったのか。

【Q】 この報道がなされてから、主流のメディアは明らかに焦点を変えましたが、彼らがUFOの話題に関して、これほど静かになったことにショックを受けました。
これは公式に沈黙の蓋がされたからだと思いますか。それとも自然に興味が薄れたのでしょうか?

【A】 いいえ、どちらでもないです。我々はダイヤルを下げました。
我々はオーブンを調理していました。そして、500度まで温度を上げなければなりませんでした。
今、続けて800度まで上げる必要はなく、500度を維持する必要があります。また、温度を一定に保つため、ガスを少し戻す必要があることもあります。
これは長いゲームであることを忘れてはいけない。すべてが非常に戦略的でなければなりません。これは長期的なキャンペーンです。
我々がやっているのは、人々が一息つけるようにすることです。なぜなら、人々は疲れてしまい、最終的にはイライラしてしまうからです。
我々の仕事は、単なる好奇心を満たす事ではなく、情報開示という仕事をしているのです。それには、非常に几帳面に、戦略的に取り組まなければなりません。
しかし、今は色々な事が起きていることを知ってください。
意図的に少しスロットルを下げて、他のものが追いつくのを待ってから、意味があれば前進し続けるという決断もあります。

【Q】 我々はUAPを操作している者たちの心理を理解できるでしょうか。
彼らがパイロットを翻弄することを楽しんでいるような兆候が観察されるということは、彼らの進化は、我々と似ている可能性があるのではないでしょうか?

【A】 我々は人間であるがゆえに、自然界のあらゆるものに擬人化された特徴を与えてしまう傾向があります。
その上で、確かにその可能性はあります。その場合、それが何であれ、私たちが思っている以上に人間に近い存在であることを前提としなければなりません。
それ自体が恐ろしい概念です。
我々は人間によく似た別の何かを相手にしているのでしょうか?
思考プロセスや動機に関しては、私はそうでないことを願っています。
なぜなら、我々はかなり予測不可能な暴力的な種である傾向があるからです。

【Q】 あなたの最も印象的な、UFOやUAPの超常体験を教えてください。

【A】 私とハル・パソフのような人々との関わりを知っている人達には、それは1つの出来事ではないと、いずれお話ししましょう。その関係はずっと昔から続いています。
そのことを公には語らないようにしています。興味をそそられるかもしれませんが、結局のところ、それらは私の観察であり、私自身の経験に過ぎないからです。私にとっては、真実の追求とはあまり関係がありません。
この国で何千年も生きてきた先住民に話を聞いてみるといいでしょう。彼らには信じられないような魅力的な話があります。
この会話を続けるためには、多くの人が影から出てくる必要があります。私が自分の個人的な経験を語ることは、そのプロセスを妨げることになりかねません。
私はこの話をしたいと思っているので、本当に悩んでいます。しかし、残念ながら今はその時ではありません。

【Q】 エキゾチックな物質(訳注:UFO/UAPの破片とされる。)を政府が保管していたのを発見したのですか?

【A】 その質問には、慎重に答えなければなりません。
私は記録のために言っておきますが、アメリカ政府が保有していると確信しています。
残念ながら、これ以上詳しく説明することはできません。

【Q】 UAPの中には、中国やロシアなどの敵対者がいるかもしれないとナーバスになるべきでしょうか?

【A】 確かに可能性はありますが、その可能性は極めて低いと思われます。なぜなら、これらは1940年代後半から見られていたからです。
驚くかもしれませんが、60年代や50年代にもチックタックが目撃されていて、40フィートの長さの白い空飛ぶブタン・タンクとか、白い空飛ぶ喉飴と表現されていました。
それらは2004年に、フラバー氏やディートリッヒ氏らが、(F/A-18から)目撃した(過去記事参照。)のとまったく同じパフォーマンスをしていました。
このように、次世代を超える技術を1940年代後半から持っている国があるとしたら、本当に困ったことになりますが、その技術を開発し、これほど長い間、秘密にしておくことは、非常にあり得ないことだと思います。

【Q】 もしあなたが民間の科学者で、限られた量のセンサーシステムを世界中に設置できるとしたら、UAPのデータを取得するためにどこに重点的に設置しますか? (過去記事参照。)

【A】 あまり詳しくは言いませんが、今、それを見ているんです。
そして、あなたは驚くでしょう。思ったよりもずっと簡単なのです。
沢山のセンサーは必要ないかもしれず、必要なのは1つだけかもしれません。そして、それをどこに置くか、そのデータを他のデータとどのように連携させるかを知る必要があるかもしれません。
というのも、そう遠くない将来に、この問題に対する正確な答えをお伝えしたいと思っているからです。
この言葉はあまり使わないのですが、皆さんの心を揺さぶると思います。
皆さんは、ああ、すごい! ずっとそこにあったんだと思うことでしょう。

【MC】 いい質問があっても答えられないとき、あなたは本当にかわいい小さな微笑みを浮かべる。言いたくても言えないんだよね、それって本当に。

【Q】 ハバナ・シンドロームとUAPには関係がありますか。

【A】 まず第一に、非常に関連性の高い質問ですが、今すぐには答える準備ができていません。今、考えているのは、もしこの質問に答えたら、何人もの人が私の首を絞めるだろうということです。
非常に興味深い特殊性があります。私には、ハバナ症候群のニュアンスを語る資格はありませんが、我々はまだそれを解明しようとしているところだと思います。私が言えるのはそれだけです。

【Q】 UAP現象の背後について、(政府の)密室の中では、外部からの脅威のような行為として指定されているのでしょうか?

【A】 潜在的脅威と敵対的意図を混同してはいけません。
私が政府にいた頃は、これは潜在的な国家安全保障上の脅威であるということを重視しなければなりませんでした。
しかし今は政府の外にいるので、もう少し楽観的です。
1960年代のソ連との宇宙開発競争の中で、人類の人生を変えるような6,200以上の産業技術が生まれました。
脅威となるものが、必ずしもすべて意図的な脅威であるとは思いません。

【Q】 アンジャリ(アンジェリア・シュルツ氏)は元軍人で、最近DCで記者会見を行い、モハーベ砂漠にあるエイリアンの基地を訪れると発表しましたが。

【A】 エリア51のボブ・ラザー氏を知らないのと同じように、私はアンジャリ氏を知りません。
誰かのキャリアを見るときはとても慎重になるべきだと思います。政府職員としてのニュアンスを見なければなりません。
(訳注:政府職員と言っても、上から下まで色々あるという意味だろう。)

【Q】 そして今、みんなが注目しているのが、23分のUAPビデオについてです。(過去記事参照。)
それについて話してもらえますか?

【A】 話せません。言えることは、私は何度も見たことがあるということです。
私は、政府が正当な評価をしようとしていることを認めなければなりません。
忘れてならないのは、ペンタゴンが、裁判所の保護命令が出ているにもかかわらず、私の電子メールをすべて消去・破壊したと主張したことです。
だから、彼らには答えなければならない質問があるのです。
私はアメリカ政府、ペンタゴンに、それを解明するために必要な時間を与えたいと思います。
非常に説得力のあるビデオがあります。
前にも言いましたが、今回公開された3つのビデオは、説得力があっても最も説得力がないものだと思います。
かなり素晴らしいものもあります。しかし、それらは公開されていません。
それを公開するのは私の役目ではありません。
政府がどこかの時点で、まず場所を特定し、次に提供したいと決断するまで、私はそれらについて話すことができないのです。


最後に、エリゾンド氏は、番組への感謝とともに、

ワシントンDCの人達は、ツイッターや、あなたの番組を見ていて、匿名で電話をかけてもいる。自分を表に出したくないからですが、間違いありません。彼らはあなたのビデオを見ている
それが誰かは言えませんが、ごく最近、ある非常に上級な人からメールをもらいました。とても年配の方ですが、
(訳注:元上院院内総務のハリー・リード氏ではないか。)
このポッドキャストでのインタビューを見たというものでした。
CNNでもFOXニュースでもBBCでもない、あなたのポッドキャストだったんです。で、彼は「素晴らしい」と言ったのです。

とつけ加えたが、司会のクリスティーナさんは、まだ大学生らしいが、
美人で聡明なので、UFOコミュニティーのアイドル的存在なのだろう。
エリゾンド氏も、終始ご機嫌な様子だった。笑
(日本にもこういう女性、いませんかねー バイリンガルのかたとか、いらしたらご連絡を!)

今月末には、パート2が予定されているので、質問のある人は挑戦してみては。ただ、寄付金の多い人の質問が優先されているようなのは、仕方ないだろう(^^;


それにしても、日米で、UAP情報の協定があるなんて、聞いてないぞー!


UFOと宇宙問題について長年学んでまいりました。出来るだけ多くのかたにお知らせしたいと思っておりますので、ご協力いただければ幸いです。