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リサイクルプラスチック住宅、球状歯車機構、ひろゆき、Runwayテキストから映像制作の話(コンワダさん50週目)

 こんにちは、株式会社アーキロイドの津久井です。今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します。バックナンバーはこちら。今週はライトにフラッシュに。それでは早速いってみましょう!

今週、気になった事例たち

3Dプリントで作るコンパクトハウス「Azure」

 アメリカで「ADU」(Accessory Dwelling Units)と呼ばれる、自宅の庭やガレージに設置できる機能性の高いコンパクトハウスが人気を博しています。中でもAzureは3Dプリンタに拠る施工でADUを提供するスタートアップです。コンクリートを3Dプリントで造形する建築のニュースが多くありますが、Azureは材料の60%以上がリサイクルプラスチックであることも注目ポイントです。建設業界は世界の炭素排出量の20%を生み出し廃棄量も膨大な産業ですので、環境配慮は他産業以上に重要な課題ですね。
 最近はこうした住まいや暮らしの新しい形についての記事には「コロナ禍の在宅需要で~~」という枕詞が付くことが多いですね。日本の事例ですが第1回目のコンワダさんで庭先に置ける1畳の空間「HANARE 禅zen」を取り上げましたが、まさにコロナ禍のテレワーク需要に則した商品でした。一方アメリカでは、カリフォルニアなどを中心に住宅不足が深刻な地域でADUの建設が認められ、利用が広がっているという背景があるそうです。国も違えば求められる理由も違うわけですね。
 日本でも都心部の地価高騰、インフレ、円安というトリプルパンチで東京に家を持つことはますます厳しくなっています。小屋ブームなんて言葉もありますし、ADUは日本でも良いソリューションになるかも?でも都心部にはADUを設置できる庭ががある家はほとんどなさそうですね(苦笑)

球状歯車機構(山形大・東北大)

 これまで私が全く見たことの無い動きをしている歯車が話題になっていました。
 この球状歯車機構は山形大と東北大の研究者によって開発されました。出力軸となる球状歯車の中心で3本の回転軸が直行しており、原理上は回転範囲の制約がありません。ロボットアームの関節部分、ドローン用カメラの画面揺れ防止のジンバル機構などに応用できる見込みだそうです。下のyoutubeで機構についてかなり細かく解説されていますので機械好き、機構フェチの方はぜひ御覧ください。

おしゃべりひろゆきメーカー

 CoeFontが2ちゃんねる創設者ひろゆきさんとコラボした「おしゃべりひろゆきメーカー」を発表しました。
 本事例は140字以内の文章を入力すると、その場で数秒の演算の後にひろゆきさんがあたかも話しているかのように読み上げてくれます。私もいろいろと読み上げさせて遊んでみましたが、うまく読み上げられるものとそうでないものがあるようです。やはり工具でもAIツールでも、道具を使うことと道具を使いこなすことは全く違う話ですね。

 早速ネットのおもちゃになっているので、Twitterを見るとたくさんの事例があります。→Twitter「#おしゃべりひろゆきメーカー」

 なお、CoeFontについては先週のコンワダさん「ELT持田香織になれるマイクとM-1グランプリの話~~~」の中でも触れておりますので御覧ください。

Runway テキスト入力で映像制作

 テキストベースの映像制作ツールRunwayの紹介です。Runwayはテキストの指示を的確に表現した映像を表示し、更には映像内の編集もテキストで指示することができます。
 昨今はYoutubeやTiktokのように誰でも動画を作成、発信していくことは当たり前です。編集は長尺の動画は高いPCと高い編集ソフトを使い、逆に縦画面のショート動画はスマホを駆使して素早く編集、というイメージがあります。どちらの場合も、あくまで素材の動画は自分で撮影する必要がありました。ところがRunwayがあれば、コンワダさん47週目で紹介した「サイバーパンク桃太郎」がストーリーを発想すれば自身で作画する必要がなかったように、素材がなくてもイチから映像を作成することができます。最近はStable Diffusion系のすごいニュースが多すぎます…。普通の人に出来る創作の範囲が広がり、レベルが上がっていく様子を、まさに体感中、ムーブメントの真っ只中といった印象ですね。続報が楽しみです。

まとめ

 最後まで読んでいただきありがとうございました。今週は社内でシェアされた事例数も少なく、輪をかけたように散文的で淡白な事例集になりました。たまにこってりしたのがあったり、今日みたいにあっさりしたのがあったり。記念すべき50回目を迎えても形式すら定めずに連載をしています。来週も読んでいただけたら嬉しいです。
 最後にぜひ「♡」を押して応援してください。皆様良い週末を!


「今週、社内で話題になった事例」 について
株式会社アーキロイドの社内で話題になった事例(ニュース、リリース、書籍、動画、論文などなど)のうち、いくつかをご紹介します。元記事の配信時期は必ずしも今週とは限りません。数ヶ月前、数年前のものもあるかもしれません。

社外にこれを発信することで、
①アーキロイドメンバーが日々どのようなことに目を向けているのか、を知ってもらいたい。
②せっかく読んでもらえるなら有益な情報をお届けするために、自分たちの情報感度をもっと高めていきたい。
という目論見があります。

メンバーも大半が30代に差し掛かってきたので、備忘録という意味合いが一番強いかも。ご笑覧ください。

【バックナンバー】こちら


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