自宅リノベ全記録_施主サイド(4)打ち合わせ④+基本設計完了
自宅リノベーション全記録〜施主サイド〜の4回目になります。
前回は下記になります。
今回は基本設計の打ち合わせ内容を書いていきます。基本設計では、どのような素材を使ってどういうデザインになるかというところを決めていきます。
1. 打ち合わせ④2020年2月24日
提出した資料は以下になります。
・1ページ 全体イメージ
それぞれの部分がどのようになっているかを説明するための資料です。
基本的には、既存コンクリート現し(そのまま)、フローリング、ラワン合板の材料が使われています。
2ページ 器具関係
主にキッチン、洗面、トイレ、風呂の仕様を決めるための資料です。
3ページ キッチン詳細
唯一の家具製作物であるキッチンの詳細の説明です。(ここは結構高くなると予想されます200万くらい)要望は棚の扉くらいだったのでそこを反映させてます。当分は僕が使用するので、レイアウトなどは自分で決めていますが、通常のプロセスであれば、今持っているものをどこに入れて、これくらいの広さが欲しいということをこの図面を元に打ち合わせですり合わせをしていきます。
4ページ レファレンス
主にコンクリートとラワンの素材感になるので、ラワンを用いたレファレンスを見て意見を聞きます。
左下のレファレンスが張りぼて的で嫌という意見が出ましたが、微妙な差なので基本的にはOKとなり、この方向で進めていくことになりました。
詳しい意匠的な考え方は建築家サイド(4)に書いていきます。
模型は表紙にもなっていますが、下記のような模型です。
workshopは土間スペースになっていて、自転車や子供のストライダーを置けたり、靴のままテラスに出られるようになっていて、この間取りの特長を活かせるようにしています。
また、当分は僕の事務所スペース兼工房としても使うので簡単な木工作業も可能になっています。ここで打ち合わせなどしていても、仕切りを作れば生活空間とも切り離すこともできます。玄関入ってすぐ左の壁は長押巾木きっかけで机、本棚、大収納などDIY予定です。
動線は脱衣室の壁が壊せる構造のものであれば、ぐるっと一周まわれるプランになります。50㎡の小さな住宅ですが、広めのLDK+workshopと1周回れる狭い廊下空間の組み合わせによって経験として奥行きが生まれます。また、風も流れます。これもPSが中央にあるこの部屋の特長を生かしたものでもあります。廊下空間も長押巾木きっかけで小さい収納などDIY予定です。
L型のテラスは予算的に手が加えられないので、家具や植物の選定と配置を概算見積もり次第で検討していきます。
基本的にはこの方向性で良いということになったので素材としてはラワンと既存コンクリートを主材料として、内装の下地的な表現でデザインを進めていくことに決まりました。あとは長押、巾木的なものを外周のコンクリート壁にあらかじめ設置することでDIYを手掛かりにしていくことも決まりこの方向で進めていきます。
後で手を加えやすいということは、
①機能的な側面(ビスを打てる場所がある、DIYしやすい)
②意匠的な側面(要素を消し切らずキャラクターとして残すことで後から入ってくるものとなじみやすくする、手を加えることに罪悪感を覚えないようなつくり)
があると思っていて、下地的な表現はそれらがバランス良く関係できそうという狙いもあります。
特に設備系(空調換気給排水ガス電気)のものが入り、生活のものが入ることでより魅力が増すようなあり方を狙っています。。
今回は、議事録にするほどの内容ではなかったのですが、要望としてはDIYが進んだときにどれくらいの広さが残るかを確認したいとのことだったので、実施設計段階でDIY部分も決めつつ打ち合わせることになりました。
とりあえず現状で基本設計図書をまとめていくことになりました。概算見積が出てから、減額の方針などをすり合わせて、実施設計をまとめていくことになります。
2.基本設計図書提出2020年3月5日
先日基本設計図書を提出して、設計の説明の打ち合わせを工務店としてきました。今回お願いする工務店は前職でお世話になったTANKにお願いする予定になっています。3/14に現場調査、3/20に見積もりアップの予定なので設計のスケジュール的には押してますが、スケジュールに余裕を見ているので4月末着工(解体)、6月初め完成でいけそうなので結果的には完成は早まりそうです。
また、予算感などを相談し、工事費の落とし方なども相談しました。落としどころとしては
①技術はいらないが人手が多くかかる部分をDIYにする。(既存コンクリート壁補修(おそらくGLボンド剥がし+清掃が大変))
②施工図をできるだけなしにする(スケッチなどの打ち合わせ+記録として残す)にして実測後の図面変更は設計側で行う。
で行こうということになりました。今回小さいプロジェクトで他業種が絡むような場所がなく(建具と躯体のような)僕が施主であり、設計者でもあり、最終決定者でもあるのでできる判断ではあります。
(通常のプロジェクトですとボスが確認するためと責任の所在を明らかにするため、異業種の図面の統合のためにも施工図は必要になってきます。)
さらに落とし所として、段階的に
③家具をDIY(キッチン上部棚)
④建具DIY
⑤器具の仕様を落とす
⑥無塗装(塗装DIY)
⑦下地で止めて、壁をDIY
これくらいまでは考えていますが、②までにしたいです。
今回は下地的な表現とするにあたって、工事の進み方を考えて全体を構成していて、ここまでは職人、ここからはDIYという線引きできるタイミングを多く設けることでコストコントロールを行いやすくし、その痕跡がキャラクターとして現れてくるというのを狙っています。
あとは僕が第2種電気工事士を持っているので電気工事をDIYというのもありますがそれは最終手段としたいです。(ちなみに無資格で分電盤につながっている配線の工事は違法です)
基本設計図書は以下になります。概算用ということもあり、お見せするのが恥ずかしいものではありますが基本設計図書も見られるようにしておきます。興味のある方はダウンロードしてください。
下記にスクショで一覧も貼っておきます。概要書の部分と特記仕様書は抜いてあります。4月に民法改正があり、2020年版が出てから更新したいので、実施設計図書の時にアップできるようにします。