なぜ「社内報」が必要なのか?"内なる想い"を共有する社内コミュニケーションの重要性
こんにちは!アクアリング広報チームの樽見です。
アクアリングでは年に2回、紙の「社内報」を発行しています。
広報チームが取り組む施策の中でも、社内報は普段スタッフ同士で表立って言うことはない仕事への向き合い方や、内に秘めた感情を掘り起こす役割として制作をしてきました。
今回は、制作過程で気づいた社内報の重要性や、今必要だと感じる社内コミュニケーションについてご紹介します。
少しずつ離れていたスタッフ同士の距離
そもそも社内報をつくり始めたきっかけは、アクアリングの自社プロダクトであるデジタルクライミング「WONDERWALL」の取り組みを全社に向けて発信しようという話でした。
当時アクアリングは本社とラボで拠点が分かれており、拡大路線で人数が増えていた影響もあって、ラボを中心に取り組んでいた「WONDERWALL」開発の真意やプロセスが全社に伝わっていないという課題がありました。
また「WONDERWALL」以外でも、コミュニケーションの齟齬による問題や不満が目立っていた時期でした。
今思うと、働き方改革が強く推し進められ、スタッフ同士で気兼ねないコミュニケーションを取る機会が減り始めたタイミングでもありました。これまでは自然と補完されていた対話の場が持てなくなったことで、じんわりとスタッフ同士の距離が離れ、会社としての一体感を保ちにくくなっていたのかもしれません。
そんな中、スタッフが仕事に取り組む上での目には見えない想いを共有することでコミュニケーションの助けにしたいという考えで、定期的に社内報を発行していくことになりました。
「紙」の社内報にこだわる理由
広報チームで方向性を議論する中で、紙ではなくOffice等のツールを利用したWeb社内報にするアイデアもありました。しかし、みんなの想いや言葉をのせる媒体として温度感を持ちたい、みんなが思わず手に取るようなものに作り込みたい、という考えから紙媒体で制作することを決めました。
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Issue01 WONDERWALL
本社とは別拠点のチームを中心に開発を進めていた「WONDERWALL」。PMとCDにインタビューを行い、自社プロダクト開発という新しい取り組みの葛藤や学びを全社に向けて発信。
Issue02 運用チームの仕事
クライアントとの長期的な関係を大事にしているアクアリングにとって、運用はとても重要な仕事。10人以上のスタッフにヒアリングをして、お客様とのエピソードや大切にしていることを深掘りした。
Issue03 FLAGSHIP
表彰制度「FLAGSHIP」の受賞者にインタビューを実施。受賞に繋がったと思う取り組みや、日々の姿勢を抽出しまとめた。また、表彰式を企画したメンバーにも、どんな想いがあったかをインタビュー。
Issue04 アクアリング解体新書
全社員へのアンケートを実施し、多くの回答をグラフィカルな解体新書としてまとめた。特に価値観マップでは、どんなことを大事にしているのか、何があると仕事で燃えるのか、といった価値観を整理し共有した。
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実際に制作してみて、紙のメリットは思ったより多いことに気づいたのですが、中でも大きいと感じたのは読む側の「モード」が変わることです。
業務中は基本的にPCを触っているため、例えばチャットでWeb社内報のお知らせが流れてきても業務モードの中で流し見されてしまうことや、後々見返されることが少ないという懸念があります。
しかし紙であれば、社内報を手にとって読む、という切り替わった「モード」で見てもらえます。また休憩スペースなどに置いておくことでふとした時に見返すきっかけを作りやすいことにも気づきました。採用活動の配布物として扱いやすいのもメリットの一つだと感じています。
社内報をつくると、会社を好きになる
社内報づくりの過程で特に印象的だったのは、ヒアリングやインタビューの協力をお願いしたすべてのスタッフが快く応えてくれ、プロジェクトや仕事への向き合い方を真摯に語ってくれたことです。
綺麗ごとだけではなく悩みや弱みももちろんありますが、スタッフそれぞれが「こうありたい、こうしたい」という前向きな想いを持っていることが分かり、いつも胸を打たれていました。
社内報が刷りあがると、毎回広報メンバーで誇らしい気持ちになります。つくり終えた達成感ももちろんありますが、その度に私たち自身が会社を好きになっている、と感じているからかもしれません。
人が持つ"内なる想い"のパワーは本当に大きいと実感すると同時に、それを届く形できちんと落とし込めているか、真意と異なる伝わり方をしてしまわないか、いつも振り返ります。「社内報」はそれだけ重要なテーマを扱っていると、編集やライティングをしながら毎回思います。
これからのコミュニケーション
広報チームでは社内報を丁寧に形づくることで、スタッフそれぞれの想いが読む人に伝わること、そして社内報に掲載されて嬉しいと感じてもらうことを目指しています。
その上で、発行して渡すだけという一方的な形ではなく、例えば社内報にフィードバックをもらうよう促したり、はたまた社内報とは別の施策を持って、自然に生まれにくくなった「対話の場」を意図的に増やしていく必要性も感じています。
齟齬を減らしチームの力を強くしていくにはどうしたらいいか、引き続き考えていきたいと思います。
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