Tomoyo

When life gives you lemons, make lemonade.

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When life gives you lemons, make lemonade.

最近の記事

2024/06/06

新たな環境での、新たな生活が始まって2か月強が経過した。 とにかく毎日、目の前の1日をやり切ることに精一杯だけど、充足感はある。やはり私は仕事で満たされる内的な部分の割合が大きい人間なのかもしれない、と思う。 一方で、自分の内面を満たすものが、仕事一辺倒になることの脆さに対する危惧も抱いている。 元来、勉強や仕事などにのめり込み易い気質であることはよく身近な人たちから指摘されてきたので、自覚はある程度持っているが、 自覚していることと、自覚の上で必要なことを実行できるこ

    • 夜行バス

      気づいたら3月を迎えていた。 最近の自分の生産性の低さとそれを改善できていない現状に対する焦燥感が強まっている。けどこの焦りは、そもそも生産性の低い人間は良くない、という資本主義的思想に少なからず影響を受けているが故のものだろうし、その思想は脱成長主義的な思想から考えると必ずしも妥当なものではないのだから何も焦る必要はない、と、相変わらず口だけで実行力の伴わない私の分身が囁いている。こいつは、思い込みの解除という点では役立つが、概して改善しなくてもよいエクスキューズを生み出

      • 岐路、そして選択

        なんだか仰々しいタイトルを付けてしまった。 予め冒頭の段階で断っておくが、内容はあまりない。 最近、さまざまな文脈・場面で岐路に立ち、そこでの選択に逡巡する機会・時間がこれまで以上に多くなったように感じる。 人生への影響度の大きさで言うと、大きいものはキャリアや居住地などだ。より小さな、日常生活に近いレベルのもので言うと、髪色や買う服、観る映画などである。 私はその大小問わず、とにかく調べて十分に情報を集めて比較した上で、納得しないと選択に踏み切れない性である。まさに「

        • 最近の気づきメモ②

          ・研究と論文執筆は、もちろん不安だしキツイけど、それ以上に好奇心が満たされる感覚や没頭感が勝つので、とても面白い。飽きない。労働が免除されて勉強と研究に打ち込める環境と時期がどれだけ貴重で有難いものかを、しみじみと実感している。 ・私自身の高校生活は苦しかったことの方が断然多かったから気が重かったけど、教員免許取得のために行った母校での教育実習、想像以上に楽しかった。担当教員と担当クラスの生徒にすごく恵まれていた。特に授業づくりって本当にクリエイティブ。問いかけの種類の選択、

        2024/06/06

          最近の気づきメモ

          ・都会:田舎=7:3、社会性:エンタメ性=6:4くらいで生活していきたい。 ・昔好きだった土地や環境、言葉が、今も好きとは限らない。人の心は移ろいゆくものであるし、それを誰かに寂しがられても自分の気持ちの反応に率直に従える人間でありたい。 ・暫く労働した後に、大学院で教育学か社会学を勉強したい。肌年齢よりも探究心の強さを、更新し続けたい。 ・関心や領域が近似していても、ベクトルが「自己」に向きすぎている集合体の中では一緒にやりにくい。動機が「コト」や「困っている誰か」に

          最近の気づきメモ

          接近、融合、分離、諦観

          研究のフィールド先である公立高校での、在日外国人生徒への学習支援活動を続けてようやく1年が経とうとしている。 この1年は、この活動に時間も頭も体力もたくさん使い、自分の一部に間違いなく組み込まれた経験となった(今後も続ける予定)。大変だけど、やりがいはその大変さを凌駕してくる。 ただ、その中でずっと拭いきれない「心許なさ」があった。 彼/彼女らの傾向として、家庭の経済状況がしんどく、言語や文化、宗教など様々な障壁がある。 どれだけ彼/彼女らのために何か支援をしたい、と

          接近、融合、分離、諦観

          生命力

           「本当の旅の発見は、新しい風景をみることではなく、新しい眼を持つことである。」—フランスの作家のマルセル・プルーストの言葉だ。 特別な新しい場所でなくても、普段何気なく歩いている道や場所を注意深く見てみると、思いがけない新たな発見がある。 昨秋のことである。気分転換に大学内をふらふら歩いてみると、キャンパスの中にも、力強く「生命力」を発揮しているものがあった。  人科棟から北に向かって歩くと、サイバーメディアセンターの近くに道路標識が立っている。何の欠点もなく完璧に見

          生命力

          丸腰の自分

          名前、役職、集団、出身地域…こういった類のもので自己紹介することが大多数である。初対面の人のことを知るのに、分かりやすい指標なのだろう。 しかしその度に、「私が今まで属してきた集団や持っていた肩書から離れた時、私は何になるのだろう」と、ふとその場から心が浮遊し、表面で飾られる属性と自分の内面との乖離に葛藤する。 そういう属性や経験を取り払った時に、自信を持って「私はこうだ」と言える人は、果たしてこの世界にどれだけいるのだろうか。 必死に何者かになりたくて恵まれた環境に身

          丸腰の自分

          書評:「人は、なぜ他人を許せないのか?」

          留学生活中に抱いていた考え、悩み、モヤモヤをずっと日本に帰ったら本を読むことで少しでもヒントを得たいと思い続けていた。 留学生活中にたとえ時間がかかったとしても課題以外の興味のある洋書を読んでみればよかったな、と思うが、私はそんな器用な人間ではなかった。後悔先に立たず。笑 なので、この自粛期間中はひたすらに本を読んでいる。 しかしただ本を読んでも、アウトプットを意識した読み方でないと自分の血肉にならん!読書した意味!と思い、今日からできる限りnoteに書き留めてみること

          書評:「人は、なぜ他人を許せないのか?」

          フィリピン人から学んだ幸せについて

          先日約半年間の留学生活を終え、帰国した。 (ヘッダー写真は、私が滞在中お世話になったDormitoryの部屋の窓から見える景色) コロナの影響で急遽帰国日が早まったり、直行便が突如キャンセルとなってスーツケースを現地の人に物流が再開したら日本に送ってもらうようにお願いして託し、香港国際空港の地面で他の乗客たちに混ざって1泊して帰ったりと、今までにないハラハラ感を味わった帰国だった。笑 実は留学当初の計画から大きく変更し、アメリカでのプログラム受講終了後、2か月ほどフィリピ

          フィリピン人から学んだ幸せについて

          背中にあるもの

          最近個人的に、混迷期且つ繁忙期があった。目の前のことに忙殺されると、あああ、早く抜け出したい、他人の所為にしたい、なんて目の前のむむむってところに内心引っかかっちゃったり誰かの所為にすることで一時的に開放されたい気分になることもあり、そんな時こそ自分の中で最初に描いていたビジョンに立ち返る、ということがしばしばある。 なんでここまでこだわって、ビジョンに立ち返ってまた粘ろうとするんだろう、と考えた時に、 もちろん、問題意識とかは明確で、そこにモチベーションを持っているのは

          背中にあるもの