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お産の時オキシトシンが最大に出るとどうなるか!

昨日、オキシトシンが大量に出るとどうなるかの続き(久々にちゃんと次の日続きがかけた(笑))です。(「お産はオキシトシンを最大に出せるチャンス!』はこちら


【ある若い母親の例:20歳】

彼女は、最初のお産で、子どもの父親(落ち着いた人でした。)と一緒に私が開催しているお産のワークショップに毎回欠かさず参加していました。生まれるまで8回くらい(当時1クール4回で開催していたので2クールと理想的でした。)。

バースプランも無事書き終えていざお産となるのですが、バースプランにこのようなことが書かれていました。

*お産が終わったら、多分疲れていると思うので、赤ちゃんを預かってほしい。ゆっくり休みたいから。

と。

そして、いざお産本番。身体も若く、健康的で、しっかりと身体を動かしていました。そして、何より若いというだけで体の細胞も若いし柔らか頭なので、お産は問題なくいくだろうと予測出来ました。

本当にお産は、問題なく進み。子どもの父親は、一緒にワークショップに参加していただけあって、不必要に積極的に介入もなく。必要なところに手が届くいい感じでおりました。そして、何より、産む本人を尊重して安らぎを与えてくれていました。

生まれてからのしばらくも本当に穏やかに見守っていて母子の相互接触もたっぷりとることができました。

充分子どもと見つめあいふれあい授乳もした後、赤ん坊を抱えて部屋に歩いて戻りました。

その当時の、その産院の入院の部屋は、個室ではあるけどシングルのベットがあり、赤ちゃんを小さなベットに入れて隣におけるくらいの広さのところでした。

しばらく部屋に戻ってからも、赤ちゃんもそのシングルのベットに一緒に寝て、母子ともに安心しきった状態でした。

出産後2時間以上たち、落ち着いたころ、私はわざわざ(笑)こう聞いてみました。

「この産院は、新生児室もないし新生児預かりもしないけど、もし、疲れてゆっくり寝たいなら、赤ちゃんは隣の分娩予備室か廊下にコット(赤ちゃんのベット)ごとおいても、いいと院長先生は言っているけど、どうする?隣の部屋で私が見ていることもできるけどね。」

この産院その当時はすごくすいていて、あまり人はたくさんで入りもしないし、外からの人が勝手に入院の部屋には来れないようになっていたので廊下でも心配なかったのです。

すると、その母になった彼女は、『どうしてそんなことできるわけないじゃないですか!疲れてもいないし、こんなにかわいくて愛しい子を一人廊下や別室においておくことも預けることもしたくありません。』と、産む前に仮想で書いていたバースプランなどこれっぽっちもなかったように言ったのです。

この彼女の例をみると、本当にオキシトシンが大量に出たときは、生まれた我が子を一時も手放したくないという状態に自然となります。もし、仮に誰かが無理やりでも赤ちゃんお預かりします。休んでくださいとでも言って引き離そうとすれば、とびかかってでもわが子を離さないくらいの勢いになるでしょう。

そうすると、オキシトシンが大量に出ているのでその後の子育てはとてもスムーズにいくのです。それはあたかも野生の哺乳動物が誰に教わるでもなく何かで子育ての学習をするのでもなくともしっかりと子供に向き合っていくのです。


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