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赤い花とその他の花


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その人ならではが本当に好ましいと思った話。

ある梅雨の終わり際、赤い花を飾りたいなと思って探していた。何となく、これから来る日差しにキックオフするような、意思が強そうな赤で元気を出そうと思ったからだ。無ければ無いでよいのだけど。のぞいた店頭の冷たそうなケースには、赤いバラの種類だろう赤が見えた。数は買えないので少し後ろめたく思いながら、1本買う。いまの時期は暑いから長持ちしないのが寂しいですけど、楽しんでください、と言って花屋さんがサービスで足し選んでくださった花を見て、ハッとした。花の色みがなんともその人らしかった。店の事情があるのかもしれないが、何気ない選択のように見えた。それが実にその人らしかった。わたしは赤色の花だけのつもりで訪れたけど、彩りがふえて浮き浮きした。加えて、その気づかいがその人だからこそ、というものであったので、嬉しかった。

昨今の情勢で、リモートの難しさ、楽しさを学んでいるこの頃だが、コミュニケーションで人の心を動かすって大変なこと。一定のルールも必要な時もあると思うが、その人らしいかどうか、が大切なのだろう。梅雨時期のように重かった足取りも軽くさせるってすごいことだ。花の包みを見ながらそんなことを思った。


ao to iu_(あお と いう)
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