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野菜を選ぶ

最近始めたnote。
自分の記録としてと何か残せたらいいなと始めたのですが、自分の文才のなさを痛感する次第でございます。拙い文章ですが、自分の言葉をもって書いていきたいと思います。

理想の畑

開業の合間に始めた農業。
過去のnoteの記事を見てもそればかり書いてるなぁと思っていまして、たまには料理の事を書いてみたいなと思っていますが、
今回も農業の事になってしまいそうです。
農業始めたきっかけは以前も書きましたが思いつきでした。
しかし後付けでかなり複雑化してまいりまして今はこのようになっています。 

農薬や化学肥料を使わず、エネルギーの消費をなるべく抑え、肥料は自然由来の物、おからや酒粕などのまだ使える産業廃棄物を使う、
畑に毎日行かなくても育つ野菜づくり。

普通の慣行農業では一つもクリアできないことばかり列挙しておりますが、うちの自家菜園では是非可能にしてみたいと思っています。
やる理由は、食に関わる者として食糧問題について、常に考えていかなければならないと考えているからです。
SDGsという言葉をよく耳にするようになりました。ヨーロッパから発信されました17の持続可能な目標の略称ですね。是非気になられた方は調べてみていただきたいです。
その目標の中で僕が挑戦したいことを挙げます。

・ 持続可能な農業
・ 海洋生物を守る
・ 陸の豊かさを守る

* 現代農業は土壌や野菜につく生物(カエルやミミズ、てんとう虫などの益虫も)を殺すため農薬をまき、野菜を育てるために化学肥料を撒く。しかし、土壌に住む分解者(有用微生物)にとって無益で、多用すれば海洋生物にも影響を与えます。
* おからや酒粕の再利用はわずか。残りは産業廃棄物として焼却され、もちろんお金も発生する。
* エネルギーの多用も地球によくないし、度重なる耕運は土壌流出にもつながる。さらに土は舞うし、流れた土は海を汚す。

あげた例はデメリットの部分ばかりなので暗くなってしまいますが、人間が生きていくだけの食糧を生産する為に必要な事。
そんなお野菜の種類について書いていきます。

野菜を買うときに気になる商品表示について

JAS認定、有機栽培、オーガニック、自然栽培…
ちょっと頭痛くなってきましたね。

簡単に説明すると、
JAS認定は国が決めた制度で遺伝子組み換えのものを使わず、国が認めた化学肥料や農薬以外を2年以上使っていない畑でとれた野菜。なので、化学肥料と農薬を使っています。
有機栽培とオーガニックは同じです。規定がないので曖昧ですが、化学肥料は使わずに堆肥や自然由来のもの養分として加えます。ただ農薬の有無は明記されているとは限らないので注意が必要です。
自然栽培は無肥料無農薬不耕起と言われていてなるべく持ち込まず持ち出さず、これも人によって多少の違いがあります。
皆さん一致してるのは堆肥も肥料も用いない。
買った草や植物の残渣を使うこと。

僕がやりたい農業というのは一般的な農業ではほとんど不可能なように思います。普通、いかに生産効率を上げるかを求めます。
JAが関わっていると指導者がきてこうやりなさいとこれ使いなさいと言われ、必要な農薬や肥料や農機具をJAから買い、野菜を卸す際30%のお金を取られる。おそらくですが、売り上げ金もJAバンクに振り込まれるかもしれませんね。
商品代、手数料、銀行。JAにとってのお客さんは農家です。既得権の様なものを感じずにはいられません。
しかし農家は野菜を売る必要がない、一度に買ってくれるなどのメリットがあるのも事実。
他にも契約農家への優遇措置やセーフティーネットとしての役割もそなえているので、悪いというつもりは微塵もございません。

日本は食品について、曖昧になってる部分が多ように思います。野菜は世界トップレベルの農薬使用量ですし、添加物もEUで禁止されているものの使用も認められていたりと、アメリカよりの印象があります。EUではアメリカの肉を輸入していないのですが、それはEUがアメリカのお肉は危ないと判断しているのです(理由はホルモン剤投与など)。
種子法廃止による今後の農作物への不安、外交で半ば買わされた穀物など、僕ら一般消費者には分かりにくい問題は潜んでいるのです。自ら受信し考え、自らで判断する事ができれば納得できる答えが出せると思います。
数あるいくつかの野菜を紹介してきましたが、自分のこと、家族のこと、さらには地域の事を思いながら選んで買ってもらうと、食卓も豊かなものになるように思います。

現在の畑の様子

気温20℃。春の陽気がいい気分にさせてくれます。余分に余った種は使っていないところに撒いてほったらかし。雑草のように生えてきたら面白いなと思って実験中。
上手くいっているのがコリアンダーやほうれん草や三つ葉。花があちらこちらと咲いていていて、この後種となり秋頃芽を出してくれると思います。

花が咲く事をとう立ちするといいます。
とう立ちした作物は商品価値がなくなり販売される事はありません。
すべてのお野菜がそうだと限らないと僕は思っています。わざと収穫のタイミングをずらす事で様々な顔を見せてくれます。例えばコリアンダー。今の時期は葉っぱ、花、つぼみと3つの味が楽しめます。花は優しく華やか。つぼみはプチプチとしていて胡椒のようなピリッとした後味を持っています。ほうれん草の花はシャクッとしていて若葉のような力強さがあります。
それぞれ素材の味を残しつつ違う顔を持っている、ここがすごくいい。スーパーに並んでいる野菜がベストの時期に収穫されたものとは限らない。効率を求めた結果見落とされたいい食材は身近なところにあるのかもしれません。

自分で料理をするために育てたお野菜ですが、使いきれなかったものは地元のスーパーに卸しています。レタス、人参、ジャガイモ…
使い慣れたお野菜の中にハーブやエディブルフラワーも添えて。その真ん中にとう立ちしたコリアンダーやほうれん草を置いてます。

仮の商品名コリアンダーのブーケとほうれん草のブーケ。

もっとオシャレな名前があれば是非、皆様に教えていただきたいです。
よろしくお願いします。