挑戦者インタビュー Vo.5 名川和希さん
今回お話を伺ったのは、大学1年時から地域づくりの活動に参加されてきた名川和希さん。「学びたい」「知りたい」という想いから数多くの活動に参加されてきました。現在は、社会人二年目としてインフラ企業で土木系の事業に携わっています。
地域づくりの活動に参加し始めたきっかけや、参加した活動で学んだことをお話していただきました(インタビューアー インターン生 高木天音)。
「学校の勉強+αで何かに挑戦したい」という想い
〇地域づくりの活動には、いつ頃から参加されていましたか。また、参加されたきっかけもお聞かせください。
最初の活動は、大学一年時の芳井町での「人つなぎツアー」です。一泊二日のプログラムで、地域づくりに携わる人から、活動内容や想いなど様々なことを学びました。実際に地域の活動に参加する人に直接話を聞けたのは、とても大きな刺激になりました。
きっかけは、参加を呼び掛ける、大学からのメールです。「学生の視点で地域を見てほしい」という内容に興味を持ちました。
〇この活動に参加する前から地域づくりの活動に興味をもたれていましたか。
参加するまでは、地域の活動に特別興味はありませんでした。しかし、「学校の勉強+αで何かしたい」という気持ちがありました。地域の活動以外には、環境部に所属し、卒業時に出る不用品を回収して新入生に格安で提供するという活動をしていました。
〇次に参加された活動についてお聞かせください。
新山地域のプログラムで、「地域の人が気づいていない魅力を発掘しよう」という内容でした。きっかけは藤井さん(NPOエリア・イノベーション代表)からのお声がけで、新しいチャレンジの機会だと思って参加しました。
この活動では、複数人で活動することでの可能性を感じました。学生10人ほどで活動しましたが、これくらいのマンパワーがあれば様々な魅力が見つかるんだなと思いました。人がたくさん集まることで、一人では考えつかないようなアイデアがたくさん見つかりました。
これまでとは違った、よりハイレベルなインターンに挑戦してみたいという想い
〇新山での活動の次にはどのような活動に参加されましたか。
六島で20日間のインターンに参加しました。島の方々と関わり、その中で島の課題を発見して、解決策を模索するという内容でした。
これ以前に参加してきた芳井町や新山での活動は大枠のカリキュラムが決まっていました。しかし、六島のインターンは自分で課題を見つけて解決策を考えるという内容で、今までとは日数もレベル感も異なる新しい挑戦をしてみたいと思い、参加しました。
特に、六島の海上交通について課題を感じました。笠岡と六島を繋ぐ船という存在は、島の方にとっては「生活の足」でした。しかし、船便の数はとても少なく不便だったんです。船便を維持していくことは大切だと考え、改善策を提案しました。
〇他に参加された活動についてお聞かせください。
次に参加したのは、笠岡市役所でのインターンです。地域の企業の採用を促進するために、企業紹介冊子を作るという広報活動をしました。
地域の情報発信について興味を持って参加しました。地域の中小企業は、リクナビやマイナビなど大きな就活情報サイトに登録していないことが多いのです。大きな情報サイトに載っていない企業はどのように採用活動を行っているのだろうという関心がありました。インターンを通して、地域にどのような企業があって、経営者の方がどういう想いをもって事業をしているのかを学ぶことができました。
ここでのインターンを応用したいと考え、株式会社賀陽技研でのインターンに参加しました。
〇賀陽技研でのインターンについて詳しくお聞かせください。
賀陽技研では、社内外への広報誌を作成しました。市役所でのインターンは1か月で10社の情報発信に関わりました。市役所での学びを生かしたいと考え、一つの企業の情報発信に半年間携わることのできる賀陽技研のインターンに参加しました。
プレス加工メーカーとしての仕事は自分に身近でなくとても難しかったですが、自分で調べたり、周りに聞いたりしながら取り組みました。広報誌を一から作り上げることができることにやりがいを感じました。
〇その後はどのような活動をしていましたか。
大学の研究室で、データをとって統計的に分析をするような研究をしていました。
「学びたい」、「知りたい」という想いが挑戦のトリガーに
〇様々な地域づくりの活動に参加されていましたが、どういう想いで参加されていましたか。
「地域を変えたい」とか、「こんな地域にしたい」という想いはあまり強くありませんでした。「地域の課題や地域での活動について学びたい」、「地域の人がどういう想いを持って活動をしているのか学びたい」というような「知りたい」という想いで取り組んでいました。
〇最後に、現在やっていることについてお聞かせください。
現在は、インフラ企業で土木系の事業に携わっています。大学で土木について学んでいたのでそれを活かせると考えました。「日常の当たり前を支えていきたい」という想いで頑張ります。
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