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#4 管理栄養士が教える美容栄養学【ホルモンバランス】

朝晩がだいぶ涼しくなり、ただ日中がまだ夏日を迎えていて気温差が激しい季節。

私が住む長野は朝晩と日中の気温差が10℃あり、朝晩22〜23℃でも日中は33〜34℃の日は珍しくありません。
標高が高ければ朝晩10℃台になることもあります。


二十四節気

季節の変わり目、特に二十四節気でいう「白露」や「秋分」は、朝晩が涼しくなり、日中との気温差が大きくなる時期です。

この時期は空気が乾燥しはじめ、体調や肌に変化を感じやすくなります。

気温や湿度の変化によりホルモンバランスが乱れやすく、肌荒れや体調不良に悩むことが増えるのではないでしょうか。

また、夏の疲れが残っていることもあり、体はしっかりとした回復が必要な時期です。


今回は、朝晩と日中の気温差や体温調整、そしてホルモンバランスに注目し、これらをサポートする栄養と体調管理のポイントを解説していきます。


なぜ体に影響を与えるのか?

❶体調を崩しやすくする理由

交感神経と副交感神経のバランス

季節の変わり目は朝晩と日中の気温差が大きくなるため、体温調節が難しくなります。

体は常に外部環境に対応しようとしますが、この温度変化に対応しきれず、自律神経が乱れやすくなります。

自律神経は大きく分けて「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、体温や血圧、消化器官の働きを調整する重要な役割を果たしています。

気温差が激しいとこれらの機能がうまく働かず、疲れやだるさ、肌荒れといった症状が現れることがあります。

【交感神経】
活動しているときや緊張しているときに優位になる神経
体を活発に動かす準備を整える役割を担い、心拍数を上げ、血圧を高め、体温を上昇させるなどの働きがあります。
【副交感神経】
リラックスしているときや休息中に優位になる神経
体を休め、回復させるための機能をサポート。心拍数を落とし、血圧を下げ、消化を促進させるなどの役割を果たしている。

朝晩は寒いため体を温めようと交感神経が働き、日中の暑い時間帯には体を冷やそうと副交感神経が働きます。

体はこの変化に対応しようとして自律神経を頻繁に切り替える必要がありますが、寒暖差が激しいとこの自律神経の切り替えがうまくいかず、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなります。

特に気温差が大きいときには、交感神経が過度に刺激され、常に体が緊張状態になり、リラックスする時間が取れなくなります。

この結果、疲労感やだるさ、集中力の低下、さらには肌荒れなどのトラブルが起こりやすくなるのです。

また、副交感神経が十分に働かないと、消化器官の働きも低下し、食欲不振や胃腸の不調を引き起こすことがあります。

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