桜の道の真ん中を
長女の進路が自宅から通える私立大学に決まりました。ずいぶんな遠回りをしましたが、浪人の一年は自分と向き合う良い時間だったとおもいます。
気にかけてくださったみなさま、応援してくれたこと、忘れません。本当にありがとうございました。
第一志望は地方の国立でした。志望校が遠いので、試験や見学のために一泊二日の一人旅を三回経験しました。
浪人初めの数ヶ月は自分で図書館に通っていました。夏の終わり頃、受ける模試を決めて申し込んでいました。私がしたのは受験料の振り込みだけです。志望校を決めるのも、出願も、高校に電話して書類を取りにいくのも自分でやっていました。
私が実家の両親の様子を見にいくときは、よくついてきました。祖父母の話し相手となり、ご飯を作ったり片付けたりしてくれました。ケアマネージャーらとの打ち合わせで私の帰りが遅くなるとわかっている日は、自宅で留守番して小学生の弟の帰りを待っていてくれました。
合格発表の日はがっかりしていましたが、今は友だちと遊んだり部屋を片付けてみたり、伸び伸びと過ごしています。
国立受験は、とても良い経験でした。高校で多くの教科を学び、たくさんの科目で受験できました。共通テストで併願できる私立大には全勝しました。受験教科数が多いほどライバルが減るのです。
一年の浪人生活で、自分がやりたいこと、やりたくないこと、自分にできること、できないことがよくわかったでしょう。
縁あって進学先となった大学は、うちから一時間ほどのところにあります。ちゃんと頑張った長女の等身大に合っているとおもいます。丁寧に日々を過ごして、一人立ちの準備を進めてほしいです。
十九才の娘と一年間を共有できてよかったです。図書館に通っている間はお弁当を、家にこもるようになってからはお昼をいっしょに食べていました。
来月から淋しくなるだろうけれど、私も子離れしなくてはね。
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