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2022年に読んだ本まとめ

こんにちは!読書大好きarataと申します!

2022年は読書に勤しんだ一年でした。

読書目標187%達成

2021年の読書を振り返るnoteです。

↑こちらのnoteで、「来年は100冊読みたいな〜」と書いていました。

12月22日時点で、187冊読了していました。

ブクログの月別読書記録

何が起きた!? 5月以降どうした!?

と、思われますでしょう。4月まで平均10冊程度だった読書量が、5月から平均20冊になっているのです。

読書量を爆上げさせたものは

5月になにが起きたのか? 3つあります。

①自宅の書籍を処分したかった

紙の書籍を買うと、本棚がいっぱいになってしまいます。私の本棚は小さいので、本棚から書籍が溢れるという現象が起こるわけです。

溢れている分を処分しようということで、処分候補の本を再読しました。

再読してみて、まだ手元に残しておきたい書籍は残す、その本から学ぶことがない、もう十分楽しんだと思う本は処分しました。

今では可能な限り電子書籍を購入しているのですが、電子化されていない書籍は紙で購入するしかないため、まだ定期的に本棚の内容の見直しが必要です。

②Kindle Unlimitedに入会した

2ヶ月90円というキャンペーンがやっていたので、思い切って入会してしまいました。

普通に購入すれば1000円くらいする書籍が読み放題なわけです。Kindle Unlimitedは一度に10冊までDL可能なので、せっせと読んでは別の書籍をDLしていました。

Kindle Unlimitedの本は1時間で読めるようなボリュームの書籍も沢山あるので、回転が早いです。

③図書館に通うようになった

もともと学生の頃から図書館大好き少女でした。私が住んでいる付近に図書館があることを知り試しに行ってみると、そのままずるずると隔週で通う生活になりました。

図書館って、本を返却してそのまま帰宅…っていう気にならないんですよね。また借りちゃう。

ちなみに図書館では主に小説を借りるようにしています。3冊程度借りて、2週間で返却するようにしているので、月に9冊くらいは読了していることになります。


このように、どんどん積読が増え書籍を読まなければいけない状態になり、なんとか時間を作って読書するという生活が習慣化していったのが、読書量が増えた理由です。

ちなみに2021年は50冊しか読んでいなかったので、2022年は3倍くらい読んだもようです。

「積読が増えて困っちゃうよ〜」という方は、もっと増やしましょう

いい加減読まないとヤバいという状況になれば時間も捻出できるでしょう。

私の読書タイミングですが、
・朝起きて30分
・お昼休みや電車の移動時に10分〜30分
・ジムでバイク漕ぎながら30分
・暇さえあれば読む

あれほど「本を読む時間がない」と悩んでいたのですが、気づいたら「暇さえあれば本を読む」という習慣がついていました。

なんなら「本ばかり読んで、他のことができてない」という状態になっているのが悩みです。

なので2023年はこれ以上読書時間は増やさず、効率の良い読書を目指していこうと思っています。


【2022年】ブクログで星5つ評価をつけた本を紹介

ここからが本題です。

去年は読了した本が50冊くらいだったので、前回のnoteではカテゴリー分けしてずらずらと紹介していきましたが、今年は200冊近く読了してしまったので、特に面白かった本だけ紹介したいと思います。

小説

三体

読もうかどうか迷っているかた、面白いのでぜひ読んでみてください。Netflixで映像化が決まっているようなので、その前に読んでほしいです。

中国の長編SF小説とのことで、「難しかったらどうしよう」と二の足を踏んでいたのですが、思い切って全巻一気に購入しました。懸念していたような難しさはなかったです。中国語表記なども気になりませんでした。

そして、この小説で面白いのは、1巻で描かれているの三体文明のこと。
過酷な気候の乱紀には三体人は脱水してやりすごし、恒紀は水で戻して復活する。三体世界が不気味な世界なんですけど、脱水とかその様子が目に浮かぶようでわかりやすいし「脱水て!」みたいなツッコミをしたくなる。
地球人が三体世界を体験するVRゲームもまた不気味でじわじわ面白かったです。

総理の夫

『本日はお日柄も良く』が好きな人はこの小説もおすすめです。政治コメディに『本日はー』の泣きどころを合体させていてお得な気分になりました。

最近でこそ選挙に行くようにしているけど、政党のしくみは『現代社会』で勉強したこともほとんど覚えていなかったので、この話で連立政権や解散総選挙などをちょっぴり理解した気分になりました。

超多忙ながらもささやかな何事かを語りかけてくれる凛子の言葉に、明るい気分になったりやる気が湧く夫の日和。そんな二人にほっこりしました。

愉楽にて

この本で印象的だったのは、「お金持ちの教養」です。
お金も時間もたくさんある久坂がシンガポールという自由の中で何をしているかというと、女遊びと勉強。今は中国語を習得中。中国の女性実業家ファリンとその秘書と会食した時に当然のように英語で会話するわけですが、お遊びで最近習っている中国語で会話してみようということになります。

教養と教養のぶつかり合い。かっこ良くてうっとりしてしまいました。翻訳機が発達して今や外国語が喋れなくてもコミュニケーションが取れる時代になり、「外国語を学ぶ意義」を考えることがあるのですが、こういうことだな!と納得しました。

このファリンを口説くために漢詩を引用したりします。茶道の話なども出てきますが、この世界ではやはり文化教養が物をいうのだ、私も勉強しよ...と思いました。


水滸伝

「坂の上の雲」で挫折した私。歴史小説ましてや中国の人名がややこしそうだったので、こちらも読み切る自信はなかったのですが、「坂の上の雲」の3倍くらい読みやすくて感情移入できる物語でした(「坂の上の雲」をディスるかたちになってしまいすみません)。

この物語は、腐った世の中を変えたいという想いを胸に、漢たちが立ち上がりますが特に魯智深のセリフによってこの国の悲惨さがよくわかります。
>「罪もない人間が首をはねられる。それがめずしくもないと言うこの世のなかを、俺は糺たい。」
>「それが、この国だ、林冲。下っ端の役人まで腐っているが、悲しい腐り方なのだ」
至極まっとうな捉え方なのですが、なぜここまで人・国が腐ってしまうのか。という悲しい気持ちと共に、魯智深の志にとても好感を持ちました。

西郷どん!

西郷隆盛が明治維新に重要な役割を果たしたということは教科書の歴史で知っていたのですが、これほど中心人物で、現代の日本に多大な影響を与えていたのを初めて知りました。

隆盛が下野すると薩摩出身の男たちがみんな辞任して帰還したといいます。隆盛の人望の厚さを息子の菊次郎が隆盛を「ハーメルンの笛吹き」に例えていたのが印象的でした。

この小説では、西郷隆盛の性格や感情を描いているのがとても興味深く、勝海舟のなめらかな標準語が気に食わず「その言葉で斉彬の話をしてほしくない」と思ったり、男尊女卑がとても強い薩摩人だけど、妻や妾を大事にしたり。聖人とは違うけども人間臭い隆盛の人柄を味わうことができました。

まち

ほっこりしたい方におすすめ。小学生で両親を亡くし、歩荷だったおじいちゃんに育てられた主人公。主人公がいい子。片品村で村の人たちに助けてもらいながら成長した青年がひねくれるわけがない。体を動かしたいという理由で引越しのアルバイトを選ぶあたりも歩荷のおじいちゃんの影響をうけているし、東京に出てきて借りたアパートに、おじいちゃんがきた時用の部屋や布団を用意している。

絶対いい子や。
と安心して読み進めました。

東京に出て4年たつも、ずっとアルバイトで生活してきた主人公が、ご近所付き合いを通して、フォークリフトや中型免許をとるという可能性をみつけて、素直にうれしいと思っている。

かわいい。

図書館に行くようになったり、コーヒーを飲んでみたり。派手じゃないけど片品村に住んでいた主人公にはできなかった小さな経験をして、東京の暮らしを楽しんでいる様子がほほえましくて心地の良い読書になりました。


夜明けのすべて

やさしい気持ちになれる読後感のある小説でしたが、自分の知らない世界を教えてもらったという点で、私にとって大事な一冊になりました。

自分たちのように活発に動けない人をただ「やる気がない」と一括りにして排除してしまうのではなく何か理由がある、たとえば精神疾患なのかもしれない、と考えてみようと思います。

話の中にでてくる3つのお守り。だれかが自分を思ってくれていると知っているだけで、心が楽になることを覚えておきたいです。


一気に読んでしまいました。もちろん面白かったのですが、読んでるうちに何とも言えない不気味感がまとわりついて、ただただこわかったです。「新感覚のホラー小説」としておすすめしたいと思います。

この小説の主人公たちはは30歳で、高学歴、港区に住んでいるのですが、全員コンプレックスを持った「負け組」で、その人生を淡々と語っている。原体験は大概「両親の教育」。そんなテンプレート設定を著者の抜群の語彙力でアメーバのように分裂させそれぞれの物語にしています。

30歳もだいぶ過ぎた私は「こえーな」と思いつつもちょっと客観的な立場で読んでいましたが、ところどころ自分にも当てはまる描写があり、そのうち「満足しているはずの自分の人生も、アザケイに描かせたらこの小説の主人公にさせられてしまう」という謎の恐怖感を感じました。


ビジネス書


失敗の本質

名著だというので読んでみましたが、めちゃくちゃよかったです。

まず大東亜戦争の失敗エピソードが興味深く、日本軍の組織構造がそのまま現代の企業や政治組織のまんまだということに、ゾクゾクとした恐怖や危機感を味わいながら読みました。今もし仮に戦争になったら、また多くの犠牲者が出るような失敗をまさに今現代の組織でも行われていると思うと。。。

私自身も日本独特の「プロセス重視」「人情論」「人間関係融和」「空気感」に溶けこんでいることに危機感を持つことができ、とても為になりました。定期的に読んでその感覚を忘れないようにしたいです。

失敗の科学

事例が多く、読み応えがありました。

医療ミスを繰り返してしまう医療現場と、事故を徹底的に分析する航空機業界。その違いは「システム」と「マインド」です。
難しいのが、いくらシステムをととのえても、失敗に対してオープンで正直な文化が根付いていない組織の中では運用されないというところ。上層部含めたスタッフたちの失敗に対する捉え方を変えて隠蔽体質をなくす仕組みやマインドセットがまず必要になってきます。
…これができないから失敗は繰り返されるんですよね。

当方、ミスや失敗が多く「このミス報告するのやめとこかな」と思ったこともあります。。。
「訓練」というかたちで定期的に研修に取り入れるなどが良いのではないでしょうか。その際は課題図書に本書を読んでもらいたいものです。


社長、クレーマーから「誠意を見せろ」と電話がきています

「わかりみ」と「目から鱗」の行ったり来たりで読後感も良く、クレーム担当者や中小企業の経営者にはぜひ読んでもらいたい本です。

この本は「悪質なクレーマー」に対応する本なので、「お客様の気持ちに寄り添う」的なことは書いてありません。私は現在クレームを処理する担当ではないですが、顧客の窓口になることもありますし、以前は接客業もしていたのでクレーム対応の経験もあります。いつ身に降り掛かってくるかわからないクレーマー対応に不安になる現場担当者にはお守りのような本だと思いました。

社長や上司、担当者が連携し、戦略的にクレーマーと向きあえば、精神負担を減らしてクレーマーをしなやかに対処することだって可能なのだと気づきをもらえました。

「辞めた社員から内容証明書が届いています!」という本もあるので読んでみようと思います。

言語化力

ビジネス芸人として活躍している三浦さん。動画ではよく観ていましたが書籍も読んでみました。

マインド的なことしか書いてないのかな?と高を括っていましたが、方法論や思考プロセスも丁寧に書いてあって勉強になりました。

さすが言葉のプロだけあって、文章も小気味良くて読みやすいし、先人たちの名言も含めて刺さる言葉が盛り沢山でした。

学んだことはたくさんありましたがその中から一つだけ、
「言葉の細部に相手へのリスペクトがあるか」
最短距離で伝えようとせず、いったん立ち止まってもいいからちょっとした言葉に気を使えるようになりたいと思いました。

ハック思考

アイデアを用いて仕事の質や生産性を高める方法が書かれています。

「WHY」で考えろとかよく言われますが、あまりピンとこなくて具体的な実践方法がわからず困っていたのですが、
この本はハックに必要な「世界を疑う」という方法をめちゃくちゃわかりやすく書いてくれていました。

他にも著者が自分の経験から学んだことや、偉人や上司の人などの言葉を引用してビジネスに役立つマインドや方法論を教えてくれて勉強になりました。


ノンフィクション


中の人などいない

2022年に出版された『僕らは嘘でつながっている』で著者を知って興味を持ちました。
日本のツイッター黎明期にNHKの広報としてツイッターを開始した著者。悩みもがきながら視聴者との関わりを探る自身の姿を、ちょっぴり無駄な背景描写を交えながら面白おかしく書いています。

当時から緩すぎる投稿にクレームや指摘を受けたり、炎上していたPRアカウントですが、お堅いNHKというイメージを変えるべくアカウント自身に性格を持たせて「みんなと会話をする」という軸だけを頼りに乗り越えてた著者が最後に出した答えとは…

2012年に刊行された本です。10年前もツイッター界隈のユーザー層って今と変わらないんだなぁと感じる一方、企業としての姿勢や方針は変わっていくもの。NHK_PRのアカウントをのぞいてみたら、会話するというよりは番宣よりになっているようです。NHK以外のアカウントをフォローしないという「フォローの考え方」を公開していました。
https://www.nhk.or.jp/rules/platform/twitter-follow/
残念だなとは思いますが、NHKも変化が大きく早いといわれる世の中の声を聞き、検討を重ねた結果なのでしょう。
そういう今昔を味わえるという意味でも興味深い本でした。


ナナメの夕暮れ

読んだきっかけは、『内省』について調べていたら、本書が紹介されていたので、読んでみました。
たしかに著者はこの本の中で毎回とにかく内省していました。私が今まで読んだ「日本のエッセイ」というジャンルの本の中で一番自分の感情を吐き出し、それをしつこく丁寧に分析している本でした。自分の感情の中にネガティブなものがたくさんある人は、著者のノートに書くことによる思考整理法なども参考になるのではないでしょうか。

有名なタレントでテレビでもよく見かける著者。「ネガティブ芸人」「人見知り芸人」なんて言われていることも知っていましたが、売れる前からも売れてからもずっと彼のなかにあった自己否定と他者否定の拗らせぶりなどが書いてありました。
そして、40代になった著者がほんの少しづつネガティブ感情を解きほぐしていく思考活動が興味深かったです。

教養

うまくいっている人の考え方
人間関係にもやもやしたら読み直したい本です。

うまくいっている人の考え方が100個も収録されているわけですが、その中の話は、人との関わりの中で「大事だけどついつい忘れてしまうこと」を思いさせてくれたり、「こんなことで悩む必要はないんだな」と自分になかった価値観を与えてくれました。

怪人エジソン

エジソンは耳が不自由でしたが、それを全くハンデと思っていなかったことに勇気をもらえました。耳が悪いのに蓄音器や電話を発明するって、冷静に考えると本当にすごいですよね。

エジソンの創造力の源や、教育論もよかったです。
「自然界の秘密を解き明かすのに人間の理性に頼ってはいけない、自分の常識やもっともらしい考えのなかに解決の糸口はない」とエジソンは言います。とはいえ既成概念を壊すには、あらゆる分野における広範囲な知識があってこそ。うーん勉強しよ!


日本再興戦略

落合陽一が考える、日本がこれから世界と戦っていくための「戦略」を語った本。
いったん欧州をまねるという議論はやめて、東洋思想を見直し日本古来のスタイルでイノベーションを起こしていきましょう、という感じです。

コロナ前に出版された本で、4年もたってから読んだけど、「もっと早く読んでおけばよかった」と残念になるくらい面白い本でした。

私は読書するとき「自分にない価値観」を教えてくれる本にぐっとくるのですが、この本はそう言う意味で、ページをめくるたびに私が世間に対して抱いていた思い込みを次から次へとひっくり返してくれる落合さんの言葉のシャワーに心地よさすら感じました。


UXグロースモデル

顧客体験を起点としたDXを推進するために企業がどうしたらいいか教えてくれる本ですが、デジタル担当とか関係なく日本の会社員全員に読んでもらいたいです。日本での『DX』の捉え方が本来のものと違うということを教えてくれます。

難しそうなタイトルだけども、まとめや図が抱負でとても読みやすくわかりやすいです。方法論だけでなく具体例も書かれていて、自分の仕事だったら?と考えながら読み進められます。
忙しい人はまとめと図だけでもいいから目を通してみてはいかがでしょうか。

話すより10倍ラク! 聞く会話術

・場をあたためる
・褒める
・質問する
・話を盛り上げる
上記のテクニックが具体例やエピソードとともにわかりやすく紹介されていてボリュームもあり、とても良い本だと思いました。

コミュニケーションにおけるマインドも、心がけたいものがたくさんありました。
「相手を主役にするには、こちらから話しかける」こういうの大事にしたいものです。

褒めることが苦手なので、褒め方のテクニックも豊富に紹介されていたのが嬉しかったです。これだけあればどれか実践できそうです。


読解力を鍛える

しょっぱなからRST(リーディングスキルテスト)の問題が掲載されて、自身の読解力をまず測定させられます。ちなみに私は【全分野そこそこ型】に近いタイプでした。

それ以降は各分野の有識者が読解力にまつわる話をしており、AIに勝てる読解力から東大式読書、法律条文を正しく読む方法など様々で興味深い本でした。

理系の文書など難しそうな本でも積極的に触れることが大事、とにかく定義だけでも読めるうようにしておきたいです。
読解力がないと会社でもリスクになるという話は興味深かったです。うちの会社は文章を読むのが苦手な人が多いうように思います。読み手の読解力の未熟さは手っ取り早く電話する、視覚的い説明するなどの保管で補うしかないかもしれません。


眠れなくなるほど面白い哲学の話

独特の文章なので読んでから中谷先生の本だと気づきました。中谷先生の本は何冊か読んだことがありますが、思えば「どう生きるか」といった哲学的な内容でした。

哲学者や偉人の名言から、生きるヒントを中谷先生の言葉で教えてくれる本。覚えるまで読み返したい言葉もたくさんあって、良い本でした。

ヒュームの言葉「学んだ自分は、学ぶ前の自分とは別人」。中谷先生は「本を読む前と読んだあとの自分は別人」だと言い換えていますが、学ぶことに対して勇気がもらえるし、自分の選択や行動で次の瞬間から自分は変われるのだと信じて本を読みたくなりました。

パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと

タイトルに惹かれて買ったのですが、思っていたようなガツガツした内容ではなく、読むと心が安らかになったり、勇気をもらえる本でした。
お守りがわりに何度も読みたいです。

当たり前のように語られている言葉の本質を問い直す本です。本書で例として挙げられているエピソードや宗教、哲学などの話もとてもためになりました。

デザイン


鬼フィードバック~デザイン力はダメ出しで育つ~

リアルなデザインの現場が覗ける初心者には貴重な本。鬼のような細かいフィードバックが大量に飛びます。挑戦者もそのたびに頭を悩ませながら何Takeも修正案を出す姿もそうですが、FBを出す方の思考も解説されており、大変勉強になりました。

神は細部に宿ると言いますが文字の大きさや感覚など本当に細かい細いところまで修正が入るのが特に印象的でした。これがプロの仕事。自分の雑さを反省しました。

漫画

山を渡る -三多摩大岳部録

アウトドア好きにおすすめ!1巻が無料だったので試しに読んでみましたが、面白過ぎて購入しました。

架空の大学の山岳部の話ですが、出てくる山は全部実在の山です。登山好きな人ならお気に入りの山も登場すると思います。そんな推し山を熱く語り山を楽しむ部員たちと一緒に青春を味わえます。

なにしろ登場人物の全員個性が魅力的で、感情移入できます。女子部員が多いのも親しみやすく、特に主将の黒木ちゃんの山にかける情熱が熱くてかっこいい、そんでカワイイし最強。
新入部員の女の子たちも個性的だけど素朴で、「山ガール」みたいなキラキラしたようなものはなく、学生らしく部室にあるボロボロのウエアやリュックを装備して登山に挑戦する姿は好感が持てます。

新入部員が登山未経験ということで、部存続の危機に立たされた上級生が彼女たちに山の楽しみや危険性もしっかりと伝えていくという話なので、登山入門書としても役に立つし、上級生たちは彼らで難易度の高い山やロッククライミングをする場面もあり、登山好き全方向に魅力を発信している漫画です。


【おまけ】いろんな意味で印象的だった本

本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術

私も本を10冊同時に読むタイプの人なので、そのやりかたがどのような効果をもたらしていたのか興味があったので読んでみました。

本を読まない人はサルである!

成毛さんはサブタイトルからあいかわらずの歯に衣着せない書きっぷりですね。本を読む側からしたら「そうなんだよなぁ」と思うのですが、言うと怒られるので言えないやつです。

「本を読まない人は想像力が欠如している」という主張なわけですが、だからといっても本を読んでいるひとが他人の気持ちに寄り添えるのかというのも疑問ですけども。

自分も本好きとして読書の効能は実感していますが、本を読まない人は果たして本当に人生損しているのかな?とか考えたりするようにもなりました。

2023年は、「なぜ本を読むのか?」というのをじっくり考える一年にしたいなと思います。


私のぐちゃぐちゃな本棚です↓ ジャンル分けしたいけど「読んだ順」でもいっかと割り切っております。



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