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記事一覧

蛇と彗星

(「noteのcakes」にて、2020年6月5日に書いたものを転載)  数字は国境も文化も生まれの貴賤…

水の
1年前
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大江戸線の素直な心

(「noteのcakes」アカウントにて、2019年2月7日に書いたものを一部修正したのち転載) 「お兄…

水の
1年前
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大学の卒業式、或いは個人的に母の日

(「noteのcakes」アカウントにて2019年3月24日に書いたものを転載) 本当にネタが無いので、…

水の
1年前
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”大”に始まり、”小”に終わった初めての家出

(「noteのcakes」アカウントにて、2019年2月2日に書いたものを転載)  世の中には「家出のす…

水の
1年前
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偏執

(「noteのcakes」アカウントにて2019年12月8日に書いたものを転載) 誰でも一つは変な習性や…

水の
1年前
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フラペチーノは涙の味

(「noteのcakes」アカウントにて、2019年5月25日に書いたものを画像を削除して転載) ダイエッ…

水の
1年前
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色川武大『狂人日記』

(2020年3月14日に「noteのcakes」アカウントで書いたものを転載)  時々、『狂人日記』という小説を思い出す。『麻雀放浪記』で知られる作家・阿佐田哲也が、「色川武大」名義で1988年に発表した長編小説だ。  今一度、読み返してみる。  主人公は50過ぎの精神病を患う男で、病状の悪化のために入院している。飾職人、映画製作会社社員、長距離トラックの運転手など、幾つかの職を転々としてきたが、どれも「職業」というより「アルバイト」という感じが抜けずに長続きしない。そ

蕩尽すること

(2020年5月2日に「noteのcakes」アカウントで書いたものを転載) ① 「先のことを考えたら、…

水の
1年前
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就職と老犬

 今月の始めぐらいに次の就職先が決まり、転職活動を終了した。3月から、大阪にある建機リー…

水の
1年前
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もう少しふてぶてしく生きること

 前職を辞めてから、3年間経った。公認会計士という結構難しい資格の勉強を続けながらニート…

水の
1年前
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闇の立身出世

 先日起きた社会学者・宮台真司に対する傷害事件のニュースを見ながら、昨今たびたび言及され…

水の
1年前
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空気人形

 喫茶店で時間を過ごしていると、周りから漏れ聞こえてくる会話の断片から、私の想像のつかな…

水の
1年前
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言葉のお弁当

 ちかごろ日記代わりにnoteを書いている。  始めた当初はライターの仕事がしたくて、できる…

水の
1年前
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クリスマスソングのBGM、禁止で。

 クリスマスソングが嫌い。  自分がクリスマスを楽しみにできるほど恋愛経験が豊かではないというのもあるのだけど、決まった時期に決まった需要で消費される音楽にあんまり関心が持てないというのが何よりも大きな理由である。  11月下旬から12月25日にかけての街は、付和雷同を極限まで煮詰めたような様相を呈している。カフェ、薬局、デパート、ラーメン屋とどこを通ってもクリスマスソングが流れている。どこへ行ってもみながみな決まったクリスマスソングを一定期間エンドレスに流し続けている状