(2) コシキ・ルイ記者の一念発起。(2024.7改)
サウジアラビアVsニュージーランドの五輪代表戦を観戦しながら、内心の動揺に近い心の揺らぎや、忘れていた後悔と葛藤の日々を、小此木クリムトン瑠依は感じていた。
「臨終前のフラッシュバッグってこんな感じなのかな。なんで元カレばっかり出てくるの?・・・もしかして、このまま死んじゃうのかな?」
小此木の元上司が、自分と同年代の女性と結婚したのは約20年前の話だ。
その夫婦の子供達がピッチ上で躍動しているから、そう思うのだろうと解釈していた。彼の面影を受け継いだ3人の活躍に、素直に