見出し画像

ヴィジョントレーニング

 「療育」やってます。
 ご訪問ありがとうございます。
 お時間あれば、こちら↓もお読み下さい。

 LDと言われる学習障害は就学してから見つかることが多いです。学習障害、というくらいですから、その名の通り「学習」が始まってから気づくのは普通の流れです。けれど、LDは脳の機能の問題だけではなく、視覚機能に問題がある場合も多々ある、ということを知っていると、未就学児のときから少し気をつけることが出来ます。

 視覚機能とはいわゆる視力だけを指すものではなく、視力は視覚機能の1つでしかありません。例えば視野が広い、又は狭いという言い方をしますが、極端に視野の狭い子どもがいます。また、左右の眼の筋力が異なるため遠近感が取りにくい場合もあります。動体視力と言って動いてるもの目で追えるかどうか、が問題になることも。

 ダンスやお遊戯などを練習する時、先生の真似をするのが極端に苦手な場合や、お絵かきしていても紙から大きくはみ出してしまう子などはちょっと注意が必要です。単なる不器用ではないかもしれない。就学してから、黒板にかかれている文字が書き取れなかったり、字を書いてもマス目から大きくはみ出してしまう、なんてことが起こるかも、です。

 でも、この視覚機能は鍛えることが可能です。治る、とは違うかもしれませんが、訓練である程度の回復が見込まれるそうです。
この訓練を「ヴィジョントレーニング」と言います。
 残念ながら日本ではこのヴィジョントレーニングをしてくれる機関はまだまだ少ない。欧米では視覚機能の専門家の「オプトメトリスト」という国家資格があるそうで、スポーツ選手の動体視力を鍛える手助けなども行っているらしいです。

 みんなが普通に出来ることが自分にはどうしても出来ない、という状況はとても辛い。お子さんに少しでも気になる点があったら、視覚機能の問題、というのも頭の片隅に置いておいて下さい。日本ではまだあまり知られていない資格、トレーニングではありますが、海外で資格をとったオプトメトリストがいる眼科もあるそうですよ。捜してみる価値はあると思います。

 高校生になってからLDと診断される子も割と多いです(他の教科がよく出来て、あまり問題にならなかったパターンなど)。ヴィジョントレーニングはおとなになってからでも効果が期待できるそうです。
そんな話もまた今度。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?