ao to iu_(あおという・色カタチ)

●次回:1/下旬 モノ・ジ・トリ(instagramにてゆるっとライブペイント。楽しく…

ao to iu_(あおという・色カタチ)

●次回:1/下旬 モノ・ジ・トリ(instagramにてゆるっとライブペイント。楽しく絵を描く実験企画。👉 #aotoiu_monoditri ) ●そっと寄り添う絵の楽しみ方を探す。必要な人へ届いて続くように、小さなコンパスとして、面白がりながら見てもらえると嬉しいです。

最近の記事

  • 固定された記事

いま絵を描ける嬉しさ。(2022年始によせて)

*** 寒い朝が、陽が差しこむ窓でほっとする。 からだはあまりよく無い。 やっとこ毎日歩いています。 だれと比較するわけでも無い。 毎日、動かし続ける日常。 これの何と儚いことか。 細くガラスを寄って束ねた糸だ。 そんなにきらびやかなものじゃない。 きらっ、てくらい。 表目にゆくために裏目にいったり。 時々凍えたり、暖をとったり。 この生活に慣れてきて、浮かびあがるくらいはできるようになってきた。前にできていたことを、羨ましく思いかえす。きれいな薄氷の上をあるくことが出

    • 息をするちいさな色たち(はじまりによせて)

      毎日のパンのような、季節の花のような、 ささやかなものをプレゼントしてみたいです。 わたしに、あなたに。 朝は来て 窓のひかりを汲んで 音をまいて そばにいて 瞬きをする 色や形のなかから 流れるものは わたしに「息をしていい」って 肩をゆする そのあたりにある、 些細でかわいく雄弁な心配たち わたしたちは、それぞれの場所で 浮き浮きと揺れながら 今日と明日をくらしていきます。 なかなか帰れないときは、 いつでも、ここへ寄ってください。 快適な温度で あなたしか

      • 「それでも私は諦めない (Only the Devil Lives Without Hope)」希望があれば、歩いていける。一緒に言ってみて。ウズベキスタン女性、ディーリャのお兄さんの、モニタ越しに見る眼にやどるものが、それのよう。不確かなものの中で、わたしたち、生きている。

        • mono di tri ( モノ・ジ・トリ ) 10回目によせて

          mono di tri ( モノ・ジ・トリ )とは、ao to iu_ ( あおという )がゆるく楽しく絵を描く実験企画です。これが10月で、10回目を迎えました。ありがとうございます。すこし長いですが、ここへ書いておきます。 *** 絵を描く。ひとりでも描くのも楽しい。ただ、この実験では、自分自身以外の何かの影響をうけながら、絵を描く。今まででいうと、その場にある、こうばしいコーヒーの香りをかぎながら。ウクレレの演奏を聴きながら、心地よい歌声を染みこませながら、思う

        • 固定された記事

        いま絵を描ける嬉しさ。(2022年始によせて)

          「 ママと暮らしたい (Muhi-Generally Temporary) イスラエル/ドイツ 2017 制作)」

          胸が痛くなった。難病のために、生まれてまもなく、彼が入院しているのは、戦争の境目、相手側の国。ちいさな主人公ムヒだけが、ひどく笑顔で、いちばん大人で、懸命なように見えた。3年前、コロナ禍以前のドキュメンタリーだった。現在10歳くらいなのだろうか。今、状況が変わっているのか分からないけれど、彼にはきっと生きていてほしい。どうかひと筋の光を携えて、人間の大人へ向かってほしいと、願ってしまう。 ao to iu_ ( あおという / 色カタチ/ ことばも ) instagram

          「 ママと暮らしたい (Muhi-Generally Temporary) イスラエル/ドイツ 2017 制作)」

          「82年生まれ、キム・ジヨン」

          「82年生まれ、キム・ジヨン(著 チョ・ナムジュ, 訳 斎藤真理子)」これは小説だが、刺激的なホラー映画のようだった。所感を書いてみる。 わたしが知る限り、過去では当たり前だと思っていたような、背すじが寒くなるほど、ささいで強烈な違和感が綴られる。自分も知らない過去のトラウマをこじ開けられるような苦痛にも似た力を感じた。ただ、時おり登場する主人公を力づける登場人物たちに、サイダーのような清涼さを覚えた。それで多少癒された。そして、この小説はハッピーエンドでは無い。本を閉じた時

          「82年生まれ、キム・ジヨン」

          夏から秋へ肩をゆすられたので、少しだけそのほうを見た

          夏から秋へ変わっていくような気配たち。ああよかった、酷い暑さがやわらいで季節が変わる。そう思ったけれど、それでもこの状況は、とつぜん明瞭にはなっていかないようだ。 一歩ずつ歩くとはどういうことだろう。つなぎ目がとても大事で、グラデーションしていくにはどんな色になるのか、とてもとても考える必要があった。この足で、心なのだから、手の届くものは限られている。 冬を越えたらなのか、春なのか、また夏が来てしまうのか。この状況が明けたら、どうして会いに行こう。どんな顔で声をかけよ

          夏から秋へ肩をゆすられたので、少しだけそのほうを見た

          赤い花とその他の花

          ・ その人ならではが本当に好ましいと思った話。 ・ ある梅雨の終わり際、赤い花を飾りたいなと思って探していた。何となく、これから来る日差しにキックオフするような、意思が強そうな赤で元気を出そうと思ったからだ。無ければ無いでよいのだけど。のぞいた店頭の冷たそうなケースには、赤いバラの種類だろう赤が見えた。数は買えないので少し後ろめたく思いながら、1本買う。いまの時期は暑いから長持ちしないのが寂しいですけど、楽しんでください、と言って花屋さんがサービスで足し選んでくださった花

          波の音が好きです。海も好きですが、湖畔の音。これが好きです。チャプリチャプリと波打つ音。潮だまりや入り江の、浅瀬の音。遠い沖を思うとほどよい怖さを感じ、同時に落ち着く部屋のような快適さがあります。初夏頃に十和田湖に行って、たおやかな存在感に心を奪われつつ歩いた水際が印象的でした。

          波の音が好きです。海も好きですが、湖畔の音。これが好きです。チャプリチャプリと波打つ音。潮だまりや入り江の、浅瀬の音。遠い沖を思うとほどよい怖さを感じ、同時に落ち着く部屋のような快適さがあります。初夏頃に十和田湖に行って、たおやかな存在感に心を奪われつつ歩いた水際が印象的でした。

          「mono di tri (モノ・ジ・トリ)とは:ao to iu_がゆるく絵を描く楽しい実験企画です」

          「mono di tri (モノ・ジ・トリ)とは:ao to iu_がゆるく絵を描く楽しい実験企画です」 今年に入ってから、ライブペイント企画を「mono di tri (モノ・ジ・トリ)」と呼んで、自分なりに取り組んでいる。私にとっての初めてのライブペイント(※)参加がある意味カルチャーショックだったため、何かその時出会った方たちも含めて、ワクワクにふれた感じがしていた。本当にその時間が素晴らしかった。 ※興味のある方は、ライブペイントは楽しかった事について(“12/7音

          「mono di tri (モノ・ジ・トリ)とは:ao to iu_がゆるく絵を描く楽しい実験企画です」

          皿洗いのおとも

          「北極圏でラクダとくらす」賛否があると思うけれども、ある1つの家族のくらし。何か、しんとくる。窓枠から覗くラクダの大きなこと。

          「北極圏でラクダとくらす」賛否があると思うけれども、ある1つの家族のくらし。何か、しんとくる。窓枠から覗くラクダの大きなこと。

          目の覚めてときに(年始によせて)

          あけても星夜 熱さを装うこと 静かさを装うこと 笑われ装うこと どちらからの 眺めがよくても 本当を装うことも あなたが一瞬でも 長く笑っていられたら 楽に安らぐことができたら 迷って巡るのなら ちいさく足を踏みだすなら その価値があると思う いつでもそばにありたいし いつでも手放したくありたい どこを切りとっても 手のひらサイズの シリアスな気持ちばかり 確かなことばかり しっかり空気を掻くばかり そして ためらいながら 一瞬に気づく 息をして 息を

          目の覚めてときに(年始によせて)

          ライブペイントは楽しかったことについて(“12/7音と色の作用点”)

          楽しみだった。12/7川越の<クラフトとギャラリー kalafta(カラフタ)>さんで行われた、音楽イベント「音と光の作用点(さようてん)」。ライブペイントをするために出演させて頂きました。きっかけは、今年早春の展示で行なっていた、「来場者の皆さまに1色ずつ絵具を選んでいただき、その色とインスピレーションをもとに、少しずつキャンバスに絵を描き進め、会期中に完成させる」という実験「ao to iu_ に色をください」という企画を会場の店主が覚えていてくださってオファーをいた

          ライブペイントは楽しかったことについて(“12/7音と色の作用点”)

          ライブペイントを行う楽しみについて( "12/7音と色の作用点" )

          今度の土曜日、川越の音楽ライブにライブペイントで参加させて頂くことになりました。だれが楽しみにしているかというと、何より自分自身が未知なことにワクワクを覚えています。先日リハーサルも行わせて頂き、(自分も)楽しめる確認をして参りました。内容としては、miyamo さん(ウクレレ弾きがたり)、古澤ひかりさん(歌とギター)、宮坂洋生さん(コントラバス)の生演奏をその場で聴きながら、その音を受けて、キャンバス上に描き進めていきます。 ・ インスピレーションを得て、色カタチが

          ライブペイントを行う楽しみについて( "12/7音と色の作用点" )

          搬入によせて、わたしなりの大熊猫展2 (10/4~) の楽しみ方

            ●はじめに● わたしはあまり器用ではなくて、どなたの、どんな時の心にフィットするのか、私にはわかりませんが、一瞬信じているものがあるので、ここに書いています。 ●ao to iu_ も参加します● ao to iu_ (あおという) という屋号で 参加させていただいております。 今回の出展作品は下記です。 額装済 A4原画2点(アクリル画)、 額装済 B5原画4点(アクリル・ボールペン画)、 紙コースターサイズ「ひと窓(まど)」 木製スタンド付10点(アクリル画)

          搬入によせて、わたしなりの大熊猫展2 (10/4~) の楽しみ方