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私の意識を変えてくれた自治会の仕事

家を建てたタイミングで直面した「自治会に入るかとどうか」問題。
当時の私は
「自治会か~面倒くさいイメージしかないな。でもゴミ出しはしたいし、入っとこか~」という感じでしぶしぶ入会。
特に関わることもなく年度末が近づいたころ、
知らない番号から着信があった。
愛護班の役員をされている人から
「来年の愛護班の役員をお願いしたくって…順番でまわしてるんですけど~」という電話だった。

ここに住んでまだ半年。「愛護班」って言葉にもなじみなし。
なにを愛護するんだろうと思いながらも、
順番ならしょうがないかと、一応快諾。
波風立てずにご近所づきあいしなきゃね~くらいの気持ち。
(ちなみに愛護班は、小学生の親たちが、小学生の子供たちをお世話する、みたいな班でした。)

そして引継ぎをするために初めて自治会館へ。
自治会長さんの顔も、古くから自治会活動をしきってくれているおっちゃんたちの顔も初めて見た。

愛護班の役員は3人。
新しい役員の3人はみんな、愛護班の役員は初めてという初心者集団だった。なんとなく波長が合いそうだったので、内心ほっとしながらそれぞれの役をじゃんけんで決めた。結果、私が班長になった。
例年やってたことをそつなくこなせばいいんだよね?とと気楽に構えてた。
大きな仕事は
・入学祝やこどもの日のプレゼントなどを買って配布する
・夏休みのお楽しみ会を企画・運営
・10月あたりの自治会イベントでバザー的なお手伝い
・近隣自治会との合同クリスマス会のお手伝い
くらいのもの。
自分たちが主体になる「夏のお楽しみ会」も、近くの映画館に映画を見に行くのが恒例になっていて、私は当然のようにそうするつもりだった。
けど、役員の一人が
「映画ってどうなんかなぁ?何年か前は自治会館でカレー食べたりゲームしたりしよったよ。」と教えてくれた。
最初は、「えっ、カレーは準備めんどくないか…映画でも喜んでたしえーんちゃう?」って思ってしまったけど、3人で話しているうちに
確かに子供たちもそっちの方が楽しいかも。
子供たち同士の交流も、映画見るより深まるかも。って思えてきた。
でもカレー作るのは面倒くさいし、万が一食中毒とかも怖いので、
宅配ピザパーティーをすることにした。

結果、子供たちは自治会館ではしゃぎまくって、
大人も交じってハンカチ落としが大盛り上がり。
子供たちはすごい楽しそうだったし、私もすごく楽しかった。

彼女がこの提案をしてくれたおかげで
私の考えは結構変わった。
大事なことに気づかせてくれた提案だった。

何でも「例年通り」にやるのはとっても楽だけど
目的に立ち返って考えるのは、何をやるにしてもやるべき。
考えた結果例年通りになるのと、
考えずに例年通りになるのとでは全然違うな、と感じた。
「めんどくさいから」とやらされてる感満載でやるより
「やるからには」と主体的に取り組む方が
なんだって楽しいし学びや気付きがある。
もちろん、私の場合は、だけど。
めんどくさいと感じる人もいるのは理解してるし無理やりする必要もないとは思ってるけど、私は「楽しかった」に変わったので儲けもの。
もちろん、次年度以降の方たちの負担も考えて
はりきりすぎないようにも気をつけた。

元々何でもやりたがり気質の自分。
それを隠して、はりきってやるなんてカッコ悪いぜ~と、めんどくさいフリをしてる中学生みたいな思考になっていたのかもしれない。知らないうちに。

やりたいことやっていこー!なんて思っていたけど
「自治会」とか「保護者会」とかってなぜか全く対象外だった。
なんでこういうのって
「できれば避けたいやっかいなもの」扱いされるんでしょうね。
まぁ、私もそういうレッテルはってしまってたけど。
『みんながみんなのために協力してやってる』だけのことなんだよな~
と気付けたのが自分にとってよかったな、と思った。

そして役員をしていたおかげで、取りたいと思っていた防災士の資格も取りに行けた。防災士の講習では、改めて自治会の存在意義についても考えさせられた。そこからまた、考えも視野も広がった。
すべてのきっかけは自治会入会と役員をしたことだったと思う。

「自治会入るのってなんかめんどくさいよな~」って思ってた昔があるからこその視点で、自治会のありがたみとか防災との関わりなんかを伝えられたら、少しは恩返しになるのかなと思ってるこの頃。

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