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漫画家・赤松健議員の誕生と諸々。

 参院選開始時に「推し」の話をしましたが、実はこの方でした。

 選挙速報ではいずれの放送局も開始10分経たずに当確を打つ状態となり、終わってみれば52万8千票。3年前の参院選で山田太郎議員が目指した53万票(※最終的には54万)とほぼ同じ数字になったうえ、全国比例区において自民党内どころか全ての候補者でトップ当選。驚きです。まさかそこまで届くとは。

 赤松議員は公示の時点で既に有力候補となっていて、序盤に実施された共同通信の調査でもまず名前が挙がるほど。しかし選挙戦中盤では「当落線上にあり、場合によっては落選の可能性」との情報も流れ、日刊ゲンダイに至っては「危ない」と評されました。ただ終盤に入ってからは再び共同通信が「若年層と無党派層を取り込んで先行」と表記し、頭一つ抜け出している様子なのが伺えました。そして、選挙当日の出口調査でも同じ状況だったのでしょう。

 では中盤の「当落線上にあった」は嘘かというと、そうでもない。これは山田議員の時も同じで、比例区は支持母体や支援団体を持つ候補者揃いなため組織票の動きが読みやすいのだとか。しかし山田議員及び赤松議員はそういった団体を持たず、本当に個々人の票が頼りです。3年前の選挙戦を思い出してみると、どうも中盤になると組織票の具体的な情報が出てくるようで、それと比較されてしまうと「形勢不利」となってしまうようですね。
 もちろん支持者に「優勢という情報があるからといって油断するな」と発破をかける意味もあるでしょうが、ネットを軸にした選挙活動は話題性が重要なので、常に情報を供給し続けないとすぐ勢いが落ちてしまう。なので応援者はひたすら拡散、拡散、拡散……そんな選挙戦でした。

 最終的には党内どころか全体でもトップ当選。これは共同通信調査にある「無党派層を取り込んだ」てのが結構大きかったのでしょう。赤松氏を擁立してそういった人達からも票を集めた自民党、実にしたたかです。
 そして今後3年間は山田議員と共に表現の自由を守るため戦っていくことになります。課題は山積みですが、これからも応援していきます。どうかお身体には気を付けてください。

 一方、同じく「表現の自由」を掲げたものの、残念ながら落選してしまった元議員さんも多かったです。
 同じ自民党の藤末健三氏、立憲の栗下善行氏はあまり数字が伸びませんでした。山田議員の当選で現れた表現の自由54万票がどう割れるかと思っていましたが、結果は赤松さんにほぼ集中。これは個々人の票が頼り、という部分が大きいからだという意見もあります。母体や団体が無い以上、それらを満遍なく票を行き渡せられるのは流石に難しかったのですね。

 とはいえ、これで終わりになってほしくはない。与野党関係なく「表現の自由」を掲げて戦ってくれる人がいれば心強い限りです。昨年に衆院選を実施したばかりなので、余程のことが無い限り次の国政選挙はまだ先の話。
 その間にどれだけ草の根運動が出来るか……今日からもう、次へ向けての準備が始まってるのでしょうね。

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