あらら
太宰治賞の二次で落ちた作品です。
短編小説あつめました。
朗読あつめました。
私はどうしてこんなに陰気なのか。母のように旅行に行ったりせず、外の世界を見ず、花の形も…
仕事を休んだ時にやっている家事は、もはや私の領分となりつつあるものだから、そう簡単に譲…
「ううん、なんでもいいわよ。まだお腹すいてないし」 娘は引き下がらなかった。だからパズ…
リビングでテレビを見ていると、あいつがあちこちで掃除機をかけ始めた。ロボットが私の足元…
余計なものは入れられていないようだ。かつて、私が娘の食事に洗剤やつぶした虫の死骸を混ぜ…
さあ私の出番だ。今日もうまく盗れたらいいな。端役の騒動が大きければ大きいほど、他の客へ…
父が亡くなって三年、母はよほど愛していたのだと知った。父を独り占めしようとする母は、父…
私がコインランドリーを利用するのは労力と時間の削減のため。それに、ランドリーのガス式乾…
1 二十歳になるまでには死ぬんだろうなと思っていた。小学五年生の頃だ。別に…
ずっと待ち焦がれ、ようやく降った晩冬の雪を窓外に眺めながら、僕は小さく体を震わせた。唯…
誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。 そんな言葉をこれから先もずっと言い…
このマイクは使ってません…。