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ゴミ箱をつくる

先日、iichiとcreemaに護美箱(ごみばこ)を出品したら、これまでで最速(出品後、1時間)で売り切れました。…といっても2個ですが。(^^;

どんな物かというと、

材種は地元産の栗です。製材所で安く売って頂きました。黒い部分はウォールナット。
隣り合った板でも木目が繋がるように配置しています。

こんな感じの小さな箱です。

仕事しながらつまんだお菓子の包み紙だったり、消しかすなどを手元で片づける箱というコンセプトです。

また、変わった物を…と言われそうですね。

実際、自分で作業している時に作業台に上にお菓子のごみが散らかったりして、「見苦しいなぁ」と思う事が多々ありました。

普通にゴミ箱に捨てれば良いんですけど、
「机の上に小さなごみ箱があったら、良いよなぁ…」
と思ったんです。

…で、作ってみました。

ゴミがあったら…
こんな風に捨てる。
蓋しておしまい

3個作って、1個失敗したので2個出品したところ、あおぞら木工舎史上、最速で売り切れました。(ありがとうございます。_o_ 来週位に再販の予定。)

「こんなもん、売れるんかいなぁ…」な商品ですが、何となく、行けそうな気はしてたんですけどね。

冒頭の画像とどういう関係が有るのかと言われそうですが、この作品は図面を書かずに感覚で作りました。

先の画像は、現在、試作中のガラス戸跳ね上げ式の箱(ショーケースみたいな)の図面です。

一個の箱に図面が5枚(実際には更にプラス1枚で6枚)が必要というのも随分な気もしますが、

細かい部分の材料の取り合いが、かなり微妙だし、
高い材料を無駄にしたくないし、
長い時間をかけて加工した材料が、ほんの一つの勘違いでオシャカ(不良品になる事)になって、やさぐれたくないし、

それよりなにより、鬱っぽくて弱った頭では、図面無しに入り組んだ作品は作れそうもないという…

な事情があったりします。

ただ、図面通りに加工するっていうのは間違いは少ないかも知れませんが、木との対話という意味で、物足りなさがあります。

以前は、割と複雑なものでも図面無しで作ってたんですが、今では無理です。

…で、久しぶりに図面無しで作ってみたら、やっぱりその方が楽しいし全体のバランスも良くなったんじゃないか、

というお話でした。


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