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GUCCIの町、AI絵画詰め合わせ、家づくりプラットフォームの話(コンワダさん46週目)

 こんにちは、株式会社アーキロイドの津久井です。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。バックナンバーはこちら

事例1:GUCCI Townが建設@ロブロックス

―――概要
 GUCCIがメタバースプラットフォーム「ロブロックス」上に、「GUCCI Town」という常設空間をオープンしました。GUCCI Townを訪れたアバターにGUCCIのアイテムを着せることができるそうです。あらゆる視点からGUCCIの描く世界観を満喫できます。

―――この事例について
 昨年10月のコンワダさんで「バレンシアガ×フォートナイト」の事例を紹介しました。ゲーム内でプレイヤーがバレンシアガのアイテムを着用できるだけでなく、ゲーム内のアイテム購入→現実の洋服が届く、現実のバレンシアガの洋服購入→ゲーム内のアイテムがアンロック、という双方向リンクでラグジュアリーブランドにおける新しい購買体験を提供していました。

 世界観を重視するブランドビジネスとメタバースは相性が良いのでしょう。メディアに広告出稿する際には、そのブランドの世界観と媒体の特徴がどうマッチするのかがとても重要です。ところがメタバースならば世界観どころか、ブランドの魅力を最大限に伝える世界を創れます
 今年2月のコンワダさんでは、ディズニーがカリフォルニア州コーチェラ・バレーに住宅地開発をするというニュースを紹介しました。テーマパークを現実に拡張するというべきか、テーマパークの中に住むというべきか、とにかく夢の国だったディズニーの世界が現実に溢れ出してくるわけです。

 もともとテーマパークを開発しているディズニーのような企業にとって、現実の町の開発は本業の1つですが、多くのファッションブランドにとってそれは離れ業です。原宿にBEAMSだらけの交差点があったり、大塚駅前が星野リゾートのビルだらけになっていたり、あるブランドが点的に拠点をつくり、そのエリアの空気を半分支配している様な例はありますが。
 メタバースならステークホルダーもいないし、厄介な条令もなく、重力すら敵ではありません。「世界観を創るから、世界を創る」へ、世界のブランドマーケティングは大きな進化を遂げつつあります

事例2:AIと絵・描・画の事例詰め合わせ

 今週は、主にTwitterでAIによる画像・絵画生成が盛り上がっていたのでいくつかまとめてご紹介します。個別の事例については特に深掘りませんので気になる方はリンクの記事を御覧ください。

DALL-E2:文章から画像を描く

 絵画調、写真風、イラスト風、かなり幅広いですね。ベータ版は無料で試せますが、一部有料。有料課金ユーザーがTweetしている画像も多くあります。

Midjourney:文章から絵画を生成

 絵画を生成するモデル。いわゆるAIが描いていそうな絵にとどまらず、何だが美術館にもありそうな絵もありますね。「神絵」とまで言われています。

 DALL-E2と比較しているユーザーも。意味は同じでも単語の並びが結果に大きく作用するらしい。


NUWA:文章から高解像度な横長画像を生成

 こちらも画像生成のモデル。写真風なものから中国や日本の屏風絵のようなものまで。前2事例よりも高解像度であることが特徴だそう。

出典リンク
出典リンク

線画AIモデル:画像から線画を生成

 コチラは個人開発のモデルのようです。

DiscoDiffusionをカスタマイズ:下絵の続きを描くAI

 適当に描いた絵の続きを描いてくれるモデル。イメージとぜんぜん違う方向に育つこともあるでしょう。これはいろんな楽しみ方がありそうですね。

その他、継続ウォッチ事例

その1:NOT A HOTEL PRODUCTS

 ネット買える別荘・ホテルとして継続的にウォッチしているNOT A HOTELが、相澤陽介氏デザインの戸建版を発表しました。相澤氏自身の2拠点生活の気づきをが活かされたデザインになっているそうです。
 「好きな場所に、洋服を選ぶような自由さでつくることができる、NOT A HOTEL PRODUCTS」続報が楽しみです。

その2:NESTINGの1年間ー試行錯誤のすべて

 デジタル家づくりプラットフォーム「NESTING」を手掛ける、VUILD株式会社代表の秋吉氏の1年間を振り返るnoteです。NESTING着想の経緯や、事業を進める上で実際に生まれた気づきや悩み、難しさまで細かにわかりやすく語られています。NESTINGのユーザーインタビューで1.5拠点用住居を求めている層に刺さることが示されており、NOT A HOTEL PRODUCTSやその他別荘サブスクサービスの台頭などと併せて、住まい方の多様化を体現するサービス・事例が増えていることを改めて感じました。

まとめ

 画像AIのお陰で、文章少なめ画像多めの低コスト多スクロール回となりました。ここまでスクロールしてくださった皆様、ありがとうございます。
 GUCCI Townはファッションのハイブランドに限らず、ありとあらゆるブランドで創れるのでいろんなパターンを見てみたいですね。皆さんはどんな町を、どんな世界を見てみたいですか?いいちこタウンとか良さそう。


「今週、社内で話題になった事例」 について
株式会社アーキロイドの社内で話題になった事例(ニュース、リリース、書籍、動画、論文などなど)のうち、いくつかをご紹介します。元記事の配信時期は必ずしも今週とは限りません。数ヶ月前、数年前のものもあるかもしれません。

社外にこれを発信することで、
①アーキロイドメンバーが日々どのようなことに目を向けているのか、を知ってもらいたい。
②せっかく読んでもらえるなら有益な情報をお届けするために、自分たちの情報感度をもっと高めていきたい。
という目論見があります。

メンバーも大半が30代に差し掛かってきたので、備忘録という意味合いが一番強いかも。ご笑覧ください。

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