キッチンから生まれるスキンケアで楽しむ和ハーブ🌿
「我が家の糠床」シリーズをまず書き上げるつもりだったのですが、箸休め的に合間にちょいちょい色々挟んでいきたいと思います。
今は残りご飯や、完全にタイトル通り「キッチンにあるもの」もしくは「スーパーマーケットで手に入るもの(しかも食品コーナー)」でスキンケアを作っている私。
でもそこに至るまでは、本当のオーガニックコスメを見分けるために(オーガニックを謳う商品にも様々な合成成分が配合されている場合が多い)オーガニックコスメアドバイザーという資格も取ってオーガニックについてだけでなく様々な石油系の合成成分についても学んだし
自然派化粧品作りの本も網羅し、専用の器具や化粧品原料を取り寄せて、
日焼け止めからカラーコスメまで手作りしていた時期もありました。
最初、私の中で「植物エキス」というと
精油
皆さんもお使いになったことがある、もしくはどこかしらでデュフューザーなどで焚かれているであろう植物の香り成分を凝縮させたいい香りのするアレです。
だったと思うのですが、
きっかけはそこから西洋ハーブなどを勉強し出し、植物そのものに興味を持つようになり、
そして
アーユルヴェーダ
インドの聖典を元に派生した代替医療。広く民間療法から生活の知恵まで(インドでは医療として認められている)
中国で言う中医学、日本で言う漢方の大元とも言われている
(ちなみに漢方も、中国のものと思われがちですが、日本の古くからの和方と、中国から渡ってきた中医学を組み合わせ独自に発展したもの)アレです。
にも興味を持ち、仕事にも取り入れていくうちに、
「このハーブ、名前こそ違うけど日本にも自生しているんだ…
だったらもっと地産地消のものに置き換えられないかな?」
と日本に自生している
和ハーブ
江戸時代以前より日本各地で有用活用されてきた植物全般。つまり言ってしまうと雑草なんですが、野草、薬草…足元の宝物、のアレです。
今では私は外来種も含め勉強していますが、「和ハーブ」の定義に外来種は含みません。
を勉強するようになりました。(今は和ハーブ インストラクターや薬草コーディネーターの資格も持っています。)
※説明は特に資料などを見ず覚えてる範囲で書いたので微妙に解釈が違っていたらすみません。
例えば
アーユルヴェーダハーブで使われる
●ブランミー(ブラフミーなどとも呼ばれる)→ツボクサ
●ブリンガラージ →タカサブロウ
●リタ →ムクロジ
西洋ハーブだと
●アンジェリカ →トウキ
●カメリナ →ナズナ
など、今パッと出てきたのはこの位ですが、まだまだもっと、微妙に種目は違っても、置き換えられる仲間のような植物が沢山あります。
ちょっと面白くないですか?
で、それらから
エキス
を抽出する方法も色々あって
インフューズドオイル
オイルに植物の油溶成分を侵出させたもの。
上の写真は「温侵法」と言って熱を加えて煮出したもの。
下の写真は「冷侵法」と言って瓶に入れて遮光し二、三週間置いて侵出したもの。
上の写真はヨモギです。
下は確かタチバナだったかな?
私はこのインフューズドオイルを、ミツロウやシアバター、ココアバターなどでバームにして持ち歩いたり、
そのまま塗ったり、クレンジングに使ったりしています。
ちなみにヨモギは、下の写真の、秋の頃の蕾のヨモギが一番薬効が高いと言われているようで、春のヨモギ はアクも優しいのでお餅やお粥やお浸し、天ぷら…とどんどん食べちゃいます。
(インフューズドオイルは花の咲く頃のドクダミとブレンドしたりして作り置きしています。)
マガジンにも作り方やオススメのキャリアオイル載せているので良かったらご覧ください。
お次は
チンキ(ティンクチャー)
植物をアルコールに漬け込んだもの。油溶性、水溶性どちらの成分も抽出できる。
チンキといってもヨードチンキとかとは別物。
ドクダミの焼酎漬けや、ヘビイチゴの焼酎漬け、おばあちゃんが作っていたなんて方もいらっしゃいませんか?
ホワイトリカーやもっと高濃度のアルコールやグリセリンなどでも作れるそうですが、私はいつもウォッカで作っています。
薄めて化粧水にしたり、うがいをしたり、ヘアトニックにしたり、用途は様々ですが、私は肌にアルコールがあまり合わないのでほとんど使わないのですが、作るのが簡単だし、綺麗なので、やたら作ってしまいます。
ちなみにこちら
ナツメ×シナモン×ハッカク
をウォッカで漬けたもの。
こちらはスキンケアではなくて「薬酒」として飲んでいますw
手作り養命酒的なところでしょうか。
ストレートで薬酒としても、ロックで旨し、割って旨し
先日テレビでたまたま、これと全く同じスパイスを焼酎で漬けたものでレモンサワーを作って、ブラックペッパーをパラリとしたスパイシーレモンサワーを売りにしている人気居酒屋が特集されていて、一人「お〜」と感激しました。
オレンジジュースや牛乳で割っても美味しいです。
そしてこのチンキ、お好みのハーブに「ジュニパーベリー」を加えて漬けたら、それはもう
クラフトジン
なわけです♪
様々なチンキやインフューズドオイルが棚に並ぶと、ハーバリウムみたいで愛おしくてワクワクします。
こちらは
ハーブウォーター(芳香蒸留水)
蒸留機がなくても、お鍋でも作れます。鍋蓋を逆さまにして、ビニール袋に氷を入れた物を乗せて火にかけると、真ん中の器に蒸留水が溜まります。
こちらも精製水の代わりに使って化粧水にしたり。
ハーブティー
も立派な浸出液。
ナズナやセリやヨモギの新芽など、食べても本当に美味しいですよね♪
これから春から秋にかけ、和ハーブに限らず様々な植物が豊かに生い茂って来ます♪
雑草ではなく「宝物」として
ちょっと今までと違った目線で足元を見てみるのも素敵です♪
私は近所や庭にもそこそこの自然がある環境に暮らしていますが、購入したハーブティーなどでも作れます。
※採取する際は毒のある植物や、アレルギーには十分に気をつけてよく調べてから使用して下さい!見間違えにも注意が必要です。
あとは、乱獲もいけません。土地の持ち主にもきちんと確認しましょう。
米粉クリームやご飯クリームに、これらの浸出液を使っても良いのですが、
色々試した結果そんなに使用感に差も感じず、香りなどもクセがないほうが使いやすいので、シンプルに何も加えずに作っています。
結局はスキンケアには皮脂膜を補うとか常在菌の心地良い環境を作る方が大事で、エキスなどの美容成分は、食べる、もしくは飲んで体内から摂った方が意味があるのかな〜
と私は思っています。(あと質の良い睡眠と、ストレスレス)
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