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読書感想文集

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徒然なるままに書く読書感想文。基本的にネタバレは無しで、ネタバレする時は事前に予告します。
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#恩田陸

読書感想文(387)恩田陸『三月は深き紅の淵を』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は約一年ぶりの『三月』です。
毎年三月に読もうと思っていたのですが、今年は四月になってしまいました。
以下、以前の感想文です。

感想さて、三回目にもなると、流石におおまかな流れは頭の中に入っています。
しかし、私は頭が良くないので、どこがどう繋がっているのかはまだ把握できていません。
そろそろ、どの章でどの『三月』

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読書感想文(370)恩田陸『夜果つるところ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は恩田陸さんの作品です。
以前読んだ『鈍色幻視行』においては、登場人物達が作中でこの『夜果つるところ』について語ります。
そういうメタ要素を持った作品です。

感想面白かった、というよりは、わからなかった、という思いの方が強いです。
ストーリーだけを見れば、それほど面白くはないと思います。
面白さの一つはまず何よりも世

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読書感想文(337)恩田陸『鈍色幻視行』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は最近単行本が出版されたばかりの恩田陸さんの本です。

感想とても良かったです。
私は恩田陸さんの作品の中で、今のところ『三月は深き紅の淵を』が一番好きですが、それと共通するところが結構あるように思われました。
『三月は深き紅の淵を』(以下、『三月(現物)』)は四部構成でそれぞれの中で違う『三月は深き紅の淵を』(以下

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読書感想文(316)恩田陸『まひるの月を追いかけて』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は恩田陸さんの作品です。
今年は恩田陸さんの本を一番読んでいて、これで13冊目です。

感想とても良かったです。
読み終えた直後の感覚としては、『三月は深き紅の淵を』と同じくらい好きかもしれません。
恩田陸さんの小説は、いつもなんとなく心に引っかかっていて、ふとした時に思い出されます。今回も読みながら、『三月』の一節を

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読書感想文(282)恩田陸『六番目の小夜子』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は恩田陸さんのデビュー作を読みました。
今年は恩田陸さんの作品を一番多く読んでいます。

感想とても面白かったです。
読み始める時には、以前読んだ短編集『図書室の海』に収録されていたスピンオフのことを思い出していましたが、読み進めるうちに、どちらかと言えば『麦の海に沈む果実』に近いものを感じました。
学校という閉鎖的な

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読書感想文(266)恩田陸『蜜蜂と遠雷(下)』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は前回の下巻です。

感想面白かったです。
が、ボリュームがあったので結構疲れました。
まさにコンサートの後のようなキブンです。

読み終えた直後の印象としては、曲のイメージの膨らませ方が尋常ではなく、圧倒的だということです。
私はクラシックを余り聴かないので知っている曲は少なかったのですが、是非音楽を聴いた上でもう一

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読書感想文(265)恩田陸『蜜蜂と遠雷(上)』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は過去に本屋大賞を受賞した作品です。結構前から気になっていたのですが、やっと読むことができました。

感想とても良かったです。
といっても、まだ半分ですが。
この作品はピアノのコンクールが舞台となっているわけですが、やっぱり音楽って良いなと思いました。どう良いのか考えてみると、一言で言えば「調和の美」かなと思います。

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読書感想文(264)恩田陸『歩道橋シネマ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は理瀬シリーズに関わる短編「麦の海に浮かぶ檻」を目立てにこの本を手に取りました。
理瀬シリーズを出版年順に読んでいるので、『黄昏の百合の骨』を読んだ後、『薔薇のなかの蛇』より先に「麦の海に浮かぶ檻」を読みました。
感想文は一冊読み終えてから投稿する予定ですが、先に「麦の海に浮かぶ檻」の感想だけまとめておきます。

「麦

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読書感想文(263)恩田陸『薔薇のなかの蛇』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は理瀬シリーズの最新作です。
ようやく全部読み切ることができました。
ただ、またいつか続きが出そうな気はします。

感想面白かったですが、今回も推理は全く歯が立ちませんでした。
このシリーズは世界観というか、登場人物達の世界が自分の世界とかけ離れているので、言ってしまえば何でもありのような気がします。
理瀬シリーズは、

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読書感想文(262)恩田陸『朝日のようにさわやかに』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は恩田陸さんの短編集ですが、『麦の海に沈む果実』の登場人物であるヨハンが出てくる「水晶の夜、翡翠の朝」が目当てで読みました。

今、理瀬シリーズに関する本を出版順に読んでいるので、ひとまずこの短編だけ読みました。
このnoteは他の短編も読んでから投稿するので、今書いている日よりも少し後に投稿することになりますが、忘れ

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読書感想文(261)恩田陸『図書室の海』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は恩田陸さんの短編集ですが、目当ては「睡蓮」という理瀬が出てくるお話です。
理瀬シリーズを発表順に読みたいという都合上、先に「睡蓮」だけ読んで感想文だけ書いておくつもりです。
このnote自体は、一冊読み終えてから投稿する予定です。

「睡蓮」の感想私は恩田陸さんの本をそれほど多く読んでいるわけではないですが、まさに恩

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読書感想文(260)恩田陸『黄昏の百合の骨』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は理瀬シリーズの長編です。
あらすじなどは全く把握せずに読みました。
尚、理瀬シリーズと関わる短編である「睡蓮」と「水晶の夜、翡翠の朝」は、この本より公開が早かったので、別の本で先に読みました。
感想文は本毎に投稿しているので、それらが収録されている短編集の文庫本を読み終え次第、投稿する予定です。

感想面白かったです

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読書感想文(259)恩田陸『黒と茶の幻想(下)』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。
今回は前回読んだ『黒と茶の幻想』の下巻です。

↓前回(上巻)の感想文

感想面白かったです。
しかし、やっぱりよくわからないといえばわかりません笑。
『黒と茶の幻想』は全部で四部構成、それぞれが登場人物四人それぞれの視点で描かれます。
上巻を読んでいる時、恐らく最後が節子になるんじゃないか、と思いました。
というのも、節子

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読書感想文(160)恩田陸『麦の海に沈む果実』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々に恩田陸さんの本を読みました。
以前読んだ『三月は深き紅の淵を』と関係のある作品です。
『麦の海に沈む果実』も『三月は深き紅の淵を』も、言葉は綺麗ながら少し不気味な感じがするなぁと、今書きながら思いました。

感想面白かったのですが、感想をどう書けばいいのかわかりません。
不思議というか狂っているというか……。

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