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前橋商、13年ぶり6回目の甲子園へ

 今日も群馬は暑かったです。伊勢崎で38.8℃、前橋も38.3℃と体温を軽く超すほど。いい加減に勘弁してくれと思いますが、それとは別に「熱い」闘いがありました。こういう熱さなら大歓迎です。

 13年ぶりの出場をサヨナラで決めました。リアルタイムで観てはいないのですが、昼休みに速報を確認すると8回が終わった段階で
「桐生第一 2ー1 前橋商」
と。この時点では、一昨日の準決勝で健大高崎をゼロに抑えた桐生第一がリードしてました。しかし前橋商は準々決勝で前橋育英を終盤に逆転して勝利、さらに準決勝は前回の覇者・樹徳を10-2で完勝と勢いがあります。しかも前商は裏の攻撃です。前商がまたも旋風を巻き起こすか、それとも桐一が逃げ切るか? 全く予想が付きませんでした。

 そして結果はこの通り。何とも劇的です。それにしても前商の応援席がボルテージ高いですね。甲子園でもすっかりおなじみの「チャンス紅陵」を背に、9回裏を闘ってついに大逆転。双方で礼をした後、選手同士で抱擁し合う姿も含めて
「まだ治まったわけじゃないけど、ようやっとこんな光景が観られるようになったんだなぁ」
としみじみ。歳取るとこういうのに弱くなるわ、ホント。

 さて、前橋商といえば漫画家・あだち充さんの母校としても有名です。

 あだち充が1981年から連載を開始した『タッチ』は、1986年頃になると物語もクライマックスに入ってまして、ついに主人公のいる明青学園が甲子園へ出場を果たしました。が、なんという巡り合せか、その年になんと母校の野球部が57年ぶり2回目の出場を果たしたのです。劇中ではこれまでに小ネタとして群馬の話をチラホラと入れてきましたが、この話題は余程嬉しかったのか、
「前橋商が57年ぶりの甲子園出場を果たしたそうだ」
登場キャラに言わせるほど。しかもこの台詞は主人公の同級生でボクシング部部長・原田が強面のままでポツリと呟いており、その絵面も含めて何とも印象に残る一コマとなってます。

 応援メガホン等にオリジナルイラストを提供するといった縁もあり「前橋商」と聞くとまず連想するのがあだち充さんだったりします。今年も応援イラストとか描いてくださるでしょうか? そこにもちょっと期待。

 なお、あだち充さん御本人は伊勢崎市出身です。前橋ではありません。

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