西原 将 / Sho Nishihara / sna

sna代表。兼業主夫建築家(一級建築士)。自宅の購入から完成までのリノベプロセスをお金…

西原 将 / Sho Nishihara / sna

sna代表。兼業主夫建築家(一級建築士)。自宅の購入から完成までのリノベプロセスをお金、スタディ、図面などめちゃくちゃ公開してます。建築を軸になんでもデザインしたいです。デザインの中での実践、考えていることを記事にしています。

マガジン

  • 自宅リノベーションの全記録 〜建築家サイド〜

    建築家である著者が自宅となるマンションを購入し、設計していくプロセスを可能な限り全て公開しています。 僕が建築家で配偶者である彼女が施主という役割でリノベーションがどのように進んでいくかを体感できる内容になる予定です。 〜施主サイド〜は一般の人向けの内容です。 打ち合わせ資料から議事録、模型の変遷など打ち合わせを進めていく上で施主が目にする資料は全て公開します。最初の要望からどうやって設計が進んでいくか体感できる内容にしていきます。 〜建築家サイド〜は建築関係の人向けの内容です。設計していく上で考えていること、レファレンス、スタディから金の話や実務のグレーな部分の話など結構突っ込んだ内容の予定です。

  • 自宅リノベーションの全記録 〜施主サイド〜

    建築家である著者が自宅となるマンションを購入し、設計していくプロセスを可能な限り全て公開しています。 僕が建築家で配偶者である彼女が施主という役割でリノベーションがどのように進んでいくかを体感できる内容になる予定です。 〜施主サイド〜は一般の人向けの内容です。 打ち合わせ資料から議事録、模型の変遷など打ち合わせを進めていく上で施主が目にする資料は全て公開します。最初の要望からどうやって設計が進んでいくか体感できる内容です。 〜建築家サイド〜は建築関係の人向けの内容です。設計していく上で考えていること、レファレンス、スタディから金の話や実務のグレーな部分の話など結構突っ込んだ内容の予定です。

最近の記事

費用から考える、中古マンションはリノベーション前を買うべき!?

私自身が建築設計を生業にしていて、マンションを購入したり、マンションのリノベーションに関わるうちにやっぱり中古マンション買うならリノベーションしていないのが良いなと色々な面で思うのでその理由を紹介していきます。 自邸の記録はここで読めますが、長いです。3690万のマンションを購入してリノベした詳細が書かれています。 1.消費税がかからないこれは僕も自分で買うまで意識してなかったのですが、個人間売買の場合は消費税がかかりません。ただ、売買を仲介する人が必要なので、仲介手数料

    • emarfを家具に使えるか所感

      先日とあるプロジェクトを手伝う機会があり、家具を設計することになったのですが、納期、予算もあまりないという状況で普通に外注できないということもありemarfを検討しました。まあ使ってみたかったというのが大きいですが。 個人的にはクライアントワークとして使えるかどうか判断するのはかなり検討を要するなと思っていたのですが、今回のプロジェクトはスケジュールの制約と組み立て家具(使うときに組み立てて、終わると分解して片付ける)であることが要件だったので、それなら使えるかもと思い、使

      • 自宅リノベ全記録(0)竣工写真+建築家サイド、施主サイドまとめ

        この自宅きっかけで仕事がもらえたりなどしていて更新が滞ってしまいましたが、余裕ができたのと、竣工写真があがってきたので完成の雰囲気とこれから記事を見るかもしれない方が読みやすいようにまとめを書こうと思います。 この「自宅リノベ全記録」の記事は建築家である僕が設計していく中でどういうことを考えて設計しているかということを書いた「建築家サイド」と施主と見立てた配偶者の視点に立って記事としてまとめた「施主サイド」にわかれています。 あと1記事で終わる予定ですが、今の所それぞれ8記

        • 自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(8)設計者が工事を監理するとはどういうことか

          表題の8回目になります。バックナンバーは以下マガジンで見られます。 前回は解体を終えて工事開始まででした。 今回はそもそも工事監理とはということから、この工事の監理はどう進めているかを工事契約における設計者の立場から書いていきたいと思います。なるべく噛み砕いて書こうと思ったのですが、ちゃんと書こうと思うとガチガチになっちゃいました。 1.工事契約とは工事監理はそもそも設計契約の時点で含むことが多いので、改めて工事監理契約を行うことはほぼありませんが、工事自体には工事契約

        費用から考える、中古マンションはリノベーション前を買うべき!?

        マガジン

        • 自宅リノベーションの全記録 〜建築家サイド〜
          西原 将 / Sho Nishihara / sna
        • 自宅リノベーションの全記録 〜施主サイド〜
          西原 将 / Sho Nishihara / sna

        記事

          自宅リノベ全記録〜施主サイド〜(8)工事の進め方

          表題の8回目になります。1〜7回までは以下のマガジンにあります。 前回は本見積を終えて金額が決まり、解体を終えたところまででした。 今回は、工事に入っていく中で設計者、施主、施工者がどのような関係になっているかということを工事契約をもとに整理して、今回の工事ではどうだったかというところを工事内容と合わせて説明したいと思います。 1.工事監理とは工事監理とは、施主、施工者ではない第三者が、工事の進捗や工事内容を確認し、問題がないかどうかを施主の立場に立って調整することです

          自宅リノベ全記録〜施主サイド〜(8)工事の進め方

          7/18(土)13-18時第2回見学会のお知らせ

          第2回の見学会のお知らせをさせていただきます。7/19が引っ越しで寝室に荷物がある状態になりますが、それでも良い方は是非お越しください。 建築設計の業界では物件が完成した時にオープンハウスといって建築の関係者や今までの施主などに声をかけて見学会をやることがあります。 そして、自宅リノベーション全記録で記事を書いている部屋の見学会を考えているのですが、せっかくの機会なので建築関係の方だけでなくどなたでも来られる機会にしたいと思っています。 日時は、7/18(土)13-18時

          7/18(土)13-18時第2回見学会のお知らせ

          自宅リノベ全記録〜施主サイド〜(7) 本見積、解体、変更点など

          表題の7回目になります。前回までのまとめは以下マガジンです。 前回は意匠を決め、実施設計を終わらせて、提出するところまででした。 今回は、本見積の調整と解体、解体することで現況が分かったのでそれによる図面変更までをまとめていきたいと思います。時系列的には、見積中に解体を進めて、解体で分かった現況を本見積に反映してもらった形です。 この辺りからは、彼女との打ち合わせは明確に設けていなく、わかったことがあり次第報告して、どうするか決めていくという形になっています。 変更の反映

          自宅リノベ全記録〜施主サイド〜(7) 本見積、解体、変更点など

          自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(7)本見積、解体DIY、計画修正

          表題の7回目になります。前回までのまとめは以下マガジンです。 前回は意匠を決め、実施設計を終わらせて、提出するところまででした。 今回は、本見積の調整と解体、解体することで現況が分かったのでそれによる図面変更までをまとめていきたいと思います。時系列的には、見積中に解体を進めて、解体で分かった現況を本見積に反映してもらった形です。 1.本見積概要 本見積で税込660万くらいになりました。想定より下がらなかったのは、解体を進める中で、1.PSに配管が集まっていると想定した

          自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(7)本見積、解体DIY、計画修正

          自宅リノベ全記録〜施主サイド〜(6)実施設計図書の提出、物件決済+引渡し

          表題の6回目になります。1〜5回目は以下のマガジンにまとめてあります。前回は下記の内容でした。今回は、打ち合わせで話した変更点をもとに設計を進め、実施設計図書を工務店に提出するタイミングで施主にも提出します。 2020年4月20日 打ち合わせ⑥ サンプルチェック、実施設計図書提出打ち合わせでの資料は、①実施設計図書一式、②模型、③サンプル、④スケジュールになります。 ①実施設計図書 建築の専門じゃない方が全ての図面を読み込むのは大変なので、ざっくりと全体を説明します。

          自宅リノベ全記録〜施主サイド〜(6)実施設計図書の提出、物件決済+引渡し

          自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(6)意匠の決定と実施設計図書

          表題の記事の6回目になります。1〜5回は以下のマガジンにまとめてあります。 今回は、設計前のコンセプトからどのような意匠を決定したかというところを書いていきたいと思います。大枠としては、基本設計と変わらないのですが、詳細や設備(電気ガス水道など)を検討していく中で各部分のあり方を整理し、寸法などの調整を行いました。合わせて、本見積のための実施設計図書も公開しています。 ただ、この記事を書いてる時点で解体がほぼ終わり、工事が始まっているのですが、解体してみると給排水ガスの位

          自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(6)意匠の決定と実施設計図書

          自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(5)概算見積分析

          表題の5回目になります。前回までの記録(1〜4回)は以下になります。 今回は概算見積もりの結果から、減額を検討するのですが、せっかくなので自分の勉強のためにコスト分析も合わせてしていこうと思います。 減額方針 大きくは①引き渡し前のクリーニング、解体をDIY、②床工事の内容検討、③塗装全てDIY、④給排水、電気設備の器具を見直し です。 もともと、工事500万、家具100万、DIY100万の計700万を想定していたのですが、500万まで下げるのが難しそうなので、工事6

          自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(5)概算見積分析

          自宅リノベ全記録_施主サイド(5)打ち合わせ⑤概算見積、変更点など

          自宅リノベーション全記録〜施主サイド〜の5回目になります。今回は基本設計図書をもとに出てきた概算見積を見ながら実施設計の方向性を決めていきます。前回は下記になります。 1. 2020年3月14日 工務店担当者と現調今回の現調は概算見積のためですが、可能であれば解体前に壊す予定の壁がコンクリートブロックの非耐力壁なのか鉄筋コンクリートでできているのかも確認したいと思っています。 結果的にはRCだったので、壊す案は無しになりました。 なので、以前の打ち合わせで、壁が壊せなかっ

          自宅リノベ全記録_施主サイド(5)打ち合わせ⑤概算見積、変更点など

          意匠法改正で建築設計はどう変わるか考える

          2020年(令和2年)4月1日から改正意匠法が施行されました。僕はこのことを前日くらいにtwitterで知って、へーそうなんだと思ってたんですが、ちょうど時間あったので特許庁のPDFみたり、vuild主催のzoom勉強会に参加して概要を確認するとかなり重要な内容だったので危機感を持ちました。 その辺りをざっくりまとめていきたいと思います。 まず、今までは建築の意匠をどのように主張していきたかという部分が分かりやすかった記事を紹介します。 今までは、建築物に意匠権の設定がなか

          意匠法改正で建築設計はどう変わるか考える

          自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(4)レファレンス、スタディなど

          自宅リノベーション全記録〜建築家サイド〜の4回目になります。今回はデザインを、どういうレファレンスでどういう風に考えて進めているかをできるだけ書いていきたいと思います。 前回は下記になります。 1. 先行研究まず、これから何かを設計しようと思うと、すでに設計されているものを調べることから始めます。今回であれば住宅のリノベーション、RCの建物のリノベーションあたりを中心にDIY関係までなるべく関係がありそうな別のもの含めて雑誌やネットなどで探していきます。 ①「狭山フラッ

          自宅リノベ全記録〜建築家サイド〜(4)レファレンス、スタディなど

          自宅リノベ全記録_施主サイド(4)打ち合わせ④+基本設計完了

          自宅リノベーション全記録〜施主サイド〜の4回目になります。 前回は下記になります。 今回は基本設計の打ち合わせ内容を書いていきます。基本設計では、どのような素材を使ってどういうデザインになるかというところを決めていきます。 1. 打ち合わせ④2020年2月24日 提出した資料は以下になります。 ・1ページ 全体イメージ それぞれの部分がどのようになっているかを説明するための資料です。 基本的には、既存コンクリート現し(そのまま)、フローリング、ラワン合板の材料が使われて

          自宅リノベ全記録_施主サイド(4)打ち合わせ④+基本設計完了

          自宅リノベ全記録_建築家サイド(3)デザイン前の確認事

          自宅リノベーション全記録〜建築家サイド〜の3回目です。前回分は下記になります。 今回は実務を進める上で確認することを簡単にまとめます。 僕はRCのマンションのリノベーションは初めてですので本などで勉強しつつ進めてます。参考にしてる本は、以下の本です。 まず、「マンションリノベーション実践知識専有部分編」ですが、これがあって法規的な基礎があればなんとかなりそうっていう内容です。共用部分編も気になりますが今の所なさそうです。 あとは、設備的な基礎の勉強でオススメなのが、「建

          自宅リノベ全記録_建築家サイド(3)デザイン前の確認事