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母乳育児は大変?

日本の母乳育児率は約50%(H27)です。

北欧諸国の母乳率80〜90%とくらべると日本は混合栄養を含むミルクで育てる育児が広まっている国と言えます。

授乳中のママの困りごとのトップは

「母乳が足りているかどうかわからない」

「母乳が不足気味」

があげられ、実際は母乳が足りているのに、
母乳が足りていないとミルクを足していることも多くあると言われています。

さらに、「授乳が負担、大変」と感じているのは

母乳 16.6%

混合 23.7%

ミルク 18.6%

となっています。
 (参考資料 授乳・離乳の支援ガイド2019)

授乳に負担を感じているママは、母乳とミルクでは10人中1〜2人。混合では10人中2〜 3人ということになります。

これを見ると、母乳とミルクのハイブリッドでママ以外の人にも授乳ができ、1番楽だと思われている混合栄養が楽ではないことがわかってきます。

また、ミルクだけで育てることも母乳育児にくらべるとそんなに楽ではないことも見えてきます。


母乳育児をすると、常に赤ちゃんと離れられずつらかったから次はミルクで育てたいと言われるママが結構おられます。しかし、このような統計があることを知ると母乳育児の良さを感じてもらえるのではないでしょうか?


母乳育児。もちろん楽にはできません。


出産直後の授乳は、出産時の傷の痛みや後陣痛、母乳が出始めの頃の乳頭痛や乳房の張りからくる痛みなど、身体中の痛みを感じながら始まっていきます。


そして、赤ちゃんは 3時間以内で授乳をしていきます。生まれて間もない赤ちゃんはとにかくよく泣きます。多くのママは睡眠不足になってしまいます。


赤ちゃんの抱き方やくわえさせ方も、始めの頃はむずかしく、母乳を飲ませるまでに時間がかかるママもたくさんいます。


母乳育児が軌道にのるまでには、2〜 3か月かかると言われています。だから病院を退院する時に母乳の量が足りなくても、それほど心配することはありません。家に帰ってから母乳が良く出るようになったママもいます。とにかくあきらめずに母乳を続けていくことです。


ただ、母乳の出る量は個人差があります。これは良い悪いではなく個性です。これは身長の高い、低いと同じことです。母乳が足りないと感じることがあっても、実際にはママが思っているよりも出ていることは多いものです。


ちょっと足りないと思う場合には、ミルクを足すと赤ちゃんは寝てくれることがあります。上手にミルクを使うといいのです。笑顔になれない子育ては何か改善した方がいいところがあるということです。このことは当事者は気づきません。特にママは目の前のことで精一杯でしょう。ちょっとだけでも子育てから解放できる時間を持たせてあげてください。子育てにはゆとりが必要です。


母乳育児は大変。これはママだけががんばるものだと思っているからではないでしょうか?ママが母乳で育てたい、子育てはおもしろい、楽しいと思えるような環境こそが母乳育児を広めていくものです。人や社会のサポートが必要なのだなとあらためて感じます。




















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