継続コーチング体験記 セッション第2回目
私(あらやん)のコーチングセッションを受けていただいた方の体験記シリーズ、第2回目!
前回、英語学習が進まないという課題についてスタートしましたが、その後どう変わっていったのか?
通常、セッションの内容は守秘義務があるため非公開ですが、今回は本人同意の上で一部内容は伏せつつ、雰囲気が伝わる感じでご自身に記事をまとめていただきました!
報告者について:さとうさん
43歳 女性 転職歴4回。
職場も仕事も決して嫌いではないが、充実感は得られていない。次のキャリアを悩み中。
コーチングについてよく知らないままに偶然あらやんさんを知り、お試しでコーチングをしてもらったことをきっかけに、「何か変化があるといいな」とぼんやりと思いながらコーチングをいったん受けてみることにした人。
キーワード
・苦手な人は貴重な存在(らしい)
・無意識でかけている色々なメガネ
・サブパーソナリティは本当はどうしたい?
わかったこと
・自分が意識できる人格意外にも何かが在る
・普段、無意識の価値観で物事を判断している
セッションスタート
本日も気軽な会話から開始。 私が図書館で何気に手にした本について話しをしたところからセッションが展開しました。
その本は「会社の苦手な人が気にならなくなる」といった内容のものだったのですが、読んでみるとコーチングの理論を元にしており、前回のセッションで行ったサブパーソナリティのワークが記載されていたのでした。
(*)サブパーソナリティ:普段自分の行動や考えの基準となっている人格
あいつが嫌いな理由って、何?
「苦手」という、なんとなく気を使った表現は避け、あえて「嫌い」としましょう。しかし、「嫌い」という感情も心の動きの一つ。どのサブパーソナリティの反応の結果なのかを探っていきます。
あらやんさんと話しつつ、どのサブパーソナリティの感情なのかを思い浮かべるのですが、どれもしっくり来ません。代わりに捉えられたのは「人格」を持たせづらい非常に抽象的な存在なのでした。(この文章ほぼオカルト)
あらやんさん曰く、「苦手な人は自分の価値観を強く知ることができるお宝」なのだとか。若干相手の不幸も願う程度に、嫌いな人に対して負の感情を持っている自分には素直に受け入れがたいところもあるのですが、理屈としては納得できます。
捉えた抽象概念は自分の根底にある価値観だという確信めいた感覚もあり、「嫌いな奴」を生み出す根拠となっているような気もします。
ひょっとして、これがラスボス?!
とりあえず敵という感じはしないし、寧ろ大事なもののような気が。
あえて人格化すると、それ、自分自身なっちゃうんですよね。
無意識のメガネ
抽象トークを空中展開しても先に進まないので、あらやんさんが救いのワークを差し伸べてくれます。
今回行ったのは、「メガネ」のワーク。
嫌いな人に対して、また、自分が気になっていることについて、次のそれぞれの視点で具体的にどう感じるか伝えていきます。
・サブパーソナリティを意識しない自分の視点でみた時
・先ほど感じた「抽象概念」の視点でみた時
・私以外の人の視点でみた時(旧年来の友人の視点でやってみました)
あらやんさんによると、人は普段、無意識で色々な価値観のメガネを取っ替え引っ替え、ときには着っ放しのまま日々を過ごしているようです。「メガネ」というキーワードが出てきた時、実は内心「見方を変えるワークか。結果が想像できるな」と思っていたのですが、いざ集中してやってみるとそれぞれの見方による感じ方の違いに臨場感がありました。頭で考えるのと実際にやってみるのは違うな、と改めて。
何かを決めつける時、何かしらのメガネをかけているんでしょうね。反省。
本当はどうしたい?
続いてワークとして行ったのが、上記同様に嫌いな人に対して、また、自分が気になっている事について、「サブパーソナリティの誰が活躍しているのか(その問題をおこしているのか)」「そのサブパーソナリティは『本当はどうしたいと思っているか』」ということ。
このワークでは、普段自分が行っている感情の処理の仕方とは違う感覚がありました。自分の感情が波立つ状況を想定した時、いつもはストレートに感情を感じているのですが、先ほどの「サブパーソナリティの特定」「そのパーソナリティの願い」を考えるプロセスを挟むことで、少し冷静になることができる気がします。
サブパーソナリティの願いに耳を傾ける発想を得た時点で、第2回目のセッションは終了。
次回のセッションまで、日々感情が動く時や何か自分の行動が抑制される時、意識されるサブパーソナリティが「本当はどうしたいのか?」を聞く、ヒアリング週間とすることにしました。
今回、「抽象概念」というラスボス感満載の存在が認知されたことで、サブパーソナリティ達が登場する場面はもはやないか、とセッション中にうっすら感じていたのですが、自分が大切にも感じる「抽象概念」のためにサブパーソナリティ達を活かさねばならないという、考えがふと思いおこされました。この段落、完全に意味不明ですが、記録としてメモしておくことにします。
さて、この度コーチングをお願いした本来のテーマは「英語の能力向上のための行動改善」でした。実は今回のセッションの中で、あらやんさんから「英語学習の件、実は佐藤さんの中で優先順位低くないですか?」という鋭いツッコミをいただいたのですが、それに対して「そうなんです。実はそれよりも解決したいことがあります。」と確信を持って返答した自分がそこには居たのでした。
どうやら私の場合、何よりも前に心の根っこの部分を整理する必要がありそうです。
あとセッション4回なんですけど、終わるの?コレ?
コーチングFAQ
第1回目のセッション後、2週間過ごす中で生まれた疑問をあらやんさんに聞いてみました。
さとう:この2週間、自分の感情を擬人化することを意識して生活していたんですけど、なんでしょう、感情の擬人化は過ぎると結構キケンな作業なんじゃないかと思いました。統合されている人格をあえてバラバラにするのは諸刃のような気がしたのですが。
あらやん:自分の心を見つめるワークで、クライアントが精神疾患をもっていたり、混乱が見られるな、と思った時は止めます。トラウマなど心の負の部分に触れることで、精神のバランスを欠いてしまってはいけないので。
さとう:私の場合、自意識をバラすというか、自分の中の人格を客観的に認識することで、今日お話しした職場の人間関係については、少し心理的に楽になった感覚があったんですけど、そもそも、こうして自分に内在する複数の人格を意識することって、コーチングではどんな意味づけをしているんですか?
あらやん:コーチングを受ける時、クライアントは課題だったり何か心の中に「モヤモヤ」をもっています。今の自分がどういう状況なのかを知ること、また、今日のメガネのワークのように、価値観の違いを意識することで物事を広く見ることができます。こうした作業を「自己の器を育てる」といった言葉で表現もしますね。
さとう:「器を育てる」って良い表現ですね。こうした自分の「価値観の擦り合わせ」や「視野を広くする」作業って、普段、読書や映画鑑賞でもやっているのかな、と思いました。前回質問に答えていただいた時も「自分を見ることって結構難しい」というお話しがあったのですが、対話という手段の有効性ってどんなところにあると思いますか?
あらやん:そうですね。例えば、「オートクライン効果」という考えがあって、クライアントが話したことを自身の耳で聴くことで、考えが整理できるということもあります。
また、コーチは自分の価値観のフィルターを通さずにクライアントの話を傾聴し、話の内容の良し悪しではなく、話しているクライアントについて率直に感じたことをお伝えする点も友人や家族といった、親しい人との会話とは違う点なのかな、と思います。
今日のセッションを例にすると、佐藤さんが話している様子から「言い辛そうにしてしていましたね」といったコメントをお伝えしたような感じで、気づきを与えるようなフィードバックができるのが対話の良いところでしょうね。
さとう:あ、確かに。今日のセッションでは、自分でも話していて会話の迷子になるような、意味がよく分からない内容を喋っていたことが多かったと思うんですけど、話している間、鏡を見ているような感覚がありました。改めて、あのわけわからない私の話を聴くことができる能力ってすごいなと思います。真似できないわぁ。
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第3回に続きます。お楽しみに!
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