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【博打に身を堕とす根性ありますか】 大学を中退。 右翼に勧誘され、別の街へ逃げる。 3…

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【博打に身を堕とす根性ありますか】 大学を中退。 右翼に勧誘され、別の街へ逃げる。 3年間のパチプロ生活を経て、心改めサラリーマンへ。 12年務めた会社を社長と喧嘩し退社。 そして現在... 「instagram」aoyamaq_jokers

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【0話】このnoteの説明【前談】

20話まで書き進んでしまい今更ですがこのnoteの説明をさせて頂きます。 少し普通じゃない家庭に生まれ、少し普通じゃない人生を歩んだ、36歳アラフォーの転落人生を描いた物語です。 話に出てくる一人称の「俺」は架空の人物であり、イニシャル表記されている「街の名前」や、「人の名前」、「団体名」に関しては実在するものとは一切関係ありません。 書き手である「実際の僕」は、麻雀はそこそこ、ポーカーは素人のギャンブル好きのアラフォーの一般市民です。 フッ軽だけが取り柄の人間なので

    • 【46話】闇スロ②【人間廃業】

      済んだバカラの話は終わりにして、少し前に共通の友人の出店祝いとして、ポーカー専業の先輩と一緒に東京のアミューズに遊びに行ってきた。 折角の遠征という事で、パチスロでも遊びに行こうかと、夜20時くらいに六本木のホテルを出発し、コロナ過の繁華街へGoToチケットをタク代に意気揚々と出発した。 以前遊びに行ってアテのあった闇スロは少し前にガサが入ったとの事で、新宿を根城に活動する友人へ、「どこかスロットで軽く暇つぶせる所を紹介して欲しい」と電話を入れると、事務所が近いから案内し

      • 【45話】人狼は誰だ【人間廃業】

        ~前回の続き~ イカサマ騒動があった朝から、リアル人狼ゲームが始まった。 アングラ界隈ではこの話題は当然のように一瞬で知れ渡り、このハウスと親交があった他の街のハウスにまでガサが入った。 この場合のガサ入れは当然警察のそれではなく、武力を持った団体だ。 僕達がバカラで大負けしていたのは界隈では有名な話だったので、ある意味、僕達は負けていて良かったのかもしれない。 もし、この半年間で1万円でも勝ちきっていたら、僕達も人狼の候補に挙がっていたのかもしれない。 当然なが

        • 【44話】ある早朝の電話【人間廃業】

          ~前回の続き~ バカラの大負けを食らった後、大きく減らしてしまった命よりも大事な僕のお金を戻すのに、それなりに真面目に本業を稼働し、同時期にアングラカジノハウスに対して警察の目が光ってそうという情報もあった為、そのような場所への出入りは控え、コロナとは関係無く無気力活動自粛状態だった。 面白可笑しく回りに話すような話でも無いので、 「バカラでクソスベったわー!笑」 くらいのノリで愚痴る程度に留め、 仲の良いポーカーコミュニティの仲間達と、オンラインゲームに没頭しなが

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        【0話】このnoteの説明【前談】

          【43話】あれから半年【人間廃業】

          改めて、この話はフィクションです。 実際の登場人物や団体等は現実ものと一切関係ありません。 ご無沙汰してます 所要で漫画喫茶に数年ぶりに入り、一時間程時間を潰さなければならないので、読みたい漫画もなく、ちょっと一筆。 身近な人間も見てくれいているので、書いて良い内容かの判断が難しく、話を止めてしまってましたが、どうせフィクションなのでその必要も無いと思い、ちょこちょこ続きを書こうと思います。 前回の話が7月28日の投稿で、その頃まで半月ほど、僕は仲間数人とバカラを数日に

          【43話】あれから半年【人間廃業】

          【42話】東天紅麻雀【人間廃業】

          -続き- 仕事を辞めた頃、よくやっていたのは三人麻雀。 ここいらの三人麻雀は「東天紅ルール」と言われる、点棒を使わない一局清算の麻雀だ。 ルールは場所によって様々だが、基本的に俺が覚えた環境は、通称「イチキューアカ」と呼ばれるもので、奇数牌の1.3.5.7.9に全て赤が2枚ずつ入っている。 もしくは「事務所ルール」と言われる、赤牌が1枚も入っていないが、3.5.7は全てドラ(赤)と同じ扱いになるというものだ。某不良事務所で行われていたのが語源となっている。 2233

          【42話】東天紅麻雀【人間廃業】

          【41話】退社【人間廃業】

          -前回の続き- 12年を務めた会社にも限界が来ていた。 従業員数60人程度の中小企業とはいえ、ナンバー3まで昇進はさせて貰っていたが、給料は数年頭打ち、現場の店長に毛が生えた程度。 進言した販促施策はことごとくナンバー2の専務により潰され、同業他社に先行されては追う展開ばかり。 逆に反対したプロジェクトはボスの強制執行により失敗。 現場からの会社に対する不満を一身に受け、新規事業は無経験の俺が勉強しながら最前線で実行しなければならない。 何より、ボスが若干躁鬱(失

          【41話】退社【人間廃業】

          【40話】ガサ入れ【まだ人間?】

          -前回の続き- 去年の秋、家にガサが入った。 これだけギャンブルの記事を書いてきたが、ガサはギャンブルとは全く関係の無いものだった。 仕事も休みで家でゆっくりしていた13時頃、家のチャイムが鳴った。 宅急便も頼んだ記憶が無かったので、NHKとかだと面倒だなと思い居留守を決め込んでいると、何度もチャイムを鳴らされ、しまいにはドアをガンガンされ、温厚が取り柄の俺も流石にイラっときた。 昔ちょっとしたトラブルがあった時に買った護身用のマチェットを片手にドアを思いっきり相手

          【40話】ガサ入れ【まだ人間?】

          【39話】ノミ屋【まだ人間?】

          -前回の続き- ノミ屋は古来からある公営レース博打の胴元で、地元のA市には当時サテライトという、いわゆる舟券やらなんやらを購入できる施設が無かったので、一般的には不良のシノギとして根付いていた。 俺が子供の頃にはLINEはおろか、スマホなんてものは勿論無かったので、主にノミ屋の受付は電話で行っていたもんだから、買った買ってないのトラブルも沢山あったらしい。 ルールとしては大体こんな感じ ①買い目の受付は電投締め切りの10分前まで ②払い戻しの上限は200~300万円ま

          【39話】ノミ屋【まだ人間?】

          【38話】オンラインポーカー【まだ人間?】

          -前回の続き- オンラインの世界でも毎日ポーカーで莫大なテラ銭が上がっている。 自分が過去に大きく関わった事があるのは2ヵ所のクラブで、どちらも関東発祥のクラブ。北海道勢数十人のプレイヤーと関東の胴元を繋げる「エージェント」という立場で参加していた。 自分でアカウントを勿論持っていたので、プレイする事もできたのだが、どうもオンラインは性に合わなく、ライブで知り合い相手にプレイするのはまったくティルトしないのだが、どうもオンラインだとダメなようで雑になってしまう傾向がある

          【38話】オンラインポーカー【まだ人間?】

          【37話】スポーツ賭博②【まだ人間?】

          -前回の続き- 意気揚々とちょっとしたスポーツ賭博の攻略法なんてのを語ろうと思ったけど、なんだか最近ありがたい事に付き合いのある身内もたくさん見てくれていて、何処に迷惑をかける事になるかわからないので、書くのをやめる。 一個だけ言えるのは、ベットするチームが決まっている人は、ハンデの取り扱いに気を付けた方が良い。 例えば熱狂的な阪神ファンの人が居て、F〇CK巨人の精神で巨人戦の時だけは阪神に勝負ベットをしてテレビに噛り付く人が居たとする。 その傾向がわかると、悪い胴元

          【37話】スポーツ賭博②【まだ人間?】

          【36話】スポーツ賭博①【まだ人間?】

          -前回の続き- ダルビッシュの弟が逮捕されたりと、世間的にも多少認知のある違法遊戯である「スポーツ賭博」 基本的にはベット(賭け)を受け付けてくれる人間がどこかに居て、ベットしたい旨を伝えて双方に信用があれば、胴元にあたる人間が試合開始の前にハンディキャップを送ってくる。 締め切り〇〇時〇〇分 ------------------------------- ソフトバンク<0.5> オリックス イメージとしてはこんな感じだ。 この場合、上に書いてあるチームがホームとな

          【36話】スポーツ賭博①【まだ人間?】

          【35話】ぶっとびカード②【まだ人間?】

          最近身の回りが忙しい... こんな生活をしている以上、せめて人とはちゃんと関わってたいと思うので、先輩の盆には顔を出したいし、後輩とは飲みに行きたい。 尊敬するD先輩にも、「フッ軽でいないとだめよ」と言われているので、なるべくお誘いには喜んで行きたいと思っている。 もう2年以上前になるだろうか、 とある盆に参加させて貰っている時にテレビでナイター中継のプロ野球がライブで流れていた。 いつも通り身内でワイワイとホールデムを楽しんでいる中、ディーラー席の正面にあるテレビ

          【35話】ぶっとびカード②【まだ人間?】

          【34話】仮想通貨②【まだ人間?】

          -前回の続き- Tさんからの電話で詳しく話を聞いた。 この先輩は信用できる人だ。 話を要約するとこんな感じ ICOという新規公開予定の仮想通貨を購入できるらしく、これは通常日本国籍の人間は買う事ができないらしい。 話が来たのは某繁華街の俺でも知っている有名なホスト兼オーナーで情報の筋としてはしっかりしている 購入して予定通り上場すれば少なくても5倍、良ければ100倍近い高騰を期待でき、しかも同じパターンの過去例で確かに同様の値上げが発生している事が確認できている。

          【34話】仮想通貨②【まだ人間?】

          【33話】仮想通貨①【まだ人間?】

          -前回の続き- 「〇ちゃん、仮想通貨って買ってる?」 地元の友達から電話が来た。 大体こういう「しばらく連絡を取ってなかった地元の友達から電話が来る」というパターンは、アムウェイみたいなマルチ詐欺やら、得体のしれないローンでの高額商品の販売やらでウンザリする話が出てくるのだが、この電話の主はそういう奴では無かった。 もちろん不勉強な俺は仮想通貨なんてよくわからないし「ビットコイン」って単語を何回か耳にしたか、仕事中にYahooニュースで見たくらいのレベルだ。 ちょっ

          【33話】仮想通貨①【まだ人間?】

          【32話】ぶっとびカード【まだ人間?】

          -前回の続き- アングラとは言え有象無象の新規客を常に集めているわけではなく、殆ど友達といえる関係同士でギャンブルを続けている。 そうすると自然と勝ち組と負け組が分かれてくるわけで、それぞれが自分の胴を持っていても、お金は綺麗に全体的には回らない。 みんな生きているだけで金はかかるし、 俺のように外で(サラリーマンの給料で)お金を稼いでくる人なんで極少数。 全体のバンクロールの総量は徐々に減っていくのが世の常だ。 クレジットカードも持てない社会不適合者(という言い

          【32話】ぶっとびカード【まだ人間?】