反射的に出した答えは間違っていることが多い
フリードリヒ・ニーチェ 曰く、
一段深く考える人は、自分がどんな行動をしどんな判断をしようと、いつも間違っているということを知っている。
ヘッダー画像とした船の羅針盤の写真に『一段深く考えてみる』と刻んでいますが、ニーチェの言葉から引用したnote題名となります。
ここで哲学について深く語ることはできませんが、「そうそう、わかります!」と簡単に共感してしまうのは、いささかニーチェに失礼ではないかとも思います。なぜなら、ニーチェは、さらに一段深い意味をもって考えていたかもしれないからです。
ニーチェの言葉の深い意味を解くためのヒントになるかもしれませんので、以下の簡単な問題をやってみて下さい。
(前提条件)
①バットとボールの値段は
合計1,100円
②バットはボールより
1,000円高い
(問題)
ボールの値段はいくら?
正解は
100円
ではなく
50円
になります。
ボールが100円の場合、
バットは1,100円になり、
合計1,200円になってしまいます。
ボール50円、バット1,050円で、
合計1,100円になります。
上の問題は、ダニエル・カーネマン著『ファースト&スロー(上)』の中にあり、「この簡単な問題の特徴は、すぐに答が思い浮かぶこと、そしてその答は、直感的で説得力があり-そしてまちがっていることである。」と述べており、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、プリンストン大学の学生の50%以上が、直感的な、まちがった答えを出したとのことです。
著書の中では、バットとボールで1ドル10セントとされていますが、本記事においては、便宜上、1,100円としています。
この問題、私も間違えていましたが、直感的に答えを出してしまい、一段深く考えなかった結果だったのでしょう。
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