見出し画像

【読書メモ53】マネジメントを勉強する度に自分の変化を実感する

マネジメントはやってみて初めて知識の意味を知る

自分が初めて読んだマネジメント関係の本は、たしか「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」だったかと思います。

まだ当時は社会人二年目でしたが、将来を見越して、管理や経営に関する本もいろいろ読んでいました。

いま管理職をやっていて言えるのは、「たくさん知識を得ても、いざやってみると全然うまくいかない」ことと、「うまくいくこと、うまくいかないことは、得てきた知識と一致する」ということです。

これは、ものの見方が変わったり、本質を理解できたということだと考えています。
実践して初めて知識の正しい使い方がわかるということを、マネジメントは強く実感させてくれます。

また、この知識を深堀りしていくために、マネジメント関係の本は度々読むようにしています。
今回はこちらの本を読んでみました。

マネジメントへの挑戦 復刻版

https://www.amazon.co.jp/dp/4296106775/

今回の読書の目的は「マネジメントの知識を深堀りしていく」としています。

この本から得たこと

計画とは、「将来に関する現在の決定」である。
「あらかじめきめてしまう」のであるから、当然のこととして「そのとおり実施する」という考え方が導きだされてくるのである。
生き残ること、すなわち”生きるため”、……これが計画の第一の基礎なのである。
すぐれた業績ほど、それが計画され決意されたときは不可能視されているのである。

昨今は変化が激しいので、計画の変更は柔軟に出来るようにしたほうが良い、というような風潮があると感じています。
必要に応じて計画を変更することは正しいことだと思います。
しかし、最初から「どうせ変更する」と考えるのではなく、「こう決めたから、まずはこれで行く」という態度を取ること、かつ「これは生きるために必要なんだ」というところまで強く意識を持つことが重要なんだと考えました。

計画を変更する場合はある。それは、あくまでも外部情勢の変化に対応するためのものであって、社内活動のまずさによる計画変更は、してはいけないのである。
社内活動のまずさを、遅れ、不良という形でとらえて、合理化をするためであり、合理化の効果を測定するモノサシとして活用するためである。

ここはちょっと気を付けないといけないなーと思いました。
社内活動でまずさがあったとき、その原因に絡む要素や、人の関係性が多岐に渡るような状況であれば、解決することは容易ではありません。
そして、解決の実現性はが低いと見たら、自分は積極的に計画を変更していました。
しかし、ここでは計画を変えず、社内活動のまずさがどれだけ良くなっていったかを測定しなさいと言っています。
測定する余裕があるかどうかは、結局時間などのリソース次第かと思いますが、測定の必要性も改めて意識しなければと思いました。

部下の数は少なめよりは、むしろ多めにするのがほんとうである。このようにすれば、階層が少なくなり、部課の数が少なくなって、組織がすっきりと風通しがよくなると同時に、上司は部下の仕事の内容にまで立ち入って干渉したり、部下の仕事を奪ったりしている暇がなくなる。

自分の感覚では、直接管理できる部下は7人ぐらいが限度と考えていました。
階層が少ないのであれば、確かに風通しは良くなりますね。
ただ、いろいろと上司に集中するので、上司がボトルネックになりそうな気もします。。。過去に10人ぐらいを直接管理していたときは、自分がボトルネックになっていると感じたときもありました。
しかし、今はマネジメントの幅も広がったので、多い人数に合わせた仕事のデザインができるかもしれないとも思いました。

従業員が働かないのは、働いても、それがほんとうに自分のためになるかどうか、わからないからなのだ

これを分かるようにしてあげることが、管理職の本当に必要なスキルなのでしょう。
得てしてルール作りや指示出しに精を出し、働かせようとするケースをよく見かけます。
ですが、これは早々に限界が訪れます。合格点が低ければこれでも良いのですが、大抵は満足する結果に届きません。

わかるようにするというスキル自体がわかりづらいので難しいのですが、やっぱりこれがとても大事だと思います。

これからやること

・部下の人数を増やすことを考える
・やるまえの期待、結果のフィードバックは、本人が望むものを最初に伝え、次に会社が求めるものを伝えてみる

2つ目ですが、これまでは「会社が求めるもの」「会社が評価したい成果」を重点的に話していました。
それを、まずは本人が望んでいるものを先に話し、次いで会社が望むものという順番で話してみることをトライしてみようと思います。

感想

同じ本・同じジャンルでも、読むときによって感じ方が全然変わることがあると思います。
マネジメント系の本は、特にこれを強く実感します。

これは、マネジメントは変化が多い仕事だからなんだと思います。
本当にいろいろな苦労やトラブルがあって、それを経験した後は、書いてあることは同じでも、受け取り方が180度変わることもあります。

この変化を感じられることが、自分にとってのマネジメントの醍醐味です。
これを味わうために、これからもいろいろとトライしていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?