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子どもの読書は自由であってほしい

好きなものを好きと言うのは、簡単なようで難しい。

親や先生、友達の目を気にしながらセーブしている。
好きだけど「好きじゃない」ことにしている。
そんな子が多くいるのではないだろうか。

図書館で働いていると「◯歳の子にはどの本が良いですか」という質問をよく受ける。

司書であるからには、本の対象年齢や内容、読む子の好みに合わせ紹介する。

けれど本音を言うと、本人が読みたいと思えるものを読んでほしい。
もしくは、両親が「楽しい」「面白い」と思った本を選んでほしい。

なぜなら、本人の意志や興味を尊重するのが大切だと思うから。
また、親の興味や好みに子どもは敏感だから。

正解なんてないのだから、ぜひ本棚をみて、本を手にとって、選んでほしい。

読書は自由な世界

私は児童書や絵本の「対象年齢」という考え方が好きではない。

絵本は幼児だけでなく、小学生高学年が読んでも良いし、中高生が読んでも良い。大人向けの絵本も出ているくらいなのだから、幼児でない子が読んでも恥ずかしいことではない。

絵本を好んで読む子に対して
「それは小さい子が読む本だよ」
「もうお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから本を読みなさい」
そう声をかける親や先生がいる。

教育や成長の面で気になることはわかる。ただ、本人の気持ちを尊重できていない言葉だと言うことに、気づいてほしい。

「年相応のもの」それを押し付けるのは、エゴではないのか。
立ち止まって考えてみてほしい。

子どもにとって、親や先生の言葉は重いもの。
学校司書である私も、かける言葉はよく吟味してから声にしている。

読書は夢や想像を膨らませ、知識と教養を得られるもの。
そして、体験しえないことを疑似体験できるもの。

子どもの読書は自由であってほしい。
そう心から想っている。



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