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粉雪の始発電車を一人待つ

なかなか思うように進まない。昨日行った映画の感想を書こうと思ったら、11月のベストになってしまった。読書の感想も一つあるのだった。

そうだ、今聞いているのは、Spotifyで過去にまとめたプレイリスト。ジャズばかりですが。今日はこれを作業用BGMとして。

「うたの日」で「セトリ」が「セットリスト」の略だと知って、この辺も世代間ギャップを感じてしまう。「プレイリスト」だとわかるんですけど。

昨日は図書館に行って返却本三冊(町田の図書館は久しぶりだったので)、二冊借りて、また、読む本を増やしてしまった。今年はもう図書館で借りても読めないよな。全部読まずに返さなければいけない本が出てくる。

そんな中で、高橋源一郎『ぼくらの戦争なんだぜ』を読み始める。興味があったのはかなり以前のことで、図書館の予約本だったからかなり過ぎてから手にしたのでした。新刊本はそういうことになります。最近は新刊本もめったに読まないのだが、予約した本がぼちぼち来るようになった。

最初に小学校の国語の授業の教科書の思い出が出ています。あまり覚えてないけど「シロ」とかの犬の話のような気がする。「しろ、しろ、こい、こい。」とか。検索でヒットした。凄い時代だ。昭和31年は、まだ生まれてません。

国語と言えば田中克彦『こくごと国家』を読み終えたばかりでした。学校教育の国語は、母語を母国語を矯正するためのものだとか。母語は、子供が母親から自然と覚えることばです。そして、それは方言の場合もあれば国語とは別の言語でもあるかもしれない。アイヌ語とかそうです。国語とは言わない。外国語とも違う。ではなんなのか?方言の一種とされているのか?琉球語(沖縄語)はそうでした。アイヌはまた違うようなのですが。

沖縄では方言を使うと罰札があって、子供はそれをずっと付けていなければならない。外せるのは、他の方言を使った生徒を密告するとか。相互監視システムだった。そのようなことは日本が最初ではなく、フランスで行われていたとか。

フランスは日本のように島国でないから、いろいろな言語が入り乱れていた。ヨーロッパは、そのためにラテン語という書き言葉が知識層の万人の世界言語としてあったのです。それは書き言葉で、話し言葉は各地域の方言みたいなもの。母語ですね。キリスト教世界はラテン語が中央集権的にあったのですが、プロテスタントや教会より国の力が強くなると国語が民族をまとめる力となる。ラテン語の一つの方言にしか過ぎなかったフランス語はパリ中心に話されていた言語です。

それでフランス国はフランス語を共通言語として定めた。それで出来たのがアカデミー・フランセーズという教育機関だった。そこからフランス哲学やあらゆる教育がなされていくのです。長くなりそうなので、ここまで。国語というとそういう教育で母国語を習わせる場所なのでした。

短歌をやっていると文語が出てきます。それも本来死語となったものをわざわざ短歌で取り入れるのは、権威としてなんですね。だから「奴隷のことば」とか言われる。「奴隷」は大げさだけど、「支配者のことば」であったのは事実のようです。それが天皇制と和歌の関係だった。

そういう短歌本を読むのが多くなってきた。

映画は、『愛する人に伝える言葉』と『アフター・ヤン』。『アフター・ヤン』を目当てに観に行ったのですが、ポイントがたまりまして、もう一本観ることにしたのです。映画館での会員制度は、よく行く映画館では当然ですね。以前は会員ばかりでしたけど最近は川崎のアートセンターだけ。ここはお勧めの映画館です。シニア料金と会員も変わらないので、他は年会費があるので。

感想はあとで、今日中に。

やることがいっぱいある。そうだ、noteにお金を振り込んでくれた人がいて、振込先銀行を指定しろというメールが来ていた。そんなこと全く考えてなかったのに嬉しくなります。100円でしたけど。これにかこつけて今日から有料にします!というのは嘘です。有料にすると読者に合わせた記事にしないといけないのでかえってマイナス要因になるような。それでなくとも気を使って書いているのに(これも嘘か?)。

今朝の俳句は、失恋の思い出でした。別れ話をするとき、女性は男性から暴力を受けないようにファミレスでするというTwitterを読んだもので。そういえば失恋はファミレスだったと思い出したのです。その前に飲み屋に行ったのだけど話が終わらなかったんだ。思いだすだけでも泣けてくる。

そうだ。『愛する人に伝える言葉』も死別の話で号泣映画でした。その中に演劇学校での授業風景があるのですが、別離のシーンを演じる生徒の演技が上手すぎてそれだけで号泣してしまいました。実際に別れのシーンは、けっこう演劇的であとから冷静に考えると臭い芝居だったとおもったりするのですが、もしかしたら演劇のほうがよりリアルなんではないかと思ったりして。映画の役者とか本当に上手いですよね。何度、安藤サクラには泣かされたことか。


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