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古本屋さんにて。

久し振りの尾道へ到着。先ずは「おふくろの店」で巻寿司3本とおはぎ2パック購入。 尾道市役所パーキングへ駐車し屋上の展望台散策のち飲屋街歩き回り土日は昼間営業している古本屋さんへ向かう。 新年挨拶などしつつ近況報告 先客2名さんが本を手にして会計待ちの様子なので どうぞどうぞと番台?を離れる。 店内散策 探していた本は見つからなかったけれど 面白そうなのがいくつもあって困る。 どうしても棚に戻せなかった4冊を手にして これを下さいと会計済ませる。 本を受け取りながらの四方山

    • すこしだけつよくなる

      大好きなカレー屋さんのチキンカレーが食べたくなり自転車漕ぐこと40分。 「お好きな席へどうぞ」 少し高い声の黒丸眼鏡の店主が進めてくれた 入り口入ってすぐの壁際に腰掛ける 先客は奥のテーブルに男女一組のみ。 チキンカレーセット。(辛さ)中間で。…飲み物はホットコーヒーお願いします。 鞄から読みかけの文庫本をテーブルの上に置いてページを開く。 「…でもわたしが気になるのはカラスに気づいたのがほんの偶然からだった、という部分だ。 私はほかにもいろんなことを見のがしてきた

      • 案内板

        山陰のどかな温泉街へ日帰り旅行 ひと風呂浴びる前に辺りを散策する。 夏の日差しが痛い程左頬をさす 坂道を上がった所にある駐車場がある。 通り過ぎた後 ん? 引き返して案内板の前に立つ 「違反駐車は出られなくなります」 …○✖️万円頂きます というのは見かけた事あるけれど …出られなくなります ? 違反駐車したら 出られなくなるって書いてあるということは 物理的に出られなくなるのか 雰囲気的に出られなくなるのか 精神的に出られなくなるのか どこかから誰かが見ていて

        • 徳山市立図書館

          天気の良い休日だから足を伸ばして 隣の県にある徳山市立図書館へ向かう 好きな作家さんを見つけては ページをめくってると チリと埃という文章のページから 白い埃がフワッと落ちる ん? …偶然 …だ。 読み終わり 写真のコーナーへ移り 赤瀬川原平さんの写真集 散歩の収穫のページをゆっくりめくる バーバー肌ざわりと題された一枚の写真 本藤理髪店という植木鉢から伸びた植物が入り口を隠す古風な散髪屋さんが写されたページに 7〜8センチの髪の毛が1本。 ん? また偶然

        古本屋さんにて。

          西瓜と玉葱

          スマホのメモにあった俳句 しあはせは 玉葱(たまねぎ) の芽のうすみどり  九代目入船亭扇橋 玉ねぎの前に扇橋さんがいると こんな素敵な俳句が生まれる しかし 同じ玉ねぎの前に私がいても オニオンスープは美味しいねぇとか 新玉葱を丸ごと蒸すとほっぺが落ちる …とか… 食い気ばかりで 何も生まれない。 ほかにも 例えばスイカを目の前にしたとしても 田舎の縁側浴衣に花火  虫籠のクワガタ越しに過ぎた夏 塩かけると甘くなる 嘘だ練乳にゃ叶わない ダメだこりゃ 味覚

          西瓜と玉葱

          幸せとは…

          好きな句がなんと手拭いになってる! 9代目入船亭扇橋 作。

          幸せとは…

          その日の運勢は誰の手に

          落語仲間が福山駅にて広島行きの電車を待ってると向かい側のホームに華麗な女性が長く白い脚を組んでベンチに腰掛けてる。 美しい花には誰もが惹かれる 思わず釘付けになり見惚れていたその時 小さな段差に蹴躓き思わず跪く 「痛っ…」 と同時に ドンっ! 突然空から鳩が彼のすぐそばに落ちてきた。 しばし痙攣ののちバツ悪そうにヨロヨロと歩き去る鳩 「…何だお前もチラ見してたのか」 広島駅に到着し食券機のある 立ち食い蕎麦で朝食がわりとする 細かいのがなかったので五千円札を入れる きつ

          その日の運勢は誰の手に

          晴耕雨読

          晴耕雨読に …あこがれる 晴れの日はさしたる用もないのに あちらこちらぶらぶらし 雨の日は家の中でダラダラ スマホをいじってる 本を読むのはたいてい風呂の中。 だから毎晩のぼせてる。 半身浴では決して痩せないことを我が身を持って証明し続ける。 今年になってからの半身浴記録と 映画館や美術館散歩 暇と退屈の倫理学 はなしの名人 池内紀 もじ笑う 石田千 雑誌アルテリ13号2/22発行 池澤夏樹×渡辺京二 対談 この世の喜びよ 井戸川射子  荒地の家族 佐藤厚志 

          晴耕雨読

          イリノイ遠景近景

          シカゴの南のイリノイ州シャンペン トウモロコシ畑近く。 市井の人々の会話に聞き耳を立てる 近所のドーナッツ屋には毎日午後1時から4時半まで必ずやってくる65〜80歳の男達がいて彼らの他愛もない話を知らん顔して聞き続ける。 鹿狩りに行くのに茶色の帽子を被っていくような人間がいる国が経済の国際競争に勝てるもんか… 警察は市民からの募金に手をつける…そんな国が… 吸ってる煙草に文句を言われ、 この店に毎日通ってきてドーナッツ二個ずつ食べてりゃたいがいの病気は追い払えるぜ!…

          イリノイ遠景近景

          漱石を売る

          尾道の古本屋さんで買った本。 漱石を売る/出久根達郎 古本屋店主の出久根達郎の日々を綴ったエッセイ集。ある日漱石の手紙(それも哀悼文)を入手する。内容が内容なので買う人もなく困ってるなんて話をしているとそれに乗っかる人あり。アイデアマンはいるもので。 あるイベントでその手紙が大きな役割を果たす事に。 しかし漱石の手紙をモノとしかみない客に 金はいらねぇ、帰ってくれ! 啖呵を飛ばす店主。 話を聞いた奥さんも店先に塩をまく。 店主とその奥さんの心意気に胸がすく。 し

          漱石を売る

          内田百閒

          呉の住宅街の隅の古民家。人が1人入れるくらいの扉が開いてる。のれんをくぐる。 いつも静かな古本屋甘茶書店さんで見つけた 内田百閒 ちくま日本文学 「長春香」 …解っても解らなくても、それが何のつながりになるかと云う様な事は、後日の詮議に譲るとして、ただ棒を嚥み込む様に覚えて来ればいい。解らないと思った事でも、覚えて見れば、解ってくる。覚えない前に解ろうとする料簡は生意気であると私は宣告した。 独逸語の教え子である長野初さんへの言葉。 ほかにも色んな短編が載ってるけれど

          内田百閒