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随迷随筆のリズム

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エッセイだったり、空想のお話だったり
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氷が溶けるなんて思わなかった

氷が溶けるなんて思わなかった

僕には尻尾がある。
家族やごく親しい間柄の人しか知らないが尻尾が生えている。
尾骨のあたりからぴょろんと豚の尻尾みたいに毛のないやつだ。
赤ん坊の頃はほとんど生えてなかったそうだが、小学校に入るくらいから目立ってきて、今や15センチほどもある。
ドラゴンボールの孫悟空みたいなふさふさしたやつならもう少し可愛いのに。

長時間座っていると尻尾が潰されて痛くなってくるので、30分と座っていられない。

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山をくだる

山をくだる

「この山をくだるときに、一人でいる子供に出会ったら注意しろ。」

男は言った。
昔は、天狗の姿をしていたらしいが、時代に合わせて姿を変えているのだそうな。
基本的にはいいやつなんだが、ふざけたり意地悪することもあるから、機嫌を損ねるようなことをしてはいけない。

「普通の子供と天狗を見極めるにはどうしたらいいですか。」

私の質問に待ってましたとばかりに男が言う。

「その子にどこから来たのか聞い

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感じてから考える

感じてから考える

今日の夕食は、焼きビーフンを作った。桜エビの干したやつを少し入れてみた。
これがなんともいい味を出していて、めちゃめちゃうまかった。
桜エビアレンジは私の思いつきだ。

エビの旨味、特に殻からでる出汁が味わい深く、最後はお皿を舐めてしまいたいくらいだった。
そんなことを感じていたら、子供の頃かっぱえびせんが好きだったのを思い出した。
感じてから考える、この順番を最近は大事にしている。

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2年前からのギフト

2年前からのギフト

10年日記というアプリを使っている。
その名の通り10年分の日記を一覧で見ることができる。
昨年の今日何をしていたか、
5年前の今日何をしていたか、
書き始めたのが2013年からなので9年分のストックが有る。

コロナ禍になってから、なぜか日記をつけることがめっきり減ってしまったのだが、今朝ふと久々にアプリを開いてみた。

パラパラとめくってみると(実際はスッスッとスワイプだが)
2年前のこんな書

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鏡に映ったその顔

鏡に映ったその顔

鏡に映ったその顔は
妹に似ていた
鏡に映ったその顔は
母親に似ていた
鏡に映ったその顔は
父親に似ていた
ああ、私の顔だ

ちょっと平べったくて
ちょっと眠そうで
どこか優しそうで
ちょっと退屈そうに微笑んでいる私の顔だ

明日はもうちょっといい顔しているだろう。
おやすみ。

3年後には

3年後には

3年後にはビットコインがいくらになっているだろう。

日本円は、つまり1ドルはいくらになっているだろう。

日経平均は?

消費者物価は?

ビックマックと牛丼の価格は?

なんだか全部上がってそうな気がする。

所得はどうなんだろうなー

なんとなく上がってて欲しいな。

では、人々の幸福度は?

わたしの幸福度は?

そりゃあ上がってるはず。

特に、自分の幸福度は上がってる気がする。

もは

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空気読む人

空気読む人

空気を読む能力にもレベルがある。
自分はおそらく日本人の中では中の下くらいじゃないかな。
特に罰則とかなくても全員がマスクして外出している様子を見ると、日本人は周りと調和することが得意なんだと思う。
とはいえ、時々空気を読まない人もいる。
子供なんて特にそうだ。
「お姉さんブスー」とか声に出して言ってしまう。
さすがに自分はそこまで空気を読めなくはないが、読めちゃう人からすると時々ハラハラする言動

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明日、朝がきたら私は、

明日、朝がきたら私は、

これまであったものが、ある日突然なくなる。
実はそんなことはよくあることだと、おとなは知っている。
これまでの人生で、何度もそういうことに出くわしている。
気に入っていたラーメン屋。
初めてのデートで行ったレストラン。
よく立ち読みをした本屋。

そして時代はインターネットへ。
ネットスケープにInternet Explore
ジオシティーズ
Yahoo! メッセンジャー
Adobe Flash

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あゝ憧れの標準体重

あゝ憧れの標準体重

体重が気になる。
ダイエットではなく、太りたいのだ。
昔から痩せ型のわたしは、仕事で多忙になったり
体調を崩すとすぐ痩せていた。
もともと痩せているのに、更に痩せるもんだから、
周囲からはまた痩せた?と言われること然り。

「そんなもの、夜中にケーキとかラーメンとか食べれば一発で太れるよ」
試してみた。
胸焼けして、かえって痩せてしまった。

もう正攻法で攻めるしか無い。
きちんと食事をとり

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あの日に戻れたら

あの日に戻れたら

これまでの人生を振り返ると、前半は割と低調で、
高校卒業したくらいからじわじわ上がり始め、
30歳を過ぎた頃から、毎年更新されている感覚に気付き、
根拠は無いけれど、これからも日に日に上り調子の人生なんだろうなと思って暮らしている。

あえていうと、昔占い師に「大器晩成型だから人生の後半を楽しみにね」と言われたっけ。

そんなわけで、あまり過去に戻りたいと思うことは無いのだけれど、あのときもう少し

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