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ノーコード専門ハッカソンに参加し、10万円獲得した話

2020年5月末。
日本で初めて、ノーコードで作られたアプリが企業に買収されました。
https://descartes-search.com/media/nocode-app-developement/

アプリを開発したのは"ノーコード博士"という、色々と謎に包まれたお方です笑
https://twitter.com/nocodehakase

そんな博士が主催するイベント「ノーコードハッカソン」が、先日開催されました。

僕もノーコードエンジニアとして参加した結果、
ありがたいことに「M&A賞」に選出されました。

受賞しただけでも嬉しいのですが、更に副賞として
・賞金10万円
・HALTO広告 10万円相当分
・M&A(アプリの企業買収)チャレンジ権
これらを頂きました。本当においしいです←

※HALTO広告・・・For A-careerさんが手がける、隙間空間と広告とのマッチングサービス。お店の空き空間に広告を設置し、収益化ができます。

賞金はもちろん嬉しいですが、
何より、博士のアプリを実際に買収したFor A-careerさんへの買収挑戦権を頂けたこと。
夢のある話で、とてもワクワクしています。

このイベントが一体なんだったのか。
Adaloというツールでアプリ制作した感想。
作ったアプリは今後どうする予定なのか。
本記事でお話します。

「ノーコードハッカソン」とは

博士の作った、公式ホームぺージ
https://nocodejapan.org/hackathon
(これもノーコードツールのBubbleで作られています)

ハッカソンは短期間でプロダクト開発を行うイベントで、
本来は、エンジニアやデザイナーたちがチームで開発します。
しかし今回のノーコードハッカソンは、個人で全制作を行います。

与えられた期間は、たった1週間!(当初の予定は3日間でした…笑)
通常ならありえませんが、ノーコードならそれが可能というわけです。

まずは「アイデアソン」フェーズで、Twitterでアイデアが募集されました。
83もの応募から選ばれたのが、以下の3アイデアです。
・定年退職者マッチングアプリ
 定年で第一線から外れた方が、企業などへ知見提供できるマッチング
・ゲーマーマッチングアプリ
 ゲームを教える人・教わる人のマッチング
・お小遣いアプリ
 孫がお手伝いの記録を送ると、おじいちゃんからお小遣いを貰える

続いて「ハッカソン」フェーズです。アイデアを「プロダクト」として形にします。
今回は、Adaloというノーコードツールを使用するルールでした。

【Adalo】
Webアプリ、iOS・Androidアプリのそれぞれに対応した、数少ない開発ツール。
博士が売却した「SPOTTO」も、Adaloで開発。
https://www.adalo.com/

ここから1週間、仕事の合間に開発を進めました…!

Adaloでの開発の感想

僕は今回初めて、Adaloを使用しました。(おそらく参加者ほぼ全員がそう)
それでもわずか1週間で形にできたところが、Adaloというツールの良さです。
Adaloを使ってみた良い点・悪い点をまとめてみます。

良い点

・最初から既に動くテンプレートがある
・ページ遷移に伴うデータ受け渡しが自動設定

Adaloでアプリ作成を始めると、テンプレート選択画面になります。
これらは中身を触らずとも、はじめから最低限の動きが搭載されています
メール、飲食デリバリー等が揃っており、目的に見合ったテンプレートがあれば大変便利です。

僕も今回、マッチングのテンプレートを使用しました。
初心者の壁と言われるデータベースも設計済みで、難易度が大幅に下がります。

また、ページ遷移時にデータの受け渡しを設定する場面が出てきます。
(アイコンをタップすると、そのユーザーの情報を表示させる等)
これも慣れないと難しいですが、Adaloはなんと自動で設定してくれます!
かなり初心者に優しい設計になっていますね。

悪い点

・ツール自体のバグが存在する
・PWAアプリだと動きが重たい

Adaloは比較的新しいツールであるためか、バグがいくつかありました。
例えば、
・ページ遷移のデータ受け渡しが行えなくなる
・条件分岐の設定が反映されない

これらは基本、ページを更新することで解決しますし、Adalo公式フォーラム(掲示板)等にも解決策が載っています。
https://forum.adalo.com/

フォーラムの活用は、自走してアプリ開発する上でかなり重要ですね。

ノーコード博士による日本語版フォーラムもあります。
https://nocode.tokyo/

僕も参加しているNoCodeCamp内でも、最近はAdaloが特にアツく、様々な質問・解決策が出てきています。
https://lounge.dmm.com/detail/2549/

また、PWAアプリ(スマホアプリのように動作するWebサイト)状態で動かすと、動作がなかなか重たいです。
ただしAdalo上でAndroid,iOSアプリ化することで、この重たさは解消されるようです。

今サラッと言いましたが、この両OS対応のアプリ化機能。
ノーコードどころかプログラミングでもなかなか見ないので、かなり凄いですね!

全体的に発展途上の印象を受けましたが、それでも幅広いアプリを作れますし、今後どんどん使いやすいツールに進化すると思われます。

作ったアプリは今後どうする?

こうしてテンプレートをベースに文言・デザインの更新、データベースの追加など改良していき、受賞に至りました。
しかし、僕の中ではまだ未完成です。
今後も改良を重ね、7月中には完成形まで作りこみます。

そして、頂いたM&A挑戦権を行使したり、周りの方々に協力してもらいながら実用化を図ります。
プロゲーマーの方々も使えるような、本格的なアプリに仕上げようと思っています。

今回制作したアプリ「AIM THE GAMER」
https://previewer.adalo.com/f0eaf4bc-9d26-488e-9a43-f120c237270a

最低限の実用レベル、あるいはそれ以上のアプリを、短期間で開発できるノーコードツール。
今後も要注目ですね。


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