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はじめまして。医師のおしゃれ白衣を企画・販売しているクラシコです

こんにちは。

クラシコ株式会社、代表の大和新(おおわ・あらた)です。白衣を中心に、スクラブ、ナースウェアや聴診器などメディカル領域で事業をおこなっています。

今回は初noteなので、会社の立ち上げストーリーを書いていきたいと思います。

突然ですが、皆さんは医師が着る白衣ってどんなイメージでしょうか?

僕はビジネスマンが良いスーツを着て気を引き締めるように、医師にもスタイリッシュでおしゃれな白衣を提供し、気分が上がるような体験を届けたいと考えています。

これまでインターネット企業で営業をしていた僕は、アパレルや医療の業界とは馴染みがありませんでした。そんな僕がなぜクラシコを立ち上げようと思ったのか? その背景や、実現したい未来についてお伝えしていきます。

“かっこいい白衣” というニーズとの出会い

クラシコ株式会社は2008年に創業し、テーラード技術を取り入れた白衣を中心に、医療用品の企画・製造・販売をおこなっています。

ミッションに掲げているのは、「世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生む。

この言葉に秘められた想いのタネが生まれたのは、2008年に参加した中学時代の同級生たちとの飲み会でした。医師になった友人が、たまたま僕にこぼしたんです。

「出勤するときはビシっと身だしなみを整えるのに、病院ではいつもペラペラの白衣でテンションが下がる。かっこいい白衣があったらいいのに」と。

そんなニーズがあるのかと驚いた僕は、その後に友人や知人を介してできるだけ多くの医師たちにヒアリングをしたんです。するとほぼ全員が白衣に対して不満をもっていました。

実際に見るとわかるのですが、ペラペラな生地の白衣というだけでなく、動きやすさを重視して大きめのサイズを羽織っているケースが多いんです。

このような医師の抱える不満は、国内だけでなく海外においても同様だということがリサーチを重ねることでわかってきました。

「世界中のニーズを掘り起こせば、これはすごいことになるかも…」

もともと自分のなかにあった「モノづくりを通して独立したい」という想いと、世の中のニーズが重なった瞬間です。

これはいけるのでは…? と感じ、すぐにアクションを起こしました。

会社員を続けながら試行錯誤の日々がスタート

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僕は高校の同級生でもあった大豆生田(おおまめうだ)を誘うことにしました。彼は銀座のオーダースーツで有名な工房で職人として働いていたんです。

「スーツの技術を駆使して、仕立てが良くて動きやすい白衣を作ったら面白いんじゃないか?」

そう声をかけると興味をもってくれました。また、彼が働く工房では医師から「白衣を作ってほしい」という依頼が稀にあることを知り、高級白衣というジャンルが以前からあるということもわかりました。

こうしていよいよ試作品作りが始まるわけですが、色々な壁が待ち構えていました。特に難しかったのが素材の開発です。

医療現場のクリーニングに耐えられることが条件になるわけですが、60度のお湯で洗い、100度のタンブラーで乾燥させ、130度の高温乾燥にかける、ということが普通なので生地にはとてもこだわりました。

また同時進行で、素人ながら手探りでWebサイトも立ち上げました。プロモーションサイトを作り、メルマガ登録を促したところ、すぐに読者が集まったのはとても嬉しかったですね。

当時は僕も、そしてデザイナーとして誘った大豆生田も資金不足だったので、会社員を続けながら個人事業主をしていました。

そういった理由から、まずはできる範囲のところからスタートしたのですが、商品を初めてリリースしたあの日、僕の運命は変わり始めました。

医療現場の課題に触れ、覚悟が決まった

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当初のリリース予定日から2週間遅れた、ある日の深夜。

発売開始のご案内をメルマガで流すと、いきなり最初の注文が入ったんです。メルマガに登録してくださった医師のひとりからでした。

小さくスタートした事業でしたが、10ヶ月が経過するころには、この今では「メディカルアパレル」と呼ばれる新しいカテゴリーのなかで医師のための ”かっこいい白衣” を作っていこう、と覚悟が決まりました。

販売代理店を通さないインターネットでの販売だったので、医師の要望を直接ヒアリングできたことがその大きな要因です。医療の業界には、それまで僕たちが知らなかった色々な課題を抱えていたんです。

治療をするための医療機器、新薬の開発などには各会社非常に力を入れているのが医療の業界なのですが、その一方で、人間の気持ちに影響を与えるようなソフトな面がおざなりになっていると感じていました。

看護師には休憩室もなく、会議室のような場所でパイプイスに座って休むだけ。そもそも医療従事者自身があまりにハードワークすぎる環境で、僕はそこに大きな矛盾を感じたんです。

今でこそ病院内にスターバックスが入っていたりしますが、もっと全体がそういった環境にになっていてもいいはずです。

おおまかな病院像というものを思い浮かべると、灰色の床に青白い蛍光灯、消毒液のような匂いに、おしゃれとはいえない入院着…が浮かんではきませんか?

僕たちが提供するのは白衣です。

たかが白衣と思われるかもしれませんが、使命感をもって大変な仕事をしている医療従事者の方々に貢献できることには価値があるはずです。

実際に着用してくださっている医師からは実際に、このような声をいただいています。

「白衣は医師のスイッチが入る正装。やっぱりかっこいいほうがいい」
「お産は人生におけるハレの日。ハレの衣装に身をまとって挑みたい」
「医師の身なりは信頼関係を築くために必要なステップです」

クラシコが目指す、これからの未来

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ここで再度、冒頭でお伝えした、クラシコのミッションのお話に戻ります。

「世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生む。」

昔から医療業界は、病気を治療するということを突き詰めてきました。ただ、これからは人間が健康になるという医療本来の定義で考えれば、医療従事者にとっても患者にとっても気分が上がるなど感性や直感に良い影響を与えることも大切になると僕たちは考えています。

クラシコの白衣もただわかりやすいデザインやどこがどう良いのかを説明する必要はなくも、着た瞬間に気分が上がる、一度着たら以前の服にはもう戻れないと感じてしまうようなモノづくりを大切にしています。

それこそが、人間的で、感性的で、直感的というミッションの体現だからです。

日本全国の医師の数は30万人と言われていますが、その15%にあたる方々が既に着用してくださっており、海外からのご注文やお問合せも増えています。

2年前からスタートしたナースウェアについても同様です。

僕たちは今後も、ファッショナブルでありながら、医療の現場で求められる機能性を突き詰めたプロダクトの開発を進めていきます。

それはまさに医師の白衣やナースウェア、スクラブ、聴診器などの垣根を越え、世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生むための、クラシコの挑戦です。

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