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【42話】東天紅麻雀【人間廃業】

-続き-

仕事を辞めた頃、よくやっていたのは三人麻雀。

ここいらの三人麻雀は「東天紅ルール」と言われる、点棒を使わない一局清算の麻雀だ。

ルールは場所によって様々だが、基本的に俺が覚えた環境は、通称「イチキューアカ」と呼ばれるもので、奇数牌の1.3.5.7.9に全て赤が2枚ずつ入っている。

もしくは「事務所ルール」と言われる、赤牌が1枚も入っていないが、3.5.7は全てドラ(赤)と同じ扱いになるというものだ。某不良事務所で行われていたのが語源となっている。


2233赤44s2245赤678p  ツモ3p ドラ8p


例えばこんな基本的なタンピン系の手をリーチをかけて自摸った場合の数え方は以下の通りとなる。

(1点)〇本場(本場の数が点数となる、今回は1本場とする)
(2点)ブンブン(必ず和了した場合は2付く)
(4点)リーチ
(2点)ツモ
(4点)タンヤオ(喰い下がり2点)
(2点)ピンフ
(4点)一盃口(喰い下がり2点)
(1点)表ドラ
(8点)赤牌の分

合計28点+裏ドラ+抜きドラ(5mと北が抜きドラとなる)



局が終盤になると奇数赤牌のスライドや入れ替わりでどんどん点数が上がっていく。

これを1点いくらでやるのかというのがレートとなる。

ちなみに俺が最初にやったのは150円、環境によっては1.3.7.9に赤牌の準備が無い雀荘の方が多いので、その場合は5を全て4点にして200円にする等してバランスを取っていた。


友人Tがやっていた最高レートは500円、メンツは相当甘いらしいが、軽く100万負けもあり得るレートなので、とても行きたいとは思えない。

友人BがK町でやってたレートはなんと5000円、平凡な手でもツモで15万から20万オールというイカれた世界だ。

一局清算の3人麻雀は思考があまり深く掘り下がらないので、単純なアガリゲームになりやすい。(何より放銃してもツモられるのと失点(出費?)は変わらないので単純に押しやすくなる)

4人麻雀が好きな人も、豪華な配牌や連荘も多いのでワリとハマる人も多い。


ただ気を付けて欲しいのは


100円の4麻と100円の3麻ではレート感覚にかなり開きがある。ノーストレスで100円の4麻フリーに通っている人も、初めましてで100円の東天紅に挑戦する場合、10万は最低でも財布に入れておこう。


あともう一つ


サンマはかなりコンビゲーなので、いつも固定メンツの2名が居る場合は、ちゃんとした信頼関係の上で勝負をする事をオススメする。


慣れている人間がコンビで2名同卓した場合、通常3麻も4人で抜け番を1人入れて行うのだが、4人対戦でも圧倒的な勝率を誇り、抜け番無しの3人対戦ならまずコンビではない人間が勝ち切る事は不可能だろう。


-続く-

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