たま

すべての人間は美しい。しかしそれはまた傲慢でもある。

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すべての人間は美しい。しかしそれはまた傲慢でもある。

最近の記事

自分の感受性くらい

私はメンヘラでした。 小さなことをくよくよ気にして病みました。 ときどき自分語りをして感傷に浸りました。 ミスチルを聴いて街の中で泣きました。 そして困ったことに、そんな自分が大好きでした。 心がぎゅっと締め付けられる感覚を心地よいと思いました。 弱いからとか、繊細だからとか、みんなとは違うからとか、そういう自意識が心の底にへばりついていました。 好きなことで生きようとか、子どもの頃の傷を癒そうとか、自分を抱きしめようとか、そういう言葉が何よりも大好物でした。

    • 辻愛沙子に大して抱いた強烈な嫌悪感は嫉妬から来るものだ

      2日前、辻愛沙子さんを批判するツイートを見かけた。 彼はある記事の彼女の発言に対して意見を述べていた。 記事の内容自体は、読んだけれどカタカナが多くてよくわからなかったから、私はそこに是非を下すことはできなかった。 問題はその後のリプライだった。 辻さんは彼に対して「これは記者が書いたもので、私の言葉ではない。事前にチェックはできていない。記事に対して自分も違和感があったが報道の慣例なので仕方ない」といった旨の説明をしていたのだ。 ちょっと報道を齧っていた身として、

      • ADHDであってもなくても。

        9月1日。 掃除をした。 ずっと溜めこんでいたもの全部。 全部捨てて、スッキリしようと思った。 コンサータ18mgを初めて飲んで。 効果があったかどうかはよくわからないけど。 スティックのりと爪切りがたくさん出てきた。 消しゴムと携帯用歯ブラシセットも。 安いからって理由をつけて。 うっかり買ってしまうものたち。 いつの間にかどこかにいってしまうものたち。 5個も爪切り、いらないよ。 捨てるのも勿体無くて何となく並べる。 少しずつスッキリすると良いね

        • 被写体

          久しぶりに文章を書く。 私は自分がとても嫌いだ。 幼稚園の時から、もうずっと。 何でこの体に生まれたのかなって思う。 今日は特別むくんでいるから目は腫れぼったいし指の動きは鈍い。 今日は自分の顔を特に見たくない日。 せっかくまつ毛パーマの予約を入れたのに、 思った出来にはならない。 仕方ないよ、元がブスなんだもん。 あーあ、自分が大嫌い。 何でこんなに嫌いなのか分からないけれど 物心ついた時にはもう嫌いだったし、 今更根底からまいんどちぇんじすることは無理。 でも

        自分の感受性くらい

          人生は物語なんかじゃない。

          池袋でシェアハウスをしている シェアハウスというとなんだか今時でカッコ良くて、一方でなんだか浮ついてて怪しいようなイメージが勝手について回るのだということに暮らし始めて気づいた。 しかし現実には他者が想像するようなドラマはない。 楽しい時もあれば苦しい時もある。 みんなでいる時もあれば一人でいる時もある。 その中で寝て起きて食べて寝て起きるを途方もなく繰り返す。 暮らしってそういうものだ。 決して面白いもんなんかじゃない。 自分の人生をドラマチックに仕立てようなんてのは

          人生は物語なんかじゃない。

          自分を愛するということ #すきは無敵だ キャンペーンに寄せて

          自分の身体がすきだ。 そう思うのに20年かかった。 すきって言葉はすごく重くて、難しい。 きっかけの1枚 私のすきは1枚の写真から始まった。 小さな頃に家族といった沖縄旅行。 コバルトブルーの海。 原色鮮やかな那覇の町。 それからなんとなく沖縄に憧れていた。 昨年の12月、初めて1人で旅をした。 行きの飛行機のチケットだけ取って、泊まる宿のあてもそこそこに。 正しいと信じて生きてきたレールを走るのに限界を感じた時だった。 壊れかけた自転車を、ついに降りて沖縄に行った。

          自分を愛するということ #すきは無敵だ キャンペーンに寄せて

          僕は君を絶対に許さない

          中学の時の部活の女顧問が許せない。 彼女は私のことなんかきっと覚えていない。 許せない。絶対に許さない。 10年前、私は吹奏楽部の副部長だった。 3年生になった春、彼女はやってきた。 まだまだ若くて溌剌とした先生。 やる気に満ち溢れていた。 もともと顧問だった男の教師は、下手くそで練習しない私たちの学年にモチベーションがなかった。 そんなわけで着任早々、彼女が夏のコンクールで指揮を取ることに決まった。 彼女は生真面目で、本当に「良い先生」だった。 とにかくルールで部活を縛

          僕は君を絶対に許さない

          居場所がない。

          どこにも居場所がない感覚のこと。 自分だけアクリル板一枚隔てられている気がする。 うまく立ち回れているだろうか。 ノリに乗れているのだろうか。 浮いていないだろうか。 小さな頃からそんなことばかり気にして、 怯えながら生きてきた。 集団の中心にいるのが怖い。 ここにいていいのかなという存在不安が絶えず身体を貫く。 根無草である自分が寂しい。 でも。 寂しくて寂しくて仕方ない癖に、根を張らねばならない状況がいざやってくると、どうしようもなく息苦しくなるのである。 大学の時の

          居場所がない。

          高校生カッコジョシ

          私は自分のことを本物の女子ではなくジョシモドキのような何かであると思っている。 物心ついた時から太っていた。 温かい家庭に生まれ、両親から十分な愛情を与えられて育った私は食べることが大好きだった。 私の爽快な食べっぷりを見て、両親は非常に喜んだ。 幼心ながら、皆美味しそうに食べる自分を見たいのだと思った。 いつのまにかほっぺたは他の子よりもふくふくとし、お腹は他の子よりもぽっこりとつきだし、手足は他の子よりも幾分か太くがっしりとした。 初めて自分のヒマン体型を恥じたの

          高校生カッコジョシ

          太っていても、良いんだよ

          デブは古来より日本社会において、デブだからという理由で馬鹿にされてきた。 どんなに勉強ができても、頭の良いデブ どんなに運動ができても、動けるデブ 何をしても、デブだからという理由で、デブではない人たちに一段上から見下ろされるのだ。 昨年4月、私は生来最強のデブだった。 150cm60キロ。 この数値をみて「そんなの序の口だ、デブではない」と怒る人もいるかもしれない。 しかし私にとってこの数値は自分をデブだと思うのに十分値した。 60キロもあると背中にはこんもり脂

          太っていても、良いんだよ

          かわいいコンプレックス

          マッチングアプリが大好きだ。pairsに始まり、with、mimiなど様々なアプリに手を出し続け、最終的にはTinderに落ち着いた。実際に会い、食事した男は100人を優に超える。まさに「暇な女子大生」だった。 マッチングアプリは若い女の子にとって超売り手市場。アプリを起動してイケメンを右にスワイプするだけでどんどんメッセージが送られてくる。少しでも「いやだな」と感じたらマッチ解除のボタンを押して画面から削除してしまえば良い。私達若い女の子はちょっと盛れた自撮りをアイコンに

          かわいいコンプレックス