【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】あらすじ、第1話

(あらすじ)
とある娘は、何度目かの転生を果たす。
前々世は異世界にある大和の国で太夫と呼ばれた。
前世はこの世界で傾国の娼妓と呼ばれ、最後はやり手爺に転身。
今世はこの世界で数打ち妃の1人から、悪妃と呼ばれるまでの後宮悪妃伝(異世界ファンタジー)。

(第1話)
 人の気配に小屋を出たわたくしは、人影を見つけて近づく。すると落ち葉を踏んだのか、音をカサリと立ててまった。

「何者か。名を名乗れ」

 寂れた廃宮で対峙した私を睨む殿方。鋭くも凛とした声主の手には、で見覚えがしかとある剣。

 冷たく光る抜き身の刀身が私の首に沿わされた。

 その時、雲間から月光が私達を照らす。

 そらに浮かぶ望月もちづきが照らすは、藤色の髪。陽光の下で見るならば、恐らく殿方の瞳は、紫紺色なのでしょう。

 今はもう遠い記憶の中でしか見る事の叶わない、と同じ……。

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【他サイトに掲載中の小説をちょっとずつ加筆修正しながら、移行予定】
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