ルールの厳格化は価値の証明〜超えるべき一線〜
接客業をしていると必ず出くわすのが身勝手な迷惑客だ。特に、路面で誰でも出入りのしやすい環境ほど、この様なタイプに当たりやすい。
その為に、煮湯を飲まされながらも生活の為と、耐えている人は多いのではないだろうか。そんな事を嘆いていると、上司からは『苦しいのが仕事だ』や『楽して給料貰えると思うな』などと、言われた人はいると思う。私もその1人だ。
だがそれは、その様なやり方しか知らない人の戯言に過ぎない。そう悟ったキッカケは、当時に上司の言う様な仕事の在り方に疑問を抱いていた時に、気になっていたカツサンド屋を訪れた。
そこは、一般的なファストフード店として高級店だ。他にも会員制の3店舗も構えて、ここはその入り口としての店舗らしい。
ファストフードでこの価格だと来る人も少ないのではないかと思ったが、そこの店長曰く、主に海外の富裕層をターゲットにしているとの事で、日本の和牛ブランドの価値を高める為にしているとの事だった。
この訪れた時は、丁度コロナ騒ぎの真っ只中だった為、海外からの観光客は殆ど断たれてしまったが、それでも高級路線を外れなかったのは、自分たちがやっている事は価値があるという【意思表示】な気がした。
この瞬間、私の中で今まで言われてきた仕事の在り方が総崩れになった。仕事とは嫌な事や辛い事を我慢してやるものでは無く、自分の信念を仕事という形で提供するものに変わった。
そして、それを実現する為には顧客というターゲットを見定める必要があった。その手段として金額の高さや会員制などのハードルを設定している所も増えている。
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