読書感想文(266)恩田陸『蜜蜂と遠雷(下)』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は前回の下巻です。

感想

面白かったです。
が、ボリュームがあったので結構疲れました。
まさにコンサートの後のようなキブンです。

読み終えた直後の印象としては、曲のイメージの膨らませ方が尋常ではなく、圧倒的だということです。
私はクラシックを余り聴かないので知っている曲は少なかったのですが、是非音楽を聴いた上でもう一度読みたいなぁと思いました。

ストーリーで印象に残っているのは、亜夜の覚醒です。どんどん成長していくこのスピード感こそ、天才の天才たる所以なのだろうと思いました。
そして改めて、音楽による自然との調和を感じられて、いいなぁと憧れる気持ちになりました。

また、コンテスタントに注目しがちでしたが、振り返ってみると審査員や調律師、マネージャーの視点も良い味出してたなぁと思います。
そしてやはり、その間にいるのが明石さんで、これからの活躍をとても応援したくなりました。

今回、本選はソワレで終わりましたが、私の音楽観に大きな影響を与えている平野啓一郎『マチネの終わりに』も改めて読みたくなりました。
そして何より、音楽をもっと聴きたいと思いました。

おわりに

読み応えの割に感想が短いですが、きっと後からじわじわと自分の中で熟成されていくのだろうと思います。
それに、多分この小説はまたそのうち読み返すと思うので、その時改めて何を感じるのか楽しみです。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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