PMDD対策にミニピル(セラゼッタ)飲んでみた
こんばんは。りんごりらです。
あまり知られていない避妊薬「ミニピル」とPMDDについて書いてみます。
<<ミニピルって何?>>
黄体ホルモン(プロゲステロン)のみ含有して卵胞ホルモン(エストロゲン)を含まないピルのことです。日本では保険適用がなく、取り扱いのある婦人科クリニックから自費診療で買う、または自己責任で海外から個人輸入することで入手可能です。
ミニピルは低用量ピルの適用が認められない喫煙者や肥満の方、40代~50代の女性でも服用でき、低用量ピルで起こりうる血栓症などの副作用が比較的少ないとされています。
日本でもっともポピュラーだと思うミニピルが「セラゼッタ」です。有効成分は人工の黄体ホルモン (デソゲストレル)で0.75㎎含有。第3世代の避妊薬に該当します。
セラゼッタは黄色いシートで一錠がすごく小さいです。クリニックで買うと1ヶ月分 (28錠)がだいたい3000円くらい。輸入だともう少し安くて2000円台が相場です。私は副作用の心配があり、診察もしてもらいたかったのでクリニックで購入しました。
なお、ミニピルは生理周期の排卵を抑える効果がありますが、毎日決まった時間に服用する必要があり休薬はありません。そのため飲み忘れにはシビアです。また、精神科のお薬服用中の方は飲み合わせに注意してください。
<<低用量ピルのデメリット>>
私は避妊目的ではなくPMDD対策として服用をはじめました。低用量ピルにも同様の効果はあるし、保険適用なのでもっと安く手に入るのですが、エストロゲンを含んでおり以下のようなデメリットがあると考えたため、選択肢から除外しました。
※あくまでも個人的な見解です
・血栓症のリスクがある
・乳がんのリスクが上がる
・環境中の「内分泌かく乱物質(環境ホルモン)」により、現代はエストロ ゲン過剰であるから
まず、副作用について血栓症が起こる可能性は稀ではあるけれども、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な病態に繋がる可能性があるならば、できれば避けたい。
そして、乳がんのリスクについてはピルを飲まなかった女性より若干上がるようです。ミニピルも上がるようですが、それでも低用量ピルの方が上回ります。
最後の環境ホルモンについては、知っている人は知っているホルモン療法の著名人、ジョン・R・リー博士の本を読んで知りました。
ネットで見る記事や世間一般の認識では「エストロゲン=肌ツヤツヤ、美人ホルモン」「プロゲステロン=むくみ、太るホルモン」という偏見がありますが、この本ではプロゲステロンの重要性を説いています。
たとえば、多くの現代女性を悩ませているPMS(PMDD)の原因はエストロゲンの過剰が関係しているのだと、読んでみて目から鱗でした。そして、本の中でおすすめされたプロゲステロンクリームを使ってみたがイマイチ効果を実感できず、それならばとミニピルに切り替えました。
<<生理がないってすごい楽!>>
現代人は生理の回数が多いと言われます。毎月の生理のために卵巣は傷付けられているため、卵巣を休ませるメリットは大きいです。そして、排卵が起こらないということは必然的にPMSやPMDDの消失を期待できるわけです。
つまり、
毎月あるホルモンのダイナミックな変化がなくなること
これは躁鬱病の私にとって最大のメリットです。毎月の生理でイライラしたり過食でうつになったり…そんな状況で仕事などできません(苦笑)「男は性欲に振り回され、女はホルモンに振り回さる」とは的を得た言葉だなあと思います。
ちなみに躁鬱病患者のバイブルこと『神田橋語録』には生理の影響で気分の波が悪化すると書かれています。
http://hatakoshi-mhc.jp/kandabasi_goroku.pdf
<<副作用を覚悟で飲む>>
どんな薬にも言えることですが、体の中に取り込むものにはよく注意することが大事だと思っています。たとえば、婦人科クリニックのHPを見ると「副作用はほとんどない」と書かれていますが、実際には個人差があるため、万人にとって安全だという保障はありません。ミニピル含めホルモン剤の影響は40代より20代、特に若い世代の方が大きいと言われています。
私は服用をはじめて約2週間たちましたが、副作用として「消退出血、頭痛、抑うつ」がありました。消退出血が高頻度で起こることは口コミを見て知っていましたし、まだ我慢できます。頭痛は頭痛薬を飲むか最悪もう寝てしまえば治りました。一番の問題は抑うつ状態になったことです。
調べたところ、ピル服用とうつ病・自殺の増加について、怖い記事を見つけてしまいました。
一般的にミニピルの辛い副作用はだいたい3カ月くらいで落ち着くそうです。しかし、人によっては消退出血が半年以上、なんて人もいるらしく実際にはもっと長期的な影響があるのかもしれません。
やはり副作用が少ないとはいえ、ミニピルは人工物のプロゲステロンなので人体で合成される自然なプロゲステロンとは作用が異なるようです。
ピルを飲まずに躁鬱の波に苦しむか、ピルを飲んでうつ病みたいになるか
究極の選択を迫られているみたいです。私は飲み慣れたらうつ症状が落ち着くことを期待して後者を選びました。
天然プロゲステロンで、ちゃんと排卵が止まって、安価で、なおかつ安全なミニピルができたらいいのに…と思わずにはいられません。
また進展があればご報告いたします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?