![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106883940/rectangle_large_type_2_d5377d7ccca23e1968a4c69ff5a6c607.png?width=800)
【随筆】人生にも、行き止まりはあるのか?
前日の雨のせいか、今日は朝からどんよりしていた。天気が心配だったが、決めていたので走り出す。ラッキーなことに、走り出して30分もする頃には、すっかり空が青かった。有酸素運動から生じる汗と、熱さのためによる汗が混じる。気持ちよかった。
ランニングをする時は、だいたい環状に、ちょうど家に帰る一周で10キロという塩梅のコースを適当に走る。
今日は、ランニング中に遭遇したことで、ひとつ人生論らしいことを書く。
誰しも、これまでの人生において、困難という壁にぶち当たったことはあるだろう。そんな時は、どうしましたか?
もし、そんなことを経験したことがないのならば、先は読まなくていい。
まだ早い、若い。もしくは恵まれすぎている。いや、ある意味可哀そうだとも思う。いや、やはり恵まれているだろう。それなら、もし、いつかそんな場面に遭遇した時に、心が折れちゃわないような、ひとつの参考として読んで見てほしい。
それでは本題に。
走ってた。少しだけ、たまには新しいところを走ってみようと、知らない道を走った。だいたいどこを走ったって、僕の家じゃないけど、駅の近くのマンションが目印で、そこを目指して走れば深刻な迷子にはならない。田舎なんで、視界良好です笑
それで、住宅街に入ってしまった。これはいけない、と、なんとか早く抜け出さなければ、と思って走った。
あーあそこ、正面はフェンスで遮られ、向こうにゴルフ場のような芝が見える。そこまで行って、そこを右に曲がって、早くここを抜けようと走る。
はあはあ
もう少しだ。
が、袋小路。
道が、切れているなんて、稀有な経験だ。道って、大抵繋がっているんじゃないんですか?汗
だから、足は止まって、少し、ぼーとした。
ナイキのアプリを切り忘れて5秒、走るのが止まったことで、アプリが気を聞かせ、「一時停止します」なんていうアナウンスが聞こえて、我に返った。
行き止まりだ!!
マジか。この、来た道をUターンだと、気が乗らねえな。
がしかしだ、このままここで木偶の坊しているわけにもいかない。
太陽は元気だし、汗は吹いている。
水が飲みたかったが、携帯と家の鍵しか持っていない。
僕は、フェンスに手をあてた。そこまで高いものじゃない。
乗り越えられないこともない。
ちょっとジャンプして、右足をフェンスにあてた手のところまで引いて、あとはグッとすれば、たぶん、乗り越えられる。
するか。
どうする。逡巡。
こんな障害、乗り越えて、あの走りやすそうな芝の上を走りたい。
とにかく、ここで止まっているわけにはいかない。
他人の敷地に無断で入り込む。
たぶん、いかんことなんだろう。
僕は、踵を返した。
今日は、やめておいてやろう。
こんなUターン、こんな手戻りくらい、屁みたいなもんだ。
なんの感慨もなかった。仕方ない。迷い込んだ僕が悪い。それに、だからなんだ、だ。僕はまた走り出した。
走りながら、
これは、メタファーの物質化だ。物理的障害に出会った。そして、乗り越えることもできる。でも、モラルと法律に反するからしなかった。でも、全然可能なんだ!
僕は、これまでの人生で、いくども困難にぶち当たってきた。壁だ。種類は色々とある。
そして、物理的な壁ですら可能なら、実態のない壁なんて、全然ちょろいいんじゃないのか。と、かなり飛躍した思考をもった。
さて、
人生にも、行き止まりはあるのか?
たしかに振りかえれば色んな困難が立ちはだかってきた。でも、僕はなんとか勝ってきた。見方によれば、違うのかもしれない。勝ち方にも色々ある。負けていないだけなのかもしれない。そう思い込んでいるだけなのかもしれない。でも、それでいい。負けを認めなかったら、とりあえずは負けていない。審判も、自分だ。
そういえば、逃げるが勝ちって、言葉もあるくらいだ。
目の前に壁。行き止まりだ。後ろから鉄球が迫る。ただ、木偶の坊するのか。しないよね。壁を乗り越えればいい。足が弱いなら、横抜きでもなんでもいい。とにかくだ、活路がないのなら、作ればいい。
もっと簡単に言う。少し中二病的な話をすれば
「お前が死ぬか、お前の大切な人が死ぬか、選べ。ふたつにひとつだ」
なんて、ナイフもった敵役が僕に言う。
それに僕は、
「うるせえな。なにが2択だ。俺の選択は、お前が死ねだ。3択目だ」
バンっ!僕はピストルを撃つ。
かなり乱暴に言ったけど、要はそういうことで、勝手に2択にしていない?この敵もあなただ。選択肢はもっとある。もっと幸せな選択肢がきっとある。もっと自由であればいい。
切り開くのは、自分なのだから。
↓ 一緒に貼っておく。よかったら読んで見てほしい。ランニングの話と、自己啓発的な内容になった随筆だ。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
また次の記事も読んでくれたら嬉しい(過去記事も)。それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?