論理的思考を育むことと、癒しのモノヅクリ。
【モノヅクリでゆるやかに繋がる】(その3)
娘は中1~高3までシュタイナー学校へ通いました。
シュタイナー学校というのはドイツ発祥のオルタナティブスクールで、独自の教育スタイルをとっています。
その中でも、今回はモノヅクリということで「手仕事」という授業について、お話していこうと思います。
いわゆる家庭科と呼ばれる授業はなく、強いてあげれば「手仕事」が家庭科に近いかもしれませんが、その内容はだいぶ変わってきます。
なんと小1から棒針編みをします!
家庭科に一番近いと前述しましたが、編み物、羊毛、刺繍、藤編み、織物、鍛金 など、
おそらく家庭科ではなかなかやる機会のないものがほとんどです。
子どもの内から手を動かすことは、脳機能(情報伝達)に作用し、
中学生や高校生になっていく過程で、ロジカルな思考に繋がっていくという
というシュタイナー教育での考え方です。
…と、あんまり難しいことは分からないのですが(;^_^A、高齢者も手を動かして認知症予防とかありますから、
手と脳が連動してることは、確かなのだと思います。
そしてシュタイナーのモノヅクリで一般的にも有名なのは、タイトル画像にもしましたウォルドルフ人形と、糸掛け曼荼羅かと思います。
どちらもシュタイナー教育の中で意味のあるものですが、写真とリンクだけおいておきます。
そして、「手仕事」の授業は、他の授業とはまた違った役割を持っていました。
手仕事の先生に日常の様々な悩みを相談しながら、作業をする子も沢山いたようです。
作業しながらだとあまり目を見ずに会話できるので、話しやすいのかもしれません。
保護者も集まってはあれやこれやと作る場面が多々ありました。
校内を整えるために必要なものを作ったり、授業で使うものを作ったり、バザー品を作ったり。
そういった場合にも同じ役割があったように思います。
なんなら校舎そのものも作っちゃったりするのが、シュタイナー学校の大人達です。
また、そういった癒し効果とは別に、情報交換・収集といった側面も期待できました。
先生が子ども達を知る、親同士で理解を共有し合う といった具合です。
コミュニティを円滑にまわすために、手仕事=モノヅクリは一定の有効性があるのだと感じました。
モノヅクリは一人でするものと思い込んでいたところから、娘と二人で一緒に楽しむようになり、大勢で集まって作るのもありだな!と思うように…
コミュニケーションというのは人と人がいて成り立ちます。
上手くいかないこともあります。
シュタイナー学校の一面だけをお伝えしていますので、これが全てではないことは、念のため書き添えておきます。
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