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勉強が苦手なことについて

どんな人でも勉強ができないのはやり方が間違っているか、始めるまでの時間の遅さのせいだろう。
私は現在アラブ圏に住み修士課程で学んでいるが、とにかく勉強に取り掛かるスピードがべらぼうに遅い。


太古の昔のような話だけど、かつて小学校の頃だけ勉強が好きだった。
特に理科や社会。
なんで好きだったかと言ったら、知らないことがどんどん分かっていくことが純粋に楽しかった。
トレーニングペーパーという子供チャレンジのシンプルなやつみたいなドリルをおやつのあとや夜に自然とページを開いて黙々と進めるのが日課だった。誰からも勉強しろと言われたことはなかった。


中学生になったら音楽とバンドの方が興味を上回り急に勉強をやめた。
そこそこ余力でなんとかなった。内部進学で上がった高校では成績悪かったかもしれないけど赤点を取らない程度にやった。

大学まで行けたのは中学から大学までの一貫校だったから。
全然有名でない大学。どうでもよかった。
服飾に興味があったから、ダブルスクールするために適当に選んだ学部。
両親には申し訳ないことをしたと思う。
自分で稼いで独り立ちして専門学校に行くほどの勇気もなかった。


このような経緯もあり大学の頃には勉強が本当に嫌いになってしまっていた。代返ばかり、投げやりな課題、一番ありえなかったのは、ゼミの単位を出席不良で落としたこと!!!!

そもそも中学受験のきっかけも相当馬鹿げていて、好きな人と違う学区域の中学行くのが耐えられなくて焦って小6の12月に近くの私立への受験を決めた。片思いだったのでちょっとでも通学路で見かけたかったから。
あと、あまり成績が優秀でなかった同級生が私立を目指してるのを知って、なんか悔しかったからというなんとも性格が悪い動機だった・・・
だから中学受験も地理的な要素で選んだだけで、思い入れもなくそれらしい理由をつけて親を説得した。


話はそれるが私は子供と接するときなるべく大人のように扱う。
それは意外と子供も自分自身で色々考えているし、ずるい部分ももっていることを自分の経験上分かっているから。


ともかく私の勉強の下積みは、小学生の頃の土台しかないため中学から大学で勉強したことのほとんど全ての記憶がない。
これは本当にアラビア語を始めたときに一番大変だったことだと思う。

勉強ができる人というのは、勉強を嫌がらずに机に迎えたり早めにスタートできる努力ができる人なんだよね。
私は始めるまでに数日でもかかってしまう方でそれがアラブイスラーム学院ではアラビア語ができるようにならなかった1番の理由である。

また学院での「クラスの万年最下位」というのはどんなに勉強しなくてもとったことがなかったので本当にモチベーションが下がってしまった。
でもこの時に成績を理由に不登校になる人の気持ちがとてもよく分かったことはいい経験だった。自分で入学決めたのにもかかわらず朝怖くて学校に行きたくないのだ。宿題が終えられなかった。
バイトもしていたから難しかったけどとにかくもう一人の自分ができない言い訳をするのもあって取り掛かる時間の遅さに要因があった。

不思議なもので今アラビア語がその時よりはできるし、机に向かえる速度もその時よりは断然早くなったと思う。
それでも時には始めるまでに5時間の時間を要する。
こういうときにすごく最初から机に座れていれば今頃トップレベルなんじゃないかとたまに思う。でもできないから私は私のレベルなんだよね。

ところで受験期に親に言われたのは算数のほうが少し点数がよかったということ。中学で嫌いになり赤点で高校では早々に数2のないコースへ行った。現在アラブ圏で学んでいて、統計の授業をアラビア語で取っているが、本当に学生時代数学を学んでおけばよかった。
むしろ向いていなかったのは国語だったと強く思う。

なぜなら物語に没入することがそんなに興味がない。
本は嫌いでないけれど伝記や説明文、ドキュメンタリーのようなものの方が好きで架空の話は好きでない。また言語をやってみて分かったけど、あまり本や文学にも興味がなくて音声や言い回しに興味があるだけなんだということ。

一方、数学というか算数はわかった時にアドレナリンが出る感じがある。
データが好きだし文章より数字の方が信用できると思っている。

自分の思い込みで避けてしまったことを後悔している。


それでももう数十年も算数も数学もやっていないしシグマすら知らない自分に驚いている。
37歳なので40歳になるまでに知らなかったことをもっと吸収したいと思っているんだよね。そのためにはやっぱり始めるスピードが大事。

とりあえず1番の親友であり敵である携帯を封印する箱を用意するところから始めよう。



明日はアラビア語の計算式のややこしい点を書いていこうと思う。
インシャーアッラー(主がお望みになれば)


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