マガジンのカバー画像

ギャグ・ネタ・ナンセンス

65
しょーもないギャグです。
運営しているクリエイター

記事一覧

ショートショート『能力』

特別な人間になりたい。
俺は霊山にこもり、厳しい修行のすえついに神様に会えた。

「お願いです! 超能力をくださいっ!!」(必死)
「え~? 気がすすまないなあ」
「なんでもいいのでどうか一つお願いします!!」
……そして得られた能力は、
『人が食べているラーメンをうどんに変化させる能力』だった。

俺が飲み屋でヤケを起こしてあばれていると、
薄汚れた前掛けをした小太りの男に話しかけられた。

もっとみる

一矢
搾取され続ける海産物達は考えた。「なんとかヤツラに一矢報いれないか」と。そこでなんと体から『シャリ』が出るように進化した。さらに肉体も切り身状に変化、これが海の中を泳いでいるのである。つまり釣りあげて即、醤油をつければ食べられるのだ。……こうして全国の寿司屋が全滅した。

人工知能
科学の発展により無能な政治家は追放され、国会運営は全て優秀な人工知能が行うことになった。ところがあいかわらず法案の審議はグダグダして一向に進まない。
「そういえば、ひとりひとりは優秀なはずの政治家達も国会にいったとたんダメだったな」
「これじゃ、『人工痴能』だ」

ショートショート「彼」

あたしは彼が大好きだ。うんと甘やかしてくれるから。

もう、恋人と言ってもいい。

「まだ眠たいわ」
「いいよ、すきなだけお眠り」

私達は一週間に一度会い、それは楽しく遊ぶのだ。

家でゴロゴロ、ゲームをしたり、お菓子をつくったり、ショッピングをしたり……

だけど、ああ……12時になると魔法が解けてしまう。

そして12時ピッタリになると彼は出て行き、入れ違いにヤツがくるのだ。

「12時だ。

もっとみる

(ネタ)「定番」

「おい、コンビニ強盗!もう逃げられんぞ!!」
「すぐに警察も来るぞ。おとなしくペヤングを捨てて投降しなさいっ!!」
長いローブにフードをかぶる謎めいた男は、警備員達に取り囲まれた。
「ならば、我が召還術の奥義をご披露しよう……。
 出でよ、大魔神『バアル』!」(注)
男が呪文を唱えると巨大な黒い影があらわれた。
「……ま、まさかこれは」
「に、逃げろ!」
警備員達は黒い影に一瞬で叩き伏せられた。

もっとみる

きゅうけつきD
吸血鬼D伯爵はついに日本に上陸した。時は江戸、誰も吸血鬼をしらない。
「私は吸血鬼だ!」「何!きゅうけつ?」「と、とんでもない妖怪だ!」
町の人々が尻を押えて逃げて行く。
「ま、まて、そういう意味ではない…」
「どっか行け!変態」
「ご、誤解なんだ!どうか話を…」

体制
某国弾道弾は10分以内にわが国に到達する。これを憂いた政府は完璧な体制を構築した。すなわちイージス艦、レーダー網による即時把握、スーパーコンピューターによる瞬間情報分析。これにより弾道弾を感知して2分以内に某国に「遺憾の意」が電子メールで送りつけられるのである!

トリオ
吸血鬼と狼男、そしてフランケンシュタイン(正確には『の怪物』)は親友だった。ところが、吸血鬼と狼男は仲違いし、勢力争い発展した。結果、世界中の人間は全員、吸血鬼か狼男に。フランケンだけひとりぼっちだ。彼は昔を懐かしんで涙を流し叫ぶのだ。
「フンガ~!」

リアル
大作RPGを始めた。主人公が『遊び人』でレベル40になった。そろそろ魔法も覚えたいと思い
『転職の神殿』で賢者になろうとしたところ…「あなたのスキルでは転職できません」

鶴2
老人夫婦が戸を開けると一羽の鶴が反物を……
「見ましたね?私はもう行かねばなりません」
「はて、何の事かしら?」「ワシら何も見てないも~ん」
「ちょっと、ここをあけなさい!」
「婆さん、つっかえ棒よこせ!」「はいよ!」
「開けろっつってんだよ!」
「ケケケ、絶対開けるか!」

裸エプロン
夜8時。私は風呂につかりながら思った。
『そろそろ、彼が帰ってくる』
がんばる彼の為、私は素肌にエプロンをつけると料理を始めた。
料理ができあがる頃、彼は帰ってきた。
私 「食事できてるよ」
息子「父ちゃん、裸にエプロンはやめてくれよ。ショックで塾の勉強忘れちゃうよ」

無題
座敷に若い男女と老夫婦が向かい合っている。
男「どうか娘さんを私にくださいっ。幸せにします!」
父「よかろう。熱意は伝わった。娘を君にやろう」
男「あ、ありがとうございます!」
母「よかったねえ」
女「うれしいわ」
男「これで晴れて君は僕の娘だ!!」
女「……」

挑戦
俺はアシカの訓練担当になった。直立歩行をさせ連日縄跳びとロードワーク、前ヒレにグローブをはめスパーリング。ボクシング協会に加盟しプロデビュー。不可能と思われた挑戦もついに目処が立った時、園長に呼び出された。「私が指示したのは『アシカのショー』!『明日のジョー』じゃない!!」

ドナルド・トランプ
トランプ「き~ん」「ほよよ~」「んちゃ!!」
アベ首相「こ、これはまさか……まて、私も日本の首相だ。
     この程度、乗り切れなくてどうするのだ!
     おはこんばんちわっ!!」

翌日の新聞『トランプ氏「アベは信頼できる指導者」』