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通知表ではなく、レターを贈る

おはようございます。
家の巨大なプールの片付けに追われるヒミツキチ森学園のあおです。一人で持てないぐらいです、どうなってんですか最近の自宅用プールは!?


さて、今日は「通知表ではなくレターを贈る」というお話です。


ボクは通知表について、抱えていた問いがいくつかありました。

それは次のようなことです。


・枠に分けられると、書くほうも消費的にしか文章が構成できないのではないか。

・1学期に1回これをもらう以上に普段からのフィードバックが多様であるべきではないのか。

・よく理解しないまま、もらって終わりにならないのか。


この3つでしょうか。

いろんな挑戦をしましたが、なかなかここは拭えない点でした。


ヒミツキチ森学園では、通知表は写真付きのレターでお渡しすることになりました。


まず1つめの問い、これは先生であるボク自身なのですが、枠に分けられると消費者的にしか文章が構成できないということです。

もうちょっと詳しく説明しますね。学習とか生活とか総合的な学習の時間という枠全体に分けて書かれることは、一見わかりやすいことかもしれません。

ただ書き手にとってはそうではないんですよね。

一人ひとり伝えたい文量も違うわけなのに、一律で同じぐらいの量で書かなくてはいけない。
となるとついつい、ボクらも分業制で書いてしまうのです。

この授業やったときに、「なるべくたくさんの子のエピソードを書いておこう」って視点になる。そうやって分業制で書かれた文章には、書き手の気持ちってのは載らないのです。

これ、ブログを毎日書いている自分の身からすると、気持ちが乗らない文章ほど相手に刺さらないものはありません。

枠の構成が自由であるレターなら、各自によって文量を変えられる!と思いました。


2つめの問いです。たった年に2、3回の通知表より、いろんな点でのフィードバックが大切じゃないか、についてです。

これまさにその通りで、年に数回もらったところで、大きなまとまりごとの儀式にはなっても、子どもの学びの役には立たないのです。即時的なフィードバックが必要だし、その学びを継続することが必要です。

うちの学園ではStoryparkというデジタルラーニングストーリーのアプリを使っています。


このラーニングストーリーは各自の学びについてのフィードバックを提供したり、先生の眼差しを提供します。

ただ、これでは点です。

この学びの足跡を線にするために、手紙で構成し直すのです。

レターという形で、点をつないでその子の成長がどう捉えられるかという線で構成し直しています。


最後に3つめのことです。

よく理解されないまま、もらって終わりにならないか。

です。


これを防ぐために3者で面談をしながら、お家の人にも子どもたちのもお話しします。また、子ども自身が頑張ったことを2学期からは親に伝えられるといいなぁと思いました。

現時点での成果と課題を共有して、次の学びにつなげていく、そんな時間にすることがで目標です。


そのために通知表はレターで贈るんです。

文字数については、一人2000字です。これ書き慣れていない人にとっては難しいことだと思いますが、ブロガーであるボクにとっては30分ほどで書けるものです。

また、その子のことをしっかりと理解しているので、「何書けばいいかなぁ」は生まれません。


明日から渡していけるのが楽しみです。

ヒミツキチ森学園、2学期もまもなくスタートです。

現場からは以上です!


今日のブログ!


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