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育休と学び直し

先日、見慣れない市外局番から電話が掛かってきた。


調べると、どうやら放送大学からで。


折り返し連絡すると、ご存じかもしれませんが‥となんだか言いにくそうなオペレーターさん。


ここ最近授業を登録されていないので、来季以降除籍扱いになるけど大丈夫ですか?
という連絡でした。


最後に授業を登録したのは妊娠中。1年半以上前。


その頃、予定帝王切開の入院と単位取得テストの期間が重なってしまい、産後2日後に半泣きで問題を解いたのを覚えている。

その後は、色々と余裕がなくて、授業の登録を放置していた。


電話をもらって、そろそろ再開するか、とやる気になった。








放送大学に入学したのは、確か3年くらい前だったと思う。


きっかけは、心理学を学びたくなったから。


色々と落ち込んでいて、自分自身をどうにか立て直すために学びたいな、と。


放送大学のサテライトキャンパスに申し込みにいくと、意外と同年代が多くてびっくりした。


とりあえず試しに心理学概論を受講したら、各学派が提唱する理論が面白くて、学問としての幅の広さに気づき、妊娠してからは乳幼児期の心理学に興味が移った。


アタッチメントの大切さを知って、育休を1年から3年取得へ大幅に切り替えた。仕事人間だった自分からは考えられなかった決断である。


最近はあまり出来ていないが、子どもが寝た時や、休日の自由時間に、やる気がでたら、乳幼児期の発達心理関係の本を読んだり、育児書を読んだりはしている。








育休中に私がやってる行為は一体何なのだろうか。


最近話題になっている〝学び直し〟とは少し違う。


私のやっている学び直しは〝リカレント〟に該当する。

https://newspicks.com/news/7670502/body/



最近話題になっているリスキニングとは違って、


〝個人の関心〟で、
〝生涯学習〟

としてやっているものだ。



なので、一年半学び直しを中断していても、別に支障はない。


単に自分がやりたいからやっている訳で、今はやれないからやっていないだけである。



今話題の学び直しは〝リスキニング〟なので、


〝主に企業が主体〟で〝スキル〟のために行うものだ。


noteをみていても、リカレントしてるな、という育休中の記事を見かける。自分がやりたくて学んでいる。内容は多岐にわたる。


これが、リスキニングなら。
企業主導で、スキルアップを育休中に、ということになるから、かなり意味合いが異なるだろう。


正直、職場からそれを求められたなら、自分は全くできないな、とも思う。


まあ、経済産業省が主導になると、そのようなニュアンスになるのも仕方ないのだろうけれども。







学び直し=リスキニング
学び直し=リカレント


同じ学び直し、という言葉でも二通りの意味があるのは不思議だな、と思う。


生涯学習という長いくくりで、そのライフステージにあった学び直しをやりたい人がやる。スキルが欲しければスキルを磨けばいい。

別に何らかの学校に通わなくても、自ら学びたい!知りたい!と意欲がでてきて、図書館で本を借りて読んだり、ネットで調べることも、立派な学び直しだと思う。


子育てをしていると、我が子をめぐる今後の情勢も気になるし、衣食住も充実させたくなるし、ひいては、自分の働き方を見直す場面にも直面すると思う。


今まで関心を持っていなかった分野に目が向くようになる。


子育てで必要な情報収集をしていると、人間が成長するにあたる様々不思議さを目の当たりにして、学問の叡智の結集だなと思う。


自分の子どもには、栄養のある幼児食を作ってあげたい。→栄養のある食事ってなんだろう→ネットで保育園のレシピ調べてみよう→各栄養素のバランスってこんなのなのか管理栄養士さんってすごいな→栄養学の入口!


イヤイヤ言い出したつらい→イヤイヤ期って何!?→発達心理学の入口!


子どもが寝なくて辛い→なんで寝ないんだ?→

みたいな。






今は、柔軟に、誰かに強要されることなく、できる時にだけ学び直していけたらいいなと思う。






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