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人生を変えたルーティン

ライオンさん協賛による募集企画
「日々の大切な習慣」

このお題を目にしたとき、わたしは書かなければと思いました。
伝えなければ。すべての「疲れている人々」に。

ここ最近、とにかく誰も彼もが疲れているという印象があります。学生も働き盛りも高齢者も大抵何かしらの理由で疲弊しています。
塾や課題、就活、仕事、子育て、介護、生活苦――――
心身共に疲弊している人のなんと多いことか。
明確な原因がある以上、完全な払拭は無理というもの。ですが、少しでもその疲労を、しんどさを軽減するのに役立つかもしれない。
そのことを(少なくともわたし自身は効果あったよという事実を)皆様にお伝えしたいのです。

【お伝えしたいルーティン】

まず簡潔に申し上げると、わたしが「人生変わったわ」と思っているルーティンとは 『頭皮マッサージ』 です。

今、「な~んだ」と思ったそこのアナタ、ちょっと待った!
確かにずっと以前から「いいですよ」とあちこちで言われているのにたいしたブームにもなっていない健康法の1つですよね。
だからこそ大事なことをお伝えしますので、しばしお付き合いを。

【ブームにならない理由】

思い返してみると、テレビなどで「頭皮マッサージ」のことを耳にしたのはもうずいぶん前のことです。それから何度も聞いたことがあるし、わたしは実際に一度試してみてすぐに挫折した経験があります。
理由は単純、時間がかかって面倒臭いから。
これに尽きます。
そのときは効果があるのか否か、そもそも半信半疑でしたしね。

しかもテレビなどで紹介されるときは大抵「朝やるのが効果的」と言われているんですけど、朝のクソ忙しい時間にそんなもん無理なんですよ。
それでなくても毎日疲れていて朝起きるのがつらいのに、続くわけがない。マッサージなんかしている暇があるなら1分でもいいから余分に寝ていたいんです。ほんの少しでもベッドから離れる時間を遅くしたい。
そう思っていませんか? わたしは完全にそのタイプです。
毎朝いくつも目覚ましのアラームをセットして、何度も鳴らさないと起きられませんでした。長年、起床から家を出るまでの時間は苦行でした。

一時期流行った「朝活」を続けているような人はともかく、
「とにかく朝は苦手」
「面倒臭いことが嫌い」
「毎日忙しいからセルフケアの時間なんて取れない」

そう思って過ごしている人の方が絶対に多いはず。
そんなタイプの人にこそ、ぜひ一度試して欲しいんです。
もしかしたら人生が変わるかもしれませんから。

【血流を促せ!】

言うまでもなく頭皮マッサージの目的は血流の促進です。
美容院や床屋さんで「頭皮が硬いですね」と言われたことはありませんか?
わたしは何度もあります。

仕事でパソコンを使用していたため、常に目を酷使していました。昔は残業も多く、同じ姿勢で何時間も作業するのが当たり前。しかもインドア派なので趣味も全部目が疲れることばっかり。映画やドラマ鑑賞、読書にゲーム、文章やイラストの創作。好きなことを楽しむためには寝る時間を削るしかないので、とにかく毎日が睡眠不足。当然、日々多忙で運動不足。ジムに通う暇もありません。そりゃあ肩も凝るってもんです。首も肩も常にガチガチ、腰もやばい。足もよく攣る。若いのにって言われながら、整体に駆け込んだりしていました。

ああ、あの頃のわたしに伝えたい。
「その凝り、多少なりとも頭皮マッサージを続ければ軽くできるよ」と。
すぐに信じるかどうかは分かりませんが。

・普段目を酷使している
・PC作業が多い
・長時間同じ姿勢でいることが多い
・座りっぱなしor立ちっぱなしの仕事
・睡眠時間が6時間以下
・朝が苦手で頭痛持ち
・眠りが浅い、寝起きが悪い

これらに1つでも当てはまる人は血流が悪くなりやすい状態と言えます。
3つ以上なら要注意。運動は無理でも、就寝前に軽いストレッチなどで身体をほぐした方がいいかもしれません。

「確かに睡眠時間は短いけど、営業でたくさん歩いているから大丈夫」
「ジョギングが趣味だから心配ない」という方もおられるでしょう。
それはとても素晴らしいことだし、確実に効果は上がっていると思います。
しかし、実際に軽いジョギングやストレッチを行って気をつけている人でも頭皮の血流に関してはわりと無頓着だったりします。手足の血流は意識しているのに。

現代人が一番疲れているのは「脳」です。
あなたの疲れは「頭皮」にも溜まっています。だから硬くなるのです。放置していると、いずれは頭痛や不眠に繋がってしまうかもしれません。
頭皮マッサージはその疲労を解消する最善の方法です。マッサージで頭皮の血流を促しましょう!

【方法と注意点】

1.準備する物
まずは『パドルブラシ』を用意してください。これがないと始まりません。
普通のクシでやってしまうと頭皮を痛めてしまう可能性があるので逆効果。当たりがやわらかいマッサージ用のブラシはドラッグストアでおおよそ千円程度で購入できます。この先行投資はすぐに回収できますので、必ずご用意を。

2.タイミング
「効果的なのは朝」と言われてもできない人の方が圧倒的に多いわけですから無理して試しても続きはしません。
一番難易度が低いのは夜、就寝前だと思います。
「だらだらとテレビを見ながら」とか、「脳死周回ゲームをこなしながら片手間に」で構わないのでやってみてください。
就寝前ともなれば、一日中コキ使われたあなたの眼も肩も首筋もきっとガチガチになっていることでしょう。入浴後なら多少はマシかもしれませんが、それでも効果は充分あると思います。

ちなみに毎晩シャワーだけじゃなくきちんと湯舟に浸かる方は、入浴前にやると普通に洗髪するより頭皮の汚れをきれいサッパリ落とせるので、髪にも良い効果が期待できます。
ブラッシングすると多少髪は抜けますが、薄くなる心配もありません。むしろ毛根に良いので髪にハリや艶が出ます。なので男性にも超オススメです。育毛剤に頼るよりよっぽど低コストで効果的ですよ。

また、就寝前のマッサージで血流がよくなると、睡眠の質も良くなるため、続けていくうちに朝の目覚めも良くなると思います。
午前中は目が開かない、ずっと眠い、頭が痛いという人は、ぜひお試しを。

3.順番に少しずつ
そもそも頭皮マッサージってブラシで頭を擦るだけ、と思っていませんか?
順番とかある?どのくらいの回数やれば正解?
思い返すと、以前挫折したときはわたしもすごく適当でした。なので、現在わたしがやっている方法をお伝えします。

 ①まずは左右の耳の上(側頭部)から
ここが一番大きな筋肉になるので、まずはここを軽くほぐします。髪を梳かす際と違って、ブラシは押し当てた位置からずれないように固定したまま、ゆっくり回すようにして頭皮のみを動かします
大事なのは力を入れすぎないこと。ガシガシやってはダメです。時間の目安は1ヶ所につき15秒~30秒ですが、適当で構いません。

 ②前頭葉を右・左・中央と分けて
ブラシを置く位置を動かさないので、ほぐせるのは部分的。だから押し当てる位置を少しずつずらしていって、順番にほぐしていく必要があります。
それだけ聞くと「面倒」って思うかもしれませんが、ぼーっとテレビ見ながらぐりぐり動かしているとそうでもないです。
しかも気持ちいいので、ゆったりしている時間帯なら苦になりません。

 ③首の付け根は特に念入りに
前頭葉をほぐしたら、次は首の上、付け根あたりをしっかりと。これも真ん中だけじゃなく、右・左・中央と分けてやります。
目が疲れている人、脳が疲れている人はもれなくここが凝っているのでもしかすると最初は痛いぐらいかもしれません。
毎日やっていてもゴリゴリいうので、凝ってるのが嫌でも分かります。だから特別ここは念入りに。
強すぎない力で「気持ちいい」程度に、ゆっくりとほぐしましょう。このあたりの血流を良くすると、肩こりも頭痛も軽減されます。

 ④最後は後頭部から頭頂部にかけて
首の上あたりがほぐれてほんのり温かくなってきたら、後頭部へ。もちろんここも右・左・中央と順番に。そして一番最後が頭頂部。
文字通り頭のてっぺん。押さえると血の巡りが良くなると言われている「百会」というツボがある部分です。正直言って、ここだけ強く押してもあまり血流が良くなる実感は得られません。
しかし端から順番にほぐしていって、最後にここをマッサージするとめちゃくちゃ気持ちいいのです。
頭全体がほわ~っと軽くなるし、温かくなります。
気づくと首や肩も動くようになっています。

【まとめ】

以上のような手順で試してみて「頭が軽くなった気がする」「じんわり温かくなった」と感じられたら、ぜひとも一週間ぐらい続けてみてください。
少しずつ睡眠や身体全体の疲労にも効果が表れてくるはずです。
続ければ続けるほど「いいかも」と思えてくるのではないでしょうか。

忙しい毎日の生活リズムを変えることはとても困難です。やらなきゃいけないことは山盛りで、睡眠時間を増やしたくてもなかなか増やせないという人が圧倒的に多いはず。けれど積み重なれば不調は増える一方だし、いずれは病にも繋がりかねません。
そのすべてを改善することはできませんが、たかがマッサージ、されどマッサージ。ちょっとした毎日の積み重ねで改善できる部分は必ずあります。

以前は「眩暈がする」と言って朝なかなか起きられなかった家族が、今ではわりとすんなり起きてきます。わたしは首の凝りからくる頭痛や吐き気が改善し、朝起きても頭が重たくてぼーっとしていた時間が短くなりました。
もちろん効果には個人差があるでしょうし、絶対とは言えませんが。

それでも、今回ご紹介した頭皮マッサージでみなさんがほんの少しでも辛い頭痛や肩凝り、眩暈、朝の苦行などから解放されて、人生が良き方向に変化することを心から願っております。ぜひお試しくださいね。

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートはありがたくリラックスタイムのコーヒーに使わせていただき、今後も創作活動を頑張る原動力といたします。